きっと その
水色の子は
女の子でしょう
あなたに 毎日
愛をささやきに
来たのでしょう
私の真っ白い子は
おしゃべりで甘えん坊で
食いしん坊でした
どこからか
飛んで ....
星空が私たちに似てる
あの星があなたで
その隣が私
ここから見ると
あんなに近くに見えるけど
本当の距離は
私たちが想像できないくらいの長い距離
本当 ....
君が欲しがっているのは
たった一つの答え
ブラックホールに飛び込んだ
一粒の光のように
闇の中を手探りしている
僕は天体望遠鏡で
その足取りを見守る
君の想いはこの星を飛び立ち
....
深い胸の奥
求めるものは何だろう
ありきたりなことばだけの感情ではなく
細やかだけれど
静かに燃えている
わたしのなかの
赤い熱 ....
一年の最後に
日めくりカレンダーは
ちょっとさみしげに
でも満足げに
最後の仕事を終えた
一日は
吹けばとぶような
薄っぺらい紙だったのに
過ぎ去ってみれば
こんなに厚い
めく ....
毎年ダイエットや、
禁煙の誓いをするひとがいるように、
ぼくも、
今年こそ、
風俗断ちを誓いたい。
もっとも、
ダイエットや、
禁煙は、
健康のためなのだろうから、
むしろ、
....
飛べない魚が
雲の中から這い出してくる
ふるい戦闘機のなきがら
双胴に牡蠣殻のいちめん
酷使されたラジオから
喉をさいて響く歌
あたたかいミルクを呼んで
冷たい夜に泣く ....
月が出ている
心のように
かがやいている
孤独のように。
いかがわしい
界隈の
いやらしい曲り角で
片手に
手斧をもった
ドストイエフスキーにであった
「もう何年も
誰 ....
まつげの先にくっついているのは
きっと、全てからこぼれたひとかけら
布団からはみ出た指先の冷たさに驚く
そういえば昨夜見ていたニュース番組で
朝夕の冷え込みに注意しましょう
とか何と ....
今日を生きることに疲れた心を連れて行ってあげる
追憶の岸辺には様々な物が打ち寄せられている
陽に晒されて白く乾いた流木の傍らに
幼稚園に母が持たせてくれた馬車の模様の小さな青いお盆
好きな ....
あなからこどもが零れ落ちるように
夢をみている
いつか
あなたの我慢がフローリングを濡らしたように
だれかの白い肌がりんごのように
なめらかな弦
だれの望みだろうか、
夜は ほん ....
僕という手品を君に見せてあげよう
きみはつまらないっていうけど日常はとてつもなく
素敵なショウだってね
種明かしは簡単さ
詩人であればいいのさ
世界という書物を書き換 ....
輝くセピアを掻き消そうとして
焦るばかりで行動が伴わない矛盾螺旋な日々
狂おしく焦がれたのはいつまでだったかな
ともに、揺れていられたのは現実に過ぎなかったのかな わから ....
Ⅰ
ちらちらと粉雪が舞うなか
高らかにラッパの音が鳴り響く
あれは祝福の合図か
それとも最後の審判への警告か
澄んだ空に鳴り響く清らかな音に
私は身も心も洗われて行くような気 ....
もう一度と
願う君の横顔を
遠い私はおぼえよう
海が壊れた日を
忘れない私たちの
手がどれだけよごれていようとも
互いにだきしめあいながら
今日は多分泣いている
私にはそれが聞こえていた
大人だって傷がつくねんて。
十年前の言葉を飲み込んで
今も悲しんだりするねんて。
二十九のおとこのひとが
....
いつも夢を見ていた日を忘れた
流れる季節は いつも 僕の目の前を通り過ぎていくだけ
目を、
流れていく微かな魚のきらめきは 季節の中を どこに泳いで行くのだろう
里山野原に
にょきにょき生える
極彩色のグミの木は
食べたらだめだよグミの実を
あもあもあまがみ
くちゃくちゃぺっぺっと
吐き出せば
もこもこ増えて繭になる
....
恋に落ちていればよかった あなたと
幹にもたれると思いだす
黄色い広場を転がる音
町よりすこしあたたかい砂の上
素顔のままでずっといたい
下敷きを忘れたら落ち込んで
声をかけて仲良 ....
{画像=120105004250.jpg}
現状認識
悔恨と希望、両極端に振れる
不安定な時代を生きる
情景は印画紙に焼き付けられ
その意味は後から知るこ ....
また
本当に
こんなおばさんでいいの
なんて
一体どう言ったらいいのかな
そうだ
おばさんは
家で作ったプリンみたいだ
プッチンプリンみたいじゃな ....
空いっぱいに
子犬
大犬
ワンチョラーズ
さまざまな犬種の犬たち
水色
芝茶色
ボルゾイでぶちで白黒で
マルチーズ
四角バターな犬たち
元気いっぱいな君たちの
しっぽがくすぐって ....
俺の言うとおりに言うんやで
お墓参りに行ってたんやって
雪が降って電車乗り遅れたんやって
そいつのご先祖さんとおまえのご先祖さん
大親友やったかも知れへんやろ
世の中見え ....
ぼくは待つ人
何を待っているかも
わからないけど
ぼく待っている
待つもの来ずとも
待つ心のありかたで
有為も無為も
意味をなし得る
意味といえども
無意味な本質
本質 ....
朝起きたら、外に出よう
白い息を吐きながら
此畜生と吐きながら
私の知らないうたを
あなたが口ずさむのがくやしくて
気をひこうとしたけれど
やっぱりやめました
あなたがあなたのことで
いっぱいいっぱいになっていて
それを受け止めてくれるのが今は
....
眠れない夜に思い出すのは
幼い頃
父や母から聴かされたお話
大人になる度に
お話は大きく ....
世界と私を繋いだ糸がぷちぷち鳴って切れてゆく(あっいま切れたの命綱)。
*
一昨年買った英単語帳の見出し語から、sを残して全てのアルファベットが銘々に走り出してしまった。
のたくるaと大 ....
年始の客に酒蒸しか
エスカルゴバターにしようと
前夜スーパーで買ったはまぐりを塩水に浸けた
途端に気泡をプクプクッと吐いた
息をついている
命を摘まれるとも知らず
中国の沿岸で狩られ
淀 ....
よくなっていくものとして
すべての流れがあるのでした
散って昇って
咲いた花
ゆるしてくれなくても
いいの
それはもう
いいの
ひとの、
肩の軽やかさなんて
知らないま ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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