繊細という名の
プラスチック爆弾
言葉が揺曳する中、俺は
「左」を確かに失った
ハンターハンターのゴンが右手パンチ?
「それ」は未だ諧謔の極みと
評論家連中がニヤニ ....
森の中を一匹の孤独なスイミー達が
泳いでいく
「左」は失われたものの象徴
「俺」は壊れたかめ壷を象徴するに・・・足る
光速はいつも無限より彼方で
器楽器は
お前たち ....
「気圧に狂わされた卵紳士」
ガラス瓶の口は、水あめマジック
尽きない夢(幻)を見続ける。
「復元に隠される、捻じ曲げられた卵の記憶」
意思疎通が造り上げる理想郷の中で
作法の術を ....
君はそのうち泣くだろう
こらえ切れずに泣くだろう
来る日も来る日も不運か押し寄せ
対処しきれず泣くだろう
かまえても企んでも
不幸はどこからかやってくる
藪から棒に顔を出す
君の死角 ....
(さ) さよならを
(し) 知ったのは
(す) 全てが終わって
(せ) 刹那の色に
(そ) 染まった頃でした。
(か) 籠の中の鳥と
(き) 気狂いピエロは
(く) 腐り果てた
(け) 倦怠感の中
(こ) 孤独に散ってゆきます。
(あ) あれがいのちの灯。
(い) 幾重にも重なって
(う) 嘘偽りのない
(え) 永遠の祈りは
(お) 終わりなき旅のようです。
私をつくる細胞がいっぱいあって
皆があーだ、こーだ言っている。
それぞれに絵を描かせて見てみると
時間が経つのも忘れてしまった。
次の日、もう一度その絵を見たら
何言いたいのかわからない ....
濡れたスリッパをベランダに干しておいたら
一匹のアシナガバチがとまっていた。
花の蜜を吸うように
命の水を飲み干すように
へばりついていた。
瞬時に、夏の大発生を思い出し、
子ども ....
ごめんね、チンペイくん
(・・・・・・・)
わたし、チンペイくんのこと傷つけちゃったね
(・・・・・・・)
怒ってる?
(・・・・・・・)
やっぱり、怒ってるんだ・・・
(・・・・・・・ ....
父が撮ってきた家族の写真は
いつも後ろから
母がいつも文句を言っていた
どうして正面から
皆の笑顔を撮らないのかと
でもそんな文句を言う母の顔が
妙にうれしそうなのが
いつも不思議だった ....
何かが近づいている
私の背中の遥か後方から
何かが起こっている
あなたの視界の外で
何かが忍び足でやってくる
彼の見えない方向から
何かが産まれようとしている
彼女の盲点とな ....
橋の下の叢に
ひっそりと落ちていた
真珠色の受話器と
捩れてしまった一本のコード
その先は川に入っていて
その更に先は
わからない
暮れ時、水面に ....
子供の頃
古めかしい三面鏡が
部屋の隅にありました
木目模様の板に貼られた
三枚の鏡はそれぞれに
蝶番によってつながっていて可動式でした
普段は折りたたまれているのだけれど
ぱた ....
あのひとは
気まぐれで意地悪
あたしの気持ちを
試すかのような言葉で
揺さぶりをかけてくる
かと思うと
子供のような
愛らしさ
彼は
いつも 大気のような優しさで ....
私の中の私は
うたいたがっている
死にたがっている
なまけたがっている
甘えたがっている
泣きたがっている
ききたがっている
さけんで
さけんで
さけびくるって
それでも
両腕ふ ....
青い空を白い雲が流れて行く
さらさらと水の流れる音がする
地上から隔絶された空の楽園
ここには僕以外誰もいない
静寂と孤独だけが僕の友達
ささやかに続く平穏な日々に満足していた
あ ....
三つ釦のついた
ラジオは壊れていない
爪の尖った
猫は壊れていない
青い釦のついた
ラジオは壊れていない
瞳の色が二つの
猫は壊れていない
音楽と気楽なおしゃべりを
爪を ....
あの日は踏み潰された壁だった
ポケットに毒虫を入れたまま
こっちをみて あっちを「いる」
月夜は敵
晴れの日は敵
闇夜は敵
雨も雪も風も敵
あの日は、と
思い出す今日は
....
青いビニール袋を頭にかぶった集団が
夜明けを瓶につめて持ち運んでいるのを
プールサイドの金網の隙間からのぞいている
底に沈んだラジカセのまわりには
人体模型を改造してつくった爆弾が設置され ....
しょうがないじゃない
わざとじゃない
あの人が悪いのではない
誰のせいでもない
ひとりでにそうなった
春だから
愛でたい
心臓の扉を開けてしまった君が あっけなく風に吹かれた
枝になった虫食いの葉は 抗うことなく舟に乗る
また一つ箱が出来上がった 蓋はしっかりと閉じられた 中はきっと真っ暗なんだろう
「 ....
二つの種から育ったものを
誰かが一株と数え違えて
別の誰かも数え違えて
誰もが一株と数え違える
区別する事が出来ないものを
黄色いかわいい鉢に移して
二人が一つずつ持って帰った
白いハンカチを
一枚買いました
うすいうすいハンカチで
....
振り返る時は 慣れた椅子に座りたい
真夜中の冬のような 音のない音の中で
Lalalalala Lalalalala
今はメトロノームも止めて
目を瞑り座ったまま 時の旅を始める
五 ....
もしも神に出会ったら
すがり付くだろうか
狂った歯車を止めてくれと
飛びかかるだろうか
生きる痛みの責めを負えと
それとも
お茶に招くだろうか
穏やかな春の午後に
....
きっと ありふれた速さで
壊れる君のベッドルーム
朝まで待てなくて
落ちたスポットライトの中
遠い目で主張を繰り返す
勘違いしたまま 夢
逸れる陽射しが辛いよ
僕ら眠れなくて
....
吹き荒ぶ二月の夕刻
山裾の疎らな住宅を
訪問営業でまわるのは
実に 切ない
長靴ギリギリの雪をこぎ
通りから玄関までの細道を通りぬけ
もはや顔面がかじかみ
鼻水が垂れている感覚すらない ....
なぁ、もう啼いてもいいっしょ?
まだはやかんべ
....
肉体労働者はバカになる。
勉強をしなくなる。
頭が働かなくなる。
寝てばかりいる。
女の事ばかり考え
ひまをもてあます。
一昨年は勉強しまくった。
資格を取らなくては
現況には ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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