重なる地層の貝殻は
私がこどもだったときと同じように
だんまってしましまの地層に
連なっている

この貝たちが生きていたとき
夏は夏だったのか
夏と名付ければ
きっと夏であったその季節 ....
草は
大地(ほし)からあふれるエネルギーの現れ
こんなにも草が育つ
私たちの国

水が豊富な
土が肥沃な
明るい
恵まれた土地なのだ

砂漠化が進む
この地球(ほし)の上で
特 ....
蜘蛛 小さな柔らかな足取り
はったハッタと白紙を這って、
殺そうかと一瞬想ったが
なぜか指先 取り留めた

その姿立ち振舞い 繊細に伸びやか大胆に
透明な瞬間 捉えた眼差し視覚 私に語り
 ....
  
ちいきをまもる
ぐりりとぐらら
りんせんたいせい
すいかのもよう

ちゅうかんかんりの
ぐりりとぐらら
りそうのゆめは
すぐそこなのに

ゆめのような
うつつのような
 ....
夏空青く太陽を欲望し
ギラギラ輝き熱す
燃える光の円球、
爆発し続け
眩む意識、
堕ちる
堕ち続け
深みへ深みに
燃える情動の流出し

開く、魂という無限に

異様な意識の階層 ....
 十九時半は回っていただろう
 仕事帰りでもなさそうな洒落たポロシャツの中年男が
 客のまばらなカウンター席で飲んでいた
 そこは、いつもなら私の指定席だったのに
 
 仕方なく隣で
 梅 ....
君が「孤独」と名づけた場所
そのさらに奥に
小さな部屋がある

くすんだ象牙色の壁紙
いくつかの黒ずんだ木の棚
そこには本 小函 硝子壜
円い置時計 何処かの土産といった風情の
人形や ....
新聞屋は忙しい
その日のうちに記事を書き上げて印刷する
日が明けてまだ暗い夜明け前、遅くとも2時までには配送される
各々集積所から各家庭に配らなければならないからだ
だからといって投稿欄の ....
夏の日には祭りがありまとまった休日がある
夏はいつも遠い記憶を作る
だから夏とは愛であり
私はその中を生きる
かき氷でも食べて涼しくしよう
海辺や川辺でのんびりしよう
夏を壊さないで
完 ....
星が降る夜もある
傘をさして歩いたら
星の熱でビニールが解けた
海にポタポタ落ちるたび
じゅうじゅう煙を上げている

雹もぼたぼた降ってきて
拾いあげて見てみたら
氷の球の真ん中に
 ....
日差しの刃に斬られ
だらしなく溶けてゆくかき氷の
まだ冷たいスプーンをなめながら
またひとつ星がおちたのに気づく

小豆とぎと河童と
座敷わらしとあと誰だっけ
訃報を連絡するために
黴 ....
熱風に吹かれ
太り始めた半月、
夜闇に浮かんでます

白く白く白銀 空

なんだろう?この感覚
助けて! と、
落ち着き払い

誰かに 誰でもないダレカに

叫んでいるのです、 ....
左手に溶けたアイスクリーム
右目に遠ざかる稜線
風の音しかしない口笛

右足で蹴ったゴミ箱
左耳で聞いた流行歌
海の匂いしかしない溜息

右手は枯れたサボテン
左足は錆びた自転車 ....
その
無名の深み

見つめ聴き入る、

歴史的平面的に辿らず
個体的立体的に観入り

巨大な細やかなもの 突然頭もたげる
歌詞カードは要らない ただ響かせて

脳髄から濃密に魂に ....
 ホントに海なんだって
 あるつってんだよね車座のばあちゃん連が
 あの丘をこえたらザザザ

 と、むかし たぶん一度きり
 お波とお供からあっとさらわれると云い
 舟のり達なら躊躇うわず ....
不動の時、
伸び広がる瞬間

掴み取り 委ね揺蕩い

濃密に青の空、
響き奏で

なぜ僕ら生きているのか
忘れてしまう 

いつも

声、あなたの
起伏のない温かな
包み ....
 ゲームセンターの活気は
 見ているだけがいい
 かつてハイスコアを争った
 夭折たちの親しみが鎖されている

 憧れた景品は
 一度もとれたことがない
 冷媒は触れると綺羅をすり潰す
 ....
きつねうどんのお揚げさん
お布団にしたら
甘くてええ夢見れそう

熱すぎないように
ぼどよく冷まして

お支度 お支度。


そんな 
ええ夢を見た

久しぶりに
良く寝た ....
まるで息継ぎみたいなすきま、だね。隙間。わざとあ
けた空白に差し込まれてゆく紙きれを、わたしがひら
けるから埋まってしまうこと、見ないふりしている。
余分なもので密度がたかまり、満ち足りているよ ....
これも運命 天の自由
そうか
そうだ
あなたを思う時も
あなたを思わない時も


これも運命 天の自由
悪は悪か
善は善か
それでも
この命に従う


繰り返すのは
命だ ....
僕も君も宝探しが好き
雑誌を見て探し回る

やっと見つかった
多少危険が伴う場所にあった
上手く隠れて見えにくい

幾つかある宝の中から
欲しいものを一つ選んだ

僕たちが持ってき ....
 (人の電離が噂し苦し)

 うんと昔ながら
 不意に回想される人
 生まれた額の単眼で明暗を求め
 溢れていた色と香りを踊る中
 くい込む
 針だけが抜けきれず
 土深く残されて欲し ....
野球の音が聴こえる
野球をする音が聴こえてくる
誰もがみんな
胸の中に野球を飼っている
整備の行き届いた市営グラウンドから
夏草の生い茂る河川敷まで
球足の早いゴロが一 二塁間を
抜け ....
葬式に行っても
涙が出てこない
もう悲しむ力まで
なくなってしまったか
長生きすればするほど
友だちがいなくなる
知り合いがいなくなる
飲み放題食べ放題は
昔のこと
若い頃はいくらで ....
仕事だから しんどい事もたくさんあったけど

仕事だから やらなければならない
その思いが 私の心と体の健康を 守ってくれた

空想的な理想主義者だった自分を
現場の人間へと 鍛え上げ ....
夢のなか

表紙を開く

夢のなか

雲の詩篇

夢のなか

破られた紙片

夢のなか

遠い所にいた

夢のなか

爪で弦を{ルビ弾=はじ}く

夢のなか
 ....
半月、宙空に白々ぽつんと輝いている
この宵の空 窓から顔突き出し眺め
現の不思議な関係、ふと想い至る

月も太陽も この地球に世界に私に関わり
何か発し命の力動与えている と、

向かい ....
一瞬の煌めき伸び開き
遠い浜辺を舞っていた
青白く輝き揺れ動き
打ち寄せる波に曝されて
遠い浜辺を舞っていた

  *

永遠の循環を切断し
内なる自由に躍りながら
滅びる先を見つ ....
○「クールビズ」
ワイフが暑さに堪えかねて
「パンツはかないと楽なんだけど」
と恐ろしいことをいう
ワイフが暑さに耐えかねて
「ブラジャーつけないと楽なんだけど」
と恐ろしいことをいう
 ....
昼にコーヒーを飲み
窓の外をぼんやりと
昼の 外に溢れ出ていた 僕は
東邦生命ビルの前
よくカラオケに行っていたものだった
よく冷えた風を受けながら
ここで 見ていた 車を
あの頃は専門 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
新しい夏のソネット佐々宝砂1*23/7/29 21:45
日朗歩野5*23/7/29 21:06
夜蜘蛛ひだかたけし523/7/29 19:26
虫送り(チグリス チグリス ユーフラテス)AB(なかほ...1023/7/29 18:23
出来ひだかたけし323/7/29 17:09
二人酒[まち角20]リリー4*23/7/29 15:38
小さな部屋にて塔野夏子11*23/7/29 9:52
太郎新聞が行くよアラガイs9+*23/7/29 7:26
黒髪4*23/7/29 0:04
星が降る木屋 亞万3*23/7/28 23:37
失う夏のソネット佐々宝砂6*23/7/28 20:01
Help!ひだかたけし3*23/7/28 19:54
夏井椋也5*23/7/28 18:50
夜想70〇ドミナンテひだかたけし323/7/28 18:26
ザザザsoft_m...8*23/7/28 16:37
断章・あなたと共にひだかたけし4*23/7/28 16:17
ゲーマーズハイsoft_m...223/7/28 15:26
コーン コーン日朗歩野5*23/7/28 14:48
透過の詩白線323/7/28 14:16
※五行歌 六首「これも運命 天の自由」こしごえ5+*23/7/28 11:06
宝探し夏川ゆう123/7/28 11:02
骨を抜かれた話soft_m...223/7/28 6:01
野球ちぇりこ。14*23/7/27 21:31
老いを生きるzenyam...3*23/7/27 21:15
とびっきりひろのふ423/7/27 21:09
夢のなかryinx4*23/7/27 20:17
夜想69ひだかたけし423/7/27 18:58
Unmade7~遠い浜辺にて(新訂)323/7/27 15:36
独り言7.27zenyam...2*23/7/27 8:01
7月、東邦生命ビルのベンチで番田 023/7/27 1:03

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