鳩が二羽しかいないことをアマリアはあらためて不思議に思うのだった
ここにはカマンヌとスダーイとアマリアの三人がいる
ということは鳩は三羽いなければならないのだった
そんな当たり前のこ ....
君は海
冬の海
深い海
に永遠に沈みつづけるいくつもの小さな疑問符
君は海
夜の海
暗い海
に永遠に映し出されるいくつかの小さな月
降り積もる雪と
月明かりがひそかに君を照ら ....
ひと区切りついて 50分経って
コインランドリーの外 舞い降りるスノーフレークを眺めていた
暖かく振動しながら回転する 乾燥機の壁にもたれて
君のことを考えていた
バスの整理券を取る時の ....
愛するものを失うことと
愛するものを亡くすことには
天と地の開きが在る
それは失ったとしても
その生はこの地上に在るが
それを亡くしてしまうことは
その生が無であることを
思い知らさ ....
国が国債を刷り続けても
みんなが金持ちになれないのは
金儲けの方法を知らないひとが多いからではない
人口ボーナスが低いからでもない
富める者も
そうでない者も
身の ....
さぁ 胸をはって
鼻のあなを
おもいっきり開いて
しんこきゅう しんこきゅう
スーハー スーハー
しんせんな空気を
胸のなかに吸いこんで
心のモヤモヤをはきだす
しんこきゅう ....
ピューと
赤いストローから
飛びだす
しゃぼん玉たち
ふわふわと
ただよいながら
ごっつんこして
はじけた
木の枝にぶつかって
はじけた
カラスにつつかれた
ピューと ....
おいっ
おいらたちを拾うんじゃない
可愛いからって 持って帰るなっ
おいらたちは種なんだ
ちゃんと土の中に埋めてくれよ
いつかは立派な
どんぐりの木になるんだ
池に放りこむなっ
....
出会いと別れはとなりあわせ
どんなに好きでも嫌いでも
惜しんでも惜しまなくても
長く付き合っても短く付き合っても
出会いと別れはとなりあわせ
あなたにはつらい別れ ....
首吊り自殺はハードなヨガだと思う
肉体はなくなっても
晴れ渡った世界を見てるんだと思う
だからほんとうは
サドゥの恰好してやらなきゃいけないんだと思う
....
昼間の嘘(あまりにも夜の真実)
人間が嫌い(おもちゃ箱だけが友達)
ひとなみな幸せがわからないから
ひとなみに暮らしてはいけないのと
(わたしの
わたしの
わたしのうちの誰かがそう ....
さようなら
遠くへ行くあなたにたった五文字のことばを借りてくる
日本人の祖先が紡ぎ億万の同胞が借りた
在りふれたことばを
さようなら!
まるで吊るしの背広に初めて袖を通すようだ
....
古い絶望の上に
俺達の廃墟が立っている
「今更どうなるものか・・・全てはもう遅いのだ・・・」と誰かの嘆きが
古い牧歌のように流れて行く・・・
と、俺は急に俺の夢から覚めて
....
言葉もなく僕の口にさせられるものの過ぎていく日常の中で
何が彼女をそうさせたの
何が彼女を駆り立てたの
何が彼女を塗り替えたの
何が彼女を陥れたの
She was beautiful
たまらなく惜しい
She was beautiful
....
時間のオブジェなんぞ飾った
キザなダイニングテーブルで
おれたちの議論といえば
百万回も繰り返された
チェスの攻防だ
おまえの遺体の第一発見者となった
夢を見たことを黙っていたのは
....
すきな言葉は
うん
です
うなずいて
受け入れて
それができるときの
自分は
静かな海のようで
少しすきになりました
{引用= いっそのこと
君が死んでしまえばよかった
血生臭い、たくさんのやり取りの果てで
私が
産み落とそうとしたのは
いつか君に
捨て置かれた、壁際の
ひび ....
なぜだろう ひとりで見上げたい空がある
なぜだろう ひとりで歩きたい小道がある
踏み拉かれるのはいつも名もない草花たちだ
(ほんとは名前があるのだが
(呼ばれてうれしいか 知らないが
美 ....
言葉が出たいと言う
僕の中から出たいと言う
僕は難民を逃がすように
一つ詩を書く
いくつかの言葉が救われ
いくつかの言葉がそっと
頭のおくに帰っていく
また詩 ....
わたしがみたいもの
ちょうど林が重なるとき
岸の端だけ明るいの
わたしがみたいもの
頬のこけた旅人の耳
一年に一度受信できるラジオ
わたしがみたいもの
雨にうたれる阿修羅像
も ....
きっと
良い知らせが
届くはず
巡り会い
大事にしてね
これからも
きっと
良いお天気で
会えるから
少年の日・・・
あのころは
三寒四温の温情だったコスモス
壮年の日・・・
そのころは
狂乱の薄情となっていたコスモス
臨死の日・・・
そのときは
非情 ....
もんだいは
かいけつするものだ
かみのうえで
しずかに
まいあさあたらしい
とうあんようし
ていしゅつしてる
とがってたはずの
えんぴつのさき
まるく ....
稲妻に恋されて
ドカーンと落ちてきて
痛い
そして連発はこたえる
傘をさしてもわかってもらえない
遠くで鳴ってるのをびびって聴いて ....
水たまりにふれる金管のくちびる
降りやまず続く日
いちばん始めの地球に戻されたような
ゆりかごの上をたどる
ひらいた傘は鳴りきし ....
夕張に「ファイブ・ペニー」っていう
ライブのできるJAZZ喫茶があったんだ
ログハウスでお洒落な建物
「五つの銅貨」って云う映画の中の
JAZZ BANDの名前と同じ
行ってみたいなぁ
....
その鳥は雛のとき
父鳥を失った
母鳥は餌を獲りにいく
父鳥の役割と
雛を護る母鳥の役割を
こなさなければ
ならなくなった
母鳥が餌を獲りに
巣を離れているときが
三羽の雛にとって ....
除雪車に
ウチの可愛い雪だるまが拐われました
深夜2時(25時58分)の出来事
私は裸足で追いかけた
100m 200m 辿り着いた近所の川
無惨な姿で発見されました
可愛いウ ....
私がいるのは、
自ら吐いた
柔らかな絹糸で
紡いだ世界の中
境界線はカーヴを描き
命のように
絶えず呼吸している
薄闇は平安を呼び
孤独は瞑想をくれる
ひきこもりにな ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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