東所沢で待ち合わせて関越にのる
風は冷たいが僕のラパンは軽快に跳ねる
彼女はETCをATMといいまちがえるような良い詩人だ
三芳PAで彼女持参の昨日の残りのおでんと塩オニギリ ....
ぼくが来た道に横断歩道はあっただろうか
君はちゃんとぼくを渡れただろうか
傘を畳みながら
石段を踏みしめる
雨の日に投函した手紙は晴れの日に届くだろうか
花束に深く沈んでいった君
曇り ....
今を頑張るための
エネルギーに変わるキモチとは
何なのだろう
褒められる喜び
理不尽な世への怒り
空っぽの哀しみ
週末の楽しみ
あの人への愛や
失敗への恐れ
過去の ....
見つかることのない場所で
隠れてるんだって信じてる
そしたら僕が生きてる証拠は
いつか消え去って
シュレディンガーの僕は
世界の因果から切り離されて自由になるんだ
遠くの高速道路か ....
ドと
ミと
ファが
雪と一緒に降り出した
見上げた頬に
ドが落ちて
懐かしい匂いがする
ふるさとの無人駅で貰った
ミルク味の飴玉
柔らかくて甘い
右手を差し出すと
ミ ....
いつも私を見ているくらげは
どうしてそんなに嘘をついてばかりいるのかと
鈍く光る
私の中の嘘を全て吐き出してしまったら
なにが残るのだろうか
うすうす気づいてはいるのだけ ....
いつも あるのは
ない 何も
信じている それを
何もないということだけ
そこに
「悩み」という荷物を
背負えば
世界にひとりであるように
ずしりと肩に、喰い込む。
高層ビルの39階から
ビルの足元を見下ろせば
無数の蟻の人々が
うようよしている。
....
紙の命が燃えていく
きみは手をのばす
霙が灰になっていく
ふと立ち止まり仰いだ夜空に
一瞬、星は流れ
願いごとを言う間もなく
黒い幕の裏側へ
しゅぅ・・・と消えた
もし、あの一瞬の光が
無限の宇宙に含まれた
一人ひとりの一生なら ....
「ううん、きてくれてありがとう」
そういって僕は紅茶を注いだ。
「熱いから気をつけて」
「ありがとう」
再び静寂が訪れて、紅茶の香りが強くなる。
風の音がきこえる。カタカタと揺れる窓 ....
かがやく咳に
照らされる塔
海とまぼろし
跡のない浜
灯を燈しゆく
城の住人
波を見るたび
灯の数を忘れる
鏡と原
かたち無く
落ちては拾わ ....
ずた袋が歩く
今日の虚しさ
昨日の悲しみ
入れてない人はいない
一人もいないさ
みんなずた袋
明日になんてお絵描きしない
だからさー電車で
対面の頭ごしに
すっかり縁遠い昼間の空見た ....
一生懸命考えてるけれど
今は悲しいから分からない
浜辺に立つ
脚に寄せるさざ波
私の脚を包んでは離し
戯れる海水
そばに居る白馬は輝く
地平線を見渡す
まっすぐに昇る煙が異様だ
シンメトリーであるようで
実はアシンメトリーな風景
....
木々をゆすって風がないている
寒空の中 星は全力で輝き
比べるでなく
心のままに 惜しげもなくひかる
あしあと残しあるこ
昨日へ続く跡は
だれもたどりはしないけど
道しるべになるよに ....
死にたいと思えるのは
死そのものが
実感できないからだ
いつ死ぬか解らない不安に
慄きながら
爪に火を灯すような
食事や排泄さえ
他人に任せざる得ない人が呟く
「死にたい。」とは
....
雲が生き急ぐ 一向に澄み渡らない曇天の下で飲み慣れないアルコールを流す 風邪の引きはじめみたいな高揚感に苛まれはじめる 太陽がミラーボールみたいに狂いだしたのでハードボイルドさながらにシャボン玉をふか ....
嫌なことがあったの?
嫌なことが起こるの?
そうなんだ
そんな時 提案なんだけど
私が思うには
誠実な人達との おしゃべり
試してみてね
後ろを振り返れば
時計の針の位置が
....
遠くのほうで 貝殻色の天蓋に
やがてちいさな穴があき
こぼれる石笛の一小節を縫い付けた
あかるい羽衣の 恵みを象徴してもたらされるもの
鉱物たちがふくんでいる 大きな知恵の営み ....
最近は随分と落ち着いた静かな気分で詩を書けるようになって
それはなにも結婚をしたとか宝くじが当たったとか脊 ....
よく晴れた夏の日の朝、私は海岸沿いを走る電車のシート
に座っていた。ふいに砂浜のぬるい風が窓から吹き込んでく
ると、私が飲み干したペットボトルの中に、しゅるしゅると
渦を巻きながら吸い込ま ....
丈の短い幸せと
待ち伏せしている
控えの衣装コロモた(経)ち。
煮詰まる水あめが
とうとう金色かかってしまった。
「どうして、こうなるんだ・・・」
「焦げる」とは
きっとそう ....
溢れ出す想いを
おさえなくていいんだよ
それはときに
笑顔となって
涙となって
君の力になるはずだから
照れないで
躊躇わないで
さらけ出してごらん
それがきっと ....
あるひ大学の便所に
しゃがんでおもむろに
ダップンしようとしてふと
目の前の壁を見ると
お前は詩人なんかじゃない!
という縦書きの落書きが
黒々と細字で書かれてあった
これは ....
正午ぐらいに
この公園の上空に
赤い飛行機がやってきて
幾つかの小石を落としてゆくのを
その妊婦はじっと待っている
背板にコカコーラのロゴが
描かれたベ ....
毎回毎回ピンポンダッシュ
ガキはけたけた鳴き笑う
仲間とつるんで釣竿持って
どぶ川でもって魚釣り
食えない臭い魚たち
太陽さんさんおはよーさん
にび色錆びた廃屋の
階段に座 ....
私は苺を潰して食べるのを無上の喜びとする女です。完全に潰すのではありません。
いうなれば半殺しです。苺を半殺しにするのです。
半殺し、などと、物騒な言葉を知ったのは、お彼岸の時だと記憶してお ....
果てしなく恐ろしい
大洋に舟を浮かべよ!
真っ黒く荒れる海原に
おのれのボートを浮かべよ!
目覚まし時計が即ち私の神なのだ
メガネも睾丸であり神だ
かねが即ち、舟なのだ!
ツマラナイ ....
指きりをしましょう
大切なことを忘れないように
私の手のひらにあるものの
かけがえのなさを
忘れないように
あなたを一生かけて幸せにするという
決意を忘れないように
子供 ....
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