いいですか
コンクリートの塊を
右脳の隅に沈めておくから
ちゃんと見ていてくださいね
そう言われたのは
日曜日のことだったので
ひょっとする ....
自分も毛糸玉のくせして
プッチは毛糸玉と
戯れるのが好きだった
ふたつの毛糸玉は
所狭しと転がり回り
私は面白がってその糸を引いたものだった
小学生だった私と弟
そしてやっと歩き ....
相手をたいせつにするために、待つ、ということを、おぼえなければならない。
雨はとっくに 止んでいるのに
畳めない傘の中で
君は静かに濡れている
君だけしか聞こえない雨音は
周りの朗らかな声も上書きしてしまう
あなたには聞こえない この叫びは
通りすぎるビ ....
でも
生きている
それでも
息して生きている
でも
考えている
それでも
感じて考えている
廃人が
灰になるまで
苦楽と暮らす
呟きを
つぶさにとらえて
書く ....
意地になって
石になって
一になる
意地になった
一の
石である
布団の中で
固まって
ストーブってあったたかったよなぁ
エアコンがあれば快適なんだろうなぁ
コタツって ....
僕はいつもわからなかった
きっと 自分を失うことから 逃げてきたのだ
僕は そうして いつも 立っている
今日も この ぼんやりとした地の上に
気球に映る奇跡を左手でずらして
取っておいた帯もなくなりそうだから
布団を干すのは晴れの日にしよう
蓋の摩れる音を止められそうにないから
下さい
雨上がりの静寂に
何かを期待して
息を潜めた僕らを
逆上がりした後の街
何かが変化して
醜くなっていた僕らを
隠すように差した傘
を
右手に持つ君は
居心地悪そうに笑 ....
たまにしか感じられない
出逢った時の ときめき
きれいな詩
心にすうっと入ってきては
萌えて 僕にときめきをくれる
そんなときめきを求めて
本屋さんや図書館で
詩 ....
人生は手紙
読み進むごとに
春夏秋冬喜怒哀楽
答えは最後のお楽しみ
人生はビリヤード
当たり当たられ飛んで行く
誰が誰を動かして
こいつがどいつに影響されたか
白玉だって分かりはし ....
おきぬけに
大事なことを思いだし
顔をあらって
みつめようとするけれども
それはもうそこにはなく
かわりに
まずい水を
飲み干さなければならない
遮断された屋根の下の世界で
ぽつりと暗めの灯りの下
空想する突き抜ける雲
あなたは知っているだろうか
あの深い山々の向こう側を
固いビル郡の谷間はひしめき合いキンコンカン
風が吹い ....
エンドマーク
{引用=
片付かないページを見て
父親たちは 溜息をつき
母親たちは 腹を痛めた
子供たちは 首を切り
土くれを 青紫に染めた
毒を喰らう
毒を喰らう ....
x月x日
東海道を歩ききってみせるときみは意気込んで名古屋の自宅を出発した。
東京方面に向かうのか、大阪方面に向かうのか、誰も聞いてないという。
x月x日
空から大きな落石。隕石か ....
檻の向こう
キリンが草を食んでる
睫毛は揺れず
咀嚼の震えもない
食んでいる一瞬の向こう
悲しげな目が合う
指先が悴むのは
怯えの躊躇
爪先をなぞって
伸ばした指先が
ぴたりと光沢 ....
あれから一年が経つ
ニュージーランドでの地震から
一年が経つのだ
その17日後が東日本大震災
そのあいだに
京大カンニング事件なんてものもあった
東日本大震災の ....
行く行く梅は今日も行く
桜ほどにも騒がれず
梅は行くのだ今日も行く
雲がくらあく光ってる
灰色の
冬にちかあい春の匂い
行く行く梅は今日も行く
桜ほど ....
ぼくはそのエレベーターにひとりで乗り込む
高度3万6000キロあたりで
ぼくは人類一小さな男になるのだ
ひとりでならなれる
あなたのクリトリスぐらいの大きさに
ひとりでな ....
どんなに大きい雨の粒が頬を打とうとも
....
ぼくはいつも
あおい国を探している
仕事場へ向かう朝の舗道で
灰色の敷石の
一つ一つの継ぎ目から
あおが立ち昇る
草原の朝露たちが集まって
小川になり大河になって溶けて行く
....
なにもしなくて
いいんだ
どうすればいいか
わからないんだもの
わからなくて
いいんだ
だって
しらないんだもの
しらなくたって
いいんだ
すべてをしっ ....
ふと、目をやる
視線の先には 木蓮
ここ数日
一けた数字の寒さの日
もこもこに着込み
大判マフラーの間から
景色を見ていた
ベージュに近い2センチほどのつぼみ
....
きみは官能を嫌う
ぼくは官能を好む
きみは自叙伝を読む
ぼくは自叙伝を厭う
きみは武術を好む
ぼくは球技を好む
きみは楽観主義
ぼくは悲観主義
きみは太陽の下
ぼくは ....
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
三層に連なる眠りに寒さはおりて久しく
外気に触れた右人差し指は人肌を求めて冷たく
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
わたし
....
雨上がりの金属に
陽ざしが降り注ぐ
澄んでいく歩道橋の上で
ブルゾンは人の形
人が着るから
着なければならないから
産まれてくる、ということに
ここにいる、ということ ....
静かな言葉のように
沈黙のように君が降り立つ時
一つの花が開く
世界は灰色だ
それを色付けるのは君
いつでも世界は言葉を待って
君を美しく輝かせてくれる
きみを思い出したくて
右手でキツネを作り
コンコンしてみる
貰った絵本を
改めて
まじまじと見てみる
宝物の絵を
眺めながら
プカプカ煙草を
吸ってみる
真夜中にベラン ....
{画像=120222143926.jpg}
恋はトキメクし 愛は燃えあがる
恋は落ちるというし 愛は溺れるという
恋は病いだし 愛は執着だと思う
恋は形態であって 愛は本質だろう
....
フロイトもユングも読んだことないけど
長いあいだ自分自身と付き合ってきたので
ある程度なら自己分析ができる
どうやら
私の中には大まかに
三人の人格が存在するようだ
{引用=Aの人 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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