どこか静かなところへ行きたくて
あなたは本を開く
ぼくはすでに
本当に苦しい時にしか飲んではいけない薬を使い果たしていた

時は残酷ではなく むしろ紳士的な優しさで
少しずつあなたを 分解 ....
美しい模様が核を遠ざけて貪る無駄、憐憫を描く隙間に安らかな寝息が空を裂く、不明確な時間間隔の夢が笑うビルの中で、手のひらがあった、温かい
1000人が死んでもニュースにならない国があって、あなたはそ ....
真っすぐに投げ入れられた測錘――
それが判断であるなら
縦であろうと横であろうと
無方向でも
その力積が真っすぐでありさえすれば
縦となり緯は定まる
驚嘆すべきほどの前判断がその位置を得て ....
気にいった言葉だけを
大事に胸であたためる
あかあか燃える火のように

雪でかこまれていても
風はさえぎられるんだね

白い景色だから
いやな心みえないよ
吐く息はだれのも白い
無 ....
月曜日

私は歩けるようになった

姿勢が良いかどうかは
分からない

火曜日

私は走れるようになった

速いかどうかは
分からない

水曜日

私はジャンプできるよ ....
もし、知性が裸になったなら 
目は目として 
歯は歯として 
足は足として 
一つの人格を持ち 
僕等に口を開くだろう 

からだの数え切れない 
それぞれの部分を 
一度ばらばらに ....
あじさいの花びらがもうどんな雨がやって来ても
救いようもないほど傷んでしまう7月にもなると
電線に無数の皺が浮き出して
これも手のつけようのないくらいに撚(よ)れて撚れて
ほんとうの姿が剥き出 ....
あなたに贈りものがあります
送り主のなまえのない
誰に宛てたか 相手のなまえも書かれていない
不思議なプレゼント でもそれは
たしかにあ ....
自らの意思に反して 
もう一人の私が 
何処か遠くへ歩いてゆき 
おーい、と呼んでも聞こえない 

永遠に列車の来ない 
線路の上を歩いていたら 
地に伸びる私の影が、口を開き 
耳傾 ....
              120211





手が汚れては本が読めない
という愁訴にお悩みとのことで
念のために両手を画像診断したところ
左側の画像は正常で
右側が異常の場合 ....
今はもう忘れてしまったけれど
たったひとつ、
おぼえているものがあるとするなら
朝の理科室で
フラスコに入れた無色透明な液体 ....
ひとりだけ堤防に
必ず置いてゆかれてまぶたが揺れる
背中を撫ぜている、撫ぜている
なぜて、いる。なぜ
いまだに憧憬を摘むのですか
小さな頃のおまじないは
とっくに無効となっているはずなのに ....
あなたが仮に
桃色が好きだとして
桃色の服や靴
桃色の家具と桃色の壁
すべてを桃色に塗りつくしたとして
それでも気がおさまらず
全人類を
全世界を
空も海も
存在するものの全てを桃色 ....
夕暮れが走り

象達が戯れ

俺の死体は2〜3年も

放置されたまま

神々の遊びに憂き身を費やし

"二世"も驚くたまもの

この肉体には不死が宿り

 ....
肉声はほのかに暖かく

人々の叫声はいつも

心ないものに聞こえるごとく

神が調整をしてくれる・・・

左手の震えを止めるために飲んだ酒は

俺の中で永遠に凍ったままだ

そ ....
ふたりとも人間
それぞれに
ちがうから

なにもかもは
うまくいかない

頭では
わかってるはずなのに
うまくいかないことを許せない
あなたのせいにしてしまう

私は
 ....
蜘蛛の糸で宙吊りにされた意識が
朦朧として微風に揺れる
埃だらけの部屋の片隅に
宙吊りにされた自意識
窓枠は皹割れ
硝子に結露は無いが曇つてゐる
窓から差し込む悲劇は
眼球からの映像とし ....

ある日の深夜

僕をじっと見る
餌の器をじっと見る
再び僕をじっと見る

知らんぷりして
パソコンに向かっていると
いつの間にか後ろに回り込んで
爪が出ていない肉球で
僕 ....
イマドキの女子にとって
バレンタインデーは
好きな男子にチョコレートを渡して
愛を告白する日では
もはやないようである

友チョコといって
親しい女子同士で
チョコレートを贈り合う日で ....
ここは暗い
真冬なのにすこし暖かい
夜着を纏ったきみの
白い幽かな手を
所在なさげに見てる

ああ、ここは果て
想像したものではなかったけれど
きみと一緒でよかった

長く白い煙の ....
詩をせっせと保存して
私はあなたを保存する

絵をせっせと保存して
右クリックの達人になる

マウスなんて使わないよと
キーボードマスターのきみが言う

ソフトでダウンロードすれば簡 ....
  おばあさんが 一人
  風に あたっている

     何もなかったように


 日曜日
特になし。私が在るだけ。


 月曜日
遠回りなのか、近道なのか、そもそも行先はどこ ....
ぼくはかつて猫を飼っていた

あるいは飼われていたのかもしれないのだが

いつも隅っこの居場所で僕をみている

そんな猫さ


何も言わないけれど何もも求めないけれど問いかけてくるの ....
殺してしまえと
唐突に言う私の
死後の粒子が
太陽に戻る日がやってきた。
すでに月はない。
粒子であるから
小さな点ではあるが、宇宙は
振動する紐
であるらしいので
小さな紐とも言え ....
君にメールしても
いつも返信はないさ
どうせまた
エロ動画検索に夢中だね
君は紛れもなく
そうさ近所中では
変態扱いさ
悪い噂が絶えないよ
地元警察が言うには
君を徹底マークしたい
 ....
海が壊れていた




卵を殺す
そんな思いを込めて
卵を割り 殻を捨て
気味の悪い液体を調理して
美味しそうな料理を生み出す

それが人という生き物だと
テレビの中に並べられ ....
あたしたちは

やっぱり同類だ

いつも寂しさを抱え
隙あらば

恋を探しあててしまう

あまりにもシンプルで
自然な振る舞いは

罪悪感すら
起こさせない

同類だから ....
変化をおそれるな

適者生存なんだから

幸せになろうと思うな

思えば今が

不幸せってことになるから


ぼくらの経験なんて

誰かが既にしていることなんだ

哀しい ....
欲求不満熟女料理のタグはカレーライス
エヴァーノートウェブクリッパー同期して
外れやすそうな蝶つがいのようだ 僕ら
じゃがいもとにんじんとたまねぎとお肉を
キリリしイタメルルしニララして
お ....
巨大な駅に降り
ぐるぐる同じところを何回もまわり
見上げれば
巨大なデパートが
たくさんそびえているわけだが
道路を渡りたくても信号機はなく
びゅんびゅん車が走っている

大きな歩道橋 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
読むあなたただのみきや9*12/2/11 23:07
即興詩 2.11相田 九龍312/2/11 22:56
測錘(おもり)が投げ入れられたならばN.K.9*12/2/11 22:55
燃える想い朧月112/2/11 22:51
私の一週間永乃ゆち4*12/2/11 22:21
きせきの人 服部 剛112/2/11 22:17
7月刑部憲暁312/2/11 22:15
プレゼント112/2/11 22:09
もう一人の私 服部 剛8*12/2/11 22:04
手が汚れては本が読めないあおば7*12/2/11 21:16
『枠のなか』あおい満月12*12/2/11 21:12
理来4*12/2/11 17:00
それほど悩むことではないただのみきや9*12/2/11 16:55
告げる声yamada...012/2/11 15:42
賭け012/2/11 15:36
悪いのは私ジュリエット112/2/11 15:18
思ひつく儘 自意識……とある蛙10*12/2/11 14:15
鳴かない猫nonya27*12/2/11 11:52
カレンダーに建国記念日と記されている日に思うことそらの珊瑚7*12/2/11 10:11
コルトメールmizuno...112/2/11 9:45
達人になるから012/2/11 9:32
無題の日々空丸ゆらぎ1612/2/11 9:01
さびしさというなの猫梅昆布茶1312/2/11 8:26
プレーンな日々の秘法within6*12/2/11 7:08
赤ふんどしちゃん御用心[group]花形新次212/2/11 5:27
食卓5*12/2/11 5:00
同類森の猫9*12/2/11 4:59
適者生存吉岡ペペロ612/2/11 3:20
t o m o f a nともちゃん9...5*12/2/11 2:40
右も左もわからずに灰泥軽茶7*12/2/11 1:34

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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