夜明けのあほんだら
わたしが眠れるまで待ってほしかった
死んだものたちの魂が集まって/ひとつの声となる/わたしは神を吐き出した/神は罅割れた指先で/日割れた地面を引っ掻いた/川原の石で頭を叩き潰された小魚たち/小魚たち/シジミも/ツブも/死んだものたちの魂 .... 「お前が慌てたとて、何が進展するわけでもあるまい、グーリガン」
「王よ、イリアスはこの度の戦争には関わりありません。
 わたしが救い出さなくてはいけないのです」
「それは先ほども聞いた。それが、 ....
しかし、戦いとは根本的に個人の問題なのかもしれない。
盗賊ヨランは、世の中の巡り合わせは、本来人そのものの
生き方によって左右されるものだと思っていた。
ここにアイソニアの騎士がいる、それ以上の ....
アイソニアの騎士は、ヨランを伴って、
アースランテの首都ハンザガルテに次元跳躍をした。
「また再びこの国へと戻ってきたか……。俺はよほど、
 この土地にがんじがらめであるらしい」

そんなア ....
 
夕涼み

風がささやく

お疲れさまと


 
甘い昏睡の繭から醒めれば屍の劃に降り積む雪か蛆か
咀嚼する顎の蠕動が廻す円舞曲を踊れよ捕食者は腐りゆく
蟲の王侯と生贄の聲、黒松の梢に荒縄を掛け共産主義者の畸形児を
指折り数える歪む竪琴の従軍詩 ....
無音の
白い小部屋に
太陽の昇り、

どす黒く萎びた
紫陽花と
みんみん蝉の
執拗な鳴き声と

燃える夏の熱気に
憂鬱な梅雨蒸発し

無音の
白い小部屋
白いまま

昇 ....
 道に迷った鳥たちが憩う屋上庭園は
 都市に仕掛けられた田舎風の罠
 たまには人間も立ち寄る
 ネクタイなんか弛めて
 汚穢なんて言われるが
 ほんとうに心地よい斜められた大気

    ....
 

ここほれ!
と背中がつたえてくる

今のお前の生き方
じじばばに見せてやると




    個体発生は系統発生をたどって
    夕陽があらぬところに射し込むと
  ....
○「他生の縁」
登山道で
交わすあいさつも
他生の縁
山小屋で
同室になるも
他生の縁
洋式トイレで
尻つけ合うも
他生の縁

○「下山途中」
冷たい雨に降られて
飛び込んだ ....
 あなたの胸は広い
 悲しさと 悩みにひしがれていても 
 あなたの顔をみると
 何も言わない内にふと軽くなるのだ

 わたしの心は小さい
 豊かに 楽しい時でも
 あなたの顔に ....
{引用=まなざし}
鉄鋼団地公園の横
線路に突き当たる一本路で車を止めた
遠く路幅いっぱいに電車が駆け抜ける
一枚の幕 昔の映画のフィルムみたいに

時間について考えた
わたしは今という ....
わたしは箸を置いた
箸はわたしを置いた
わたしと箸は同じ置かれたもの同士
夏休みの端に腰掛けて
初めての話をした
眠たい話をした
存在に挨拶をする
挨拶は水のように沈黙する
や ....
 
 降る雨の音の彼方
 何か物憂いささやきがある

 降る雨の
 或る古い影が
 街頭へ彷徨い出て
 騒音の中で狂い始めた

 一心に 鎮めようと
 声をかけたが
 空を跳ね  ....
あらたに開通された高速道路と道の駅にとって替わられたとても広いパーキングの、そのとても強い潮風にさらされた。元直売所の窓ガラスはいくつも破れはて、そこにはオニグモが何匹も巣を張りめぐらし、その赤茶けた .... 我は燃え盛る火の玉
より良い人生を送りたいという願望の権化

願望が強いほど 不安や緊張は大きくなるが
それらをいじくらず あるがままに感じつつ
突き動かされるように 努力前進
怠けること ....
ぽかんと浮いてるじゃん
ぽかんと輝いてるじゃん

不思議な太陽、
一つの恒星、

絶対の否定のその後にも
墓碑銘刻んだその跡にも

うっすらと時を生き抜き
信じられない過去の堆積
 ....
潮騒の浜辺に無数の小蟹の赤々と横走り

懐かしい原初の磯の香に包まれ、

聖なるもの 降って来る
異様なもの 降って来る

独りの人 思い出の予感に打ち震え

記憶の奥から取り出され ....
後悔しても
後悔を味わう

未来の今に
今を生きるために


その人のその時を
私が生きることは出来ないので
私は私の今を生きる
誰のものでもない
私の人生を生きる


 ....
 その影は
 駐輪場で談笑しているオバチャンを
 横目で捉え
 建設中のマンションの傍を行き
 細道抜けて 
 一軒の 美容院へ向かいます

 二時間後
 チリリン!
 ガラス扉が開 ....
グループ旅行は晴れて欲しい
旅のちもっと晴れ

二人旅は風に吹かれたい
旅のちそっと晴れ

一人旅は雨に打たれたい
旅のちきっと晴れ
職場がホワイトすぎて
霧の中にいるみたいなんです
ここまででいいからと
最後まで任せてもらえなくて
この霧が晴れるのかどうか
わからなくて怖いんです

大切にされてはいるけど
信用され ....
 悲しくて涙が流れることはないんだよ

 思わずこぼれてしまうのは

 くやしい時

 情けない時

 感動 感激したとき

 そして君に背をむけられた時

 どうして
 ....
夏まっしぐらの緑したたる峠にあって
世のくさぐさは置き去りにみちている
だれがいったい気にかけてくれるだろうか?
路傍の瀬戸際でひんまがったガードレールを

曲がりなりにも身を呈して明け暮れ ....
まだあたらしい平日、
月曜日とおなじくらい性質(タチ)のわるい、
前半のまだ前半、
週末の解放と賑やかさへとたどり着くゴールテープまでは、
まだほど遠く、
しかし、身体のなかのエンジンはもう ....
ダリアの花をみて

生々しいなと

ふと思い

ガーベラに怒られた事を

思い出す


花を愛でる趣味はないのだけれど


紫陽花を眺めながら

ふと自分の事をカタツム ....
白月、輝く果て
何が在るのか
混沌に呑み込まれ

現 仮の住まい、
間借り人
私は此処に佇み
静か激しながら
激しながら静か
一時に滞在する、

この世界の一位相

壊しなが ....
ふわっと風、
吹いて来て
わたしを洗う
わたしは笑う

この慎ましい空の息吹き、

ふわっとふいて
わたしをあらう
わたしをわらう

そして消えて この時にこの朝に



 ....
 暗やみに
 はり 巡らされた 糸

 目ざめ る
 頭蓋に は
 蜘蛛 が棲む か
 吐きだ された
 糸 が伸び て老いて

 朝 を待たず
 足音 に
 ちぎられてゆ く
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夜明けの印あかり423/7/24 4:04
陽の埋葬田中宏輔6*23/7/24 0:01
アイソニアの騎士、立つ(十二)[group]大町綾音1*23/7/23 23:28
アイソニアの騎士、立つ(十一)[group]1*23/7/23 23:28
アイソニアの騎士、立つ(十)[group]1*23/7/23 23:27
夕涼み殿上 童2*23/7/23 20:03
白堊に死す医ヰ嶋蠱毒223/7/23 18:58
夏の舞台ひだかたけし323/7/23 17:13
屋上雑景soft_m...123/7/23 17:08
墓地のポチAB(なかほ...423/7/23 16:52
独り言7.23zenyam...3*23/7/23 14:26
あなたにリリー5*23/7/23 13:08
惚けの呪法ただのみきや5*23/7/23 11:35
名残りたもつ5*23/7/23 8:44
降る雨のリリー2*23/7/23 6:08
浜茄子本田憲嵩523/7/23 1:08
FIREBALL(ファイアボール)ひろのふ2+23/7/22 22:14
なぜ生きてるのですか? ってひだかたけし3+*23/7/22 18:51
聖なるもの異様なもの323/7/22 17:31
※五行歌 四首「後悔しても 後悔を味わう」こしごえ8+*23/7/22 17:10
影法師[まち角19]リリー3*23/7/22 15:37
旅のち快晴イオン1*23/7/22 11:21
ホワイトアウト企業1*23/7/22 11:20
佐白光023/7/22 8:21
美の真髄は置き去りのガードレール菊西 夕座3*23/7/22 5:13
火曜日本田憲嵩623/7/21 23:32
めもうし023/7/21 21:08
混沌のプロセスひだかたけし423/7/21 18:18
この朝に523/7/21 16:06
夜のうちにsoft_m...3+*23/7/21 15:49

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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