大丈夫だろうか
大丈夫ではないのだろうか
つながりたいのだろうか、つながりたくないのだろうか
つながらないでひとりで強がっていたいのだろうか
つよがっていれば何者かであるような気がするのだ ....
どこもかしこも豆板醤
爆竹弾けて踊る龍
そんなことなら豆板醤
炒めてしまえばうまくゆく
いつものところで豆板醤
温もり探して触れる指
ここぞとばかりに豆板醤
フレフレ鉄鍋揺れ ....
詩を書けばいいことではないか
悪口を表現してよ 君たちの 思う存分
ナイフやペンを 僕は持っている
そこは 自分でも邪魔することのできない場所なんだ
素敵な音楽を 僕は奏でている
....
二〇一二年の一雫が
左肩に落ちる
乾いた肩が ほら笑った
指で払った雫が
隣の肩にかかる
右肩の笑みが増す
隣の肩が羨ましげに
指をくわえる
余計でもない一雫が
転々と分 ....
ああ
ある日の夕暮れ
心の中のラックを激しく壊す鉛の球
失われた記憶の糸が結ばれる 今夜も
君を
その絹のような体を
ライスケーキのような唇を
小さな胸を ....
太陽を食べながら
冬晴れの冷気を泳いで行く
空に笑いかけて
わたしは噴水のように歌っている
土地っ子のヒヨドリも
旅行者のツグミも
わたしとともに歌っている
白樺も我を失うほどだ
....
{引用=根底から
ひかりがすべり落ちている
ぐるりと結わえたひとつなぎのくさりが
少しずつ希薄になってきている
そこが温かいと机に伏しておもう
おもう?
うなずく
好きな ....
1
白く熱い道を
白いカッターシャツの高校生が
自転車でくる
7年ぶりに会った息子、きのうのこと
美しく花開いたのっぽのあの子
その道を今日も彷徨えば
また出逢った有り難さ
足 ....
リズム、フレーズ、バイブレーション
メロディにスパイス
壊しながら構築する
リズム、フレーズ、バイブレーション
星が明るかった
夜が風が冷たかった
月だけが笑っ ....
この宙ぶらりんの、
したたかで弱い僕の情けなさを
知らないあなたは
幸せなのかも知れない
と、またも無重力の世界に身を埋める
どうしてもニコチンから抜け出せないのを
意志が ....
白菜68円だったからさー
怒髪の女房に蹴り出されちゃって
憔悴とコンビニ弁当かこつ弟にも鍋いいじゃないと
思ったわけよ
一族のレプラみたいな私でも一応お姉ちゃんじゃん?
て呼ばれたこと一度も ....
いつだって ゆうやけこやけが聞こえるまで
遊んで僕ら 走って帰る
足りないものだらけで
ほしいものだらけだったけれど
野球選手にだって
スパイにだって
ヒーローにだってなれた
....
(遠景)
空に航跡
青い骸骨、と桜色の眼窩。
が、見ている土気色の梅。
ルドラークシャ・アーガシュクの季節がまた巡ってくる
(転回)
砂に足跡
れ、れろれ、ら、ら ....
古い洗濯機が回る
脱水の力はもうない
母親が捨てるのはもったいないから
おばあちゃんちに持って行って
花壇かエコカプセルにしましょうと
言ったから
春になれば
それらしく緑になる ....
眠る月
きみは銀河に浮かぶ
きみは灰
月の興味を失う
ふしぎなことだが
毎日雨が降り続いている
雨は濁流をつくって
市街地を走っている
市街地では人々が
右往左往している
夏からそのままになっている
南部鉄の風鈴が
軒下でずっと
雨を呼 ....
あなたが先に教室を出ていく
雨が降る前に帰りたい
ぼやけた緑の黒板
廊下はもう湿っぽい
誰もいない教室がならんで
停泊してる船
『血と骨』で北野武が北村一輝の顔を焼くシーンが好き
....
NHKニュースで雪を知る
関東平野に雪が降り積む
あなたは天才だから
そんなこと
どうにでもなるのだろうけど
明日は早く家を出るんだよ
歩いて駅まで行くんだ
....
落ちていた
ヘッドフォンをした瞬間
違う場所にいた
そこは
永遠に明るくならない
静かな楽器の中
誰かのヘッドフォン
家の前にバス停をつくった
路線バスが一台通過した
乗客はすべてペンギン、もしくは
ペンギンの姿形をした他の何かだった
虹の下をくぐって行った
2年間の契約をした
新聞店からお礼にと
本物のビールが届いた
久しぶりだなと
夕飯を創りながら
コップに移した
冷えたビールを呑んだ
コップ半分で
浴びるほど呑んできた俺が
....
忘れ去っていく言葉よりも
あなたのいのちの清さにふれて瞼が閉じる
いつまでも文字にならない
あなたの悲しげで透明な息づかい
反復するあなたの鼓動が
休もうとしている風を揺るがす
あ ....
はるは
すぐそこまで
きています
ほらそこの
まがりかどを
まがったら
はなたばをてに
りょうてをひろげて
まっている
かがやくような
えがおをたたえて
....
ウララウララ占い師(自称)
ウララウララ占い師
ウララウララ占い師(とその家族)
いつかはあなたにパラサイト
見ててごらん
気落ちした
人にすっと擦り寄って
尤もらしいこと言って
....
木にとまっているカラスたち
愛されたいの?
ときくと 鳴いた
ばか ばか ばか
あつまっている
黒の群れ
あなたたちが少し
うらやましい気がする
冬の中のわたし
かなしい夢をみて
目覚めた朝は
ああ、夢でよかったと思う
けれど
かなしいことが
なくなった訳ではなくて
心の引き出しを開けたら
別のかなしいことが
そこにある
引き出しをちゃん ....
灰色の老人が
灰色の部屋に
冬晴れの空より蒼い
バケツを忘れていった
その、つるりとした底面に
透明な昆虫がうじゃうじゃ蠢き
透明な手首を噛 ....
静かな 待合室に響く
早口で話す声
隣りにいる付き添いの人は
慣れているのか
相づちさえ打たない
脈絡もなく
しゃべり続ける婦人
耳を塞ぐ
イライラを通り越して
不安 ....
きのうのよるから
ぼくのねんりょうは
からっぽ
みずがなくなった
さばくのたびびとのよう
きみをもとめて
さまようばかり
ぼくのあたまも
もうからっぽ
ねじが ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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