左の翼は
羽の一枚一枚がすべて
小さな銀のナイフ
右の翼は
羽の一枚一枚がすべて
紅い薔薇の花びら
その飛行の軌跡は
歪みつづける
あるいはその飛行が
天を歪ませてい ....
陽が昇っても輝かない塵
偉人の言葉も滑るクレーター
あり地獄程に底なし
月面裏の刑務所
術を奪われここへ来た
彗星を何度も見 酸素なくとも生きているのを知らせた光
....
僕たちは有限な生を生きるのだけれども
異なった価値観の人生をそれぞれの主観で生きるしか無いのです
だから自分で思い込んでる真実なんてたいしたものじやないのですね
僕は人に無駄と指摘されながらも
....
世界に陣痛が始まった
新しい朝が生まれるのだ
新しい私も生まれる
久しぶりのお酒で
酔っぱらって
森の墓地にある
友人の墓に
寄ってみたり
ビンゴで当たった
3DSを供えてきたり
して
それを
今から取りに戻ろうと
してる
....
鳥の形の窓の向こうに
冷たい雨を含んだ雲が
垂れ籠める空
とおくに
黒点のように
鳥が数羽舞っている
ねじが壊れたオルゴールの
メロディーを忘れた曲が鳴っている
顔がない写真の ....
孤独になりたいという
私の第六の人格
バーコードと
樹木と
宇宙を映し出す目
∞
泣き出しそうな
青灰色の空に
不在の鳥の
鳴き声の残響
黒いセロファン
カミソリ ....
淋しいのかい
みんなそうさ
だからあなたはこの世を創った
あなたが作り出した夢だから
必要な時は話し相手が自然に出てくるさ
だから安心して待っててね
油塗れになった リンゴ テカテカ
外側が 可愛らしいから
性格まで 血塗れぬなんて
誰が 決めたの
長岡産の リンゴと 聞いて
新潟の 長い靴型を
思い起こしたア ナタとは
お友 ....
夢のような風景を見た。地下深く眠る道に漂う匂いを思い出した。日曜日の夕暮れを見ているみたいで寂しい。今、社員と名がつけば馬車馬並に働かされる存在だ。定時で帰れていた頃が、懐かしい。時間だけは、人の ....
寒さがやわらいできた
薄着でそとにでかけたからか 何かあたたかいものがたべたい
季節はくりかえさない
春とわたしたちがよんでいるもの
一度としておなじ春はこなかった
世界にはいままで ....
はぐれてしまった宇宙飛行士は
地球を見つめながら死んでゆくのだろうか
ぼくは誰とはぐれてしまったのだろう
かなたに何を見つめながら死んでゆくのだろう
下唇をすこし噛んだら
....
地球はどんどん
狭くなる
ジェット機
ネット
緩む境界
宇宙はどんどん
広くなる
ビッグバン
暗黒物質
ひずみと膨張
創造主の
想像は
どこにいくか
そもそも創造 ....
愛してくれるなら
誰でもよかった
私は誰かを愛したり
しなかった
だから
式が近付いて
思うことは
本当のものなどない
という
諦めの感覚と
口から
C4をとりだして
壁に穴を ....
河の流れはだんだん速くなって
海が近いことを知らせていた
私たちはクロコダイルの肉を
焚き火にかざしながら
今後のことを相談し話し合った
火に砂をかけ辺りを闇に返すと
星たちがそれを奪い合 ....
20時ちょうどの羽田発
頭上のモニターに映る
地上を無秩序に走る光の帯
良くも悪くも
ヒトノイトナミ。
なによりも、
僕を探すキミが
寒くありませんように
機内の灯りが落ちた ....
父は絵本で、母は旅人だった。
ダンジョンを地下へ地下へと解き進み
衰弱しきって手に入れたのは
たったそれだけの事実だった。
うつくしい物語を記録する誠実な本
わたしは文字を指で読んだ ....
開けないドアの向こうに
なにがあるのだろう
開けないからこそ
それはそこにあると思う
そんな風に私は
期待をいつももっている
夜を少し
手のひらであたためながら
そっと朝にかえ ....
その伸びる影は
何度道路を横切っても
腕時計の代わりにはなれないでいる
そこを曲がれば彼女の家、なのに
まっすぐビルとビルの隙間を
繁華街の方へと抜けてゆく
ダン ....
「何事も、前向きに考える」
「ゆっくり、飲ませてくれ」
「マイペースでいこうぜ」
「ワイングラスになみなみ{ルビ注=つ}いだら、美味くない」
「長く、死ぬまでのみてぇな ....
旅の時間に身を置くと
宿で食べる朝食の
目玉焼きの黄味や
納豆の一粒までも
電球の日に照らされて
嬉しそうに皿に盛られているのです
小皿には仲良く並んだらっきょうの間に
も ....
労働者はおおむね真面目に労働していたし、じぶんの与えられた作業には真剣に取り組んでいたが、しかし、責任の及ぶ範囲はそこまでで、というのも、それは当然で、最下級の働き手である彼等は、直属の上司に責任を負 ....
所属先は 大地が第一
かかとの磁石が離さない絶対愛
愛されつつも翼を求める可能性
透明 素直に埃を煌かせる 酸素の自由名「空」
居場所は 命の中
生まれた時から 上が ....
おろかなおんなが、
しゅうきょうにたよる。
すてられたおんなが、
しゅうきょうにおちる。
ふこうなははおやが、
しゅうきょうにはしる。
ふしょうのむすこが、
それをいかる。
....
心と会話すると浮かび上がる物事は
それはそれは小さな声で疼いている
回顧する、メリーゴーランドに乗りながら
指先を伸ばしては触れようとする
けれど
どうしても、すり抜けてしまう
....
ぽこっ
が欲しくて
イラつくと
えいっ
するけど
大体が
どかっ
もしくは
ぼふっ
で
なかなか
なかなかである
ぽこっ
は
えいっ
があっての
ぽこっ
で
ぽこっ ....
冷静なる心を持ち
勇猛果敢に攻めたてろ
水の雫を割らないように
燃え盛る炎の中でも雄叫びあげて
俺たちは勝ちに来た
俺たちは勝ちに来た
親父は敗れて割腹した ....
ねえ、どうして
すごくすごく体重が
ただ重いだけなのに
デブブブブ
みんなに嫌われるのだろう
ねえ、せめて
夢で痩せたいと願う
夜に限って
寝る前に
デブブブブ
ラーメン食べち ....
進化したヤカンが
群れて空を飛ぶ
どうしてだろう
せっかく産まれてきたのに
生きることと
死ぬことばかり考えてる
大通りでタクシーを拾う
そのまま
ポケットに入れる
大騒ぎ…
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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