淡い桃色の君は
わたしを毎晩
柔らかく抱き締める
朝になっても
なかなか離してくれない
君のせいで
寝坊してしまうことも多々あるんだ
君に包まれていると
あまり ....
何を考えているのだろう
庶民であるレベルでは 不可能な贅沢をしたい
間違いなのかもしれなかった 叶えられないような
だけどどこかに浮かんだ南国に行くことが可能であるなら
動かないでいようと ....
失うことだけが、いつもはっきりとしていた。しかし、この街の中はとても寂しかった。絶えることのない労働者によって生み出された流れの中で、僕はどこに行くのだろう。何も、真実であることとして、そこには、何も ....
あと 一つ
それで完成
そう思った瞬間
倒してしまった!
しゃっくりみたいな声を一つ漏らして
あとは動けない からだがこわばって
ドミノは時間を遡り
駿馬のように駈け上る
....
切りすぎた爪の先の先
吹雪は落ちてまた落ちて
左目の
ふとした鼓動
耳 かたむき
地表の円
泥の紋
飛沫の花
管楽器の一音に
若い宇宙はついてゆく
....
藍色の街を行く
君は似合わない宇宙服 着て
最近の悩み事
暫く話し続けてから泣いた
藍色の小宇宙
君が白く呼吸をしながら
会話にも ならず
伝わらないまま眠りにつく
僕は
....
なまものを
たべさせる
いつまでも
なまものであるために
むすめを
なかまいりさせる
いのちのない
にんぎょうを
きそくただしく
ならべるために
美しい物が好きだ
愛とか夢とか言葉とか
だけど人間は嫌いだ
逞しい物が好きだ
信じる思いとか決意とか
だけど人間は嫌いだ
姿形は似ているけど
みんなとは違うんだ
僕は類人猿
....
春からのぼくの目標
字を丁寧に書くこと
給食で野菜を食べること
それから
静かに絵を描くこと
暖房の音が
途切れず部屋を回っている
のを聞くこと
窓に雪の粉が
冷たく張り付いて ....
すっぽんぽんの蕾噴く
柔らかくて暖かい命が
すっぽんぽん
指の腹で優しく撫でてあげると
春の雷びびびと駆け巡る
肘のさきっちょ
肩のさきっちょ
耳の裏のさきっ ....
見たことの無い人間が俺を笑っている
見たことのある人間は俺を蔑んで笑っている
俺の中に入ってくるな
「俺の中に入ってくるな」
小さな薬
体内に取り入れた時
それは刃に変わる
....
「明日、学校が壊れてなくなる」
という妄想を
わたしたちは
一度は
みんな
するのです
そうして目を閉じれば
朝が来る
当然ですが
学校は
なくなりませんでした
しぶしぶ
足を ....
いちばん金切り声を上げたやつがいちばん愛される遊びを
円になって行っているモル的な灰は
だれにも知られたことのない魔法を使って
火葬場から教室へばらまかれている
水曜日はいつも屠殺場から死 ....
人が眠っている
眠っている人を起こして
人はまた眠る
金物屋の主人が寝言を言う
釣り堀から帰ったばかりのように
嵐が近づく空に 何層もの薄いすじ雲
重なり合い 競い合って 東へと速度を上げている
早朝の太陽は、雲の向こう側で白い輪郭を見せて
ときおり 周囲の雲を 白銀に輝かせては また隠れ ....
「きゅーりさん、
きょうも伸びてるねえ。
…なかなかに。」
ごぼーさんは言いました。
「そういうおぬしも、
ぬくぬくと伸びておるでないか。
…なかなかに。」
きゅーり ....
いぬが
あるいていて
いぬと
であって
それが
かみついてくる
はを
ふとももに
くいたてて
ころそうと
してくる
トムリアット
アンコール
カップルが
あるいてい ....
もっと欲張りたいが
足の裏の面積だけしか
貼り付けられないんだ地球よ
そこから伸びたからだは
きみにとって
どれほど影響があるんだろうな
影とふたり
あたしはなりすましながら生きている
「何処を見ているのか
何を苛ついているのか」
夕暮れだ、夕暮れになれば、おまえらの目が必要以上に注がれるからだ
背を屈めて歩いている (道の端は危険そのものだろう )?
母親を ....
なんだか結局
誤解させて
あなたを傷つけてしまった
結局
たくさんメールしすぎて
君を呆れさせてしまった
性格が重いのかも
つまらないひとなのかも
ダメな女なのかも
....
言葉はすぐ嘘になる
うそつきです
幼児のように
まっすぐおおきくみつめ
遠慮なしに切り捨てたいの
にごったなみだ
嘘ならば
いらないときめて
なんにもいわないよと
口をへの時に結ぶ
....
皆さんは、人間の値打ちの定め方をご存知ですか。乗っている車?ノンノン。巻いている時計?これまたノンノン。履いている靴ですって?ノンノノノン。クラブのちーママじゃあるまいし、何と言うか、発想がちょっと ....
ぼくの宝物は
きみがくれた
定規のかけら
いま思えば
あんながらくた
もらってなにがうれしかったのか
ずっと見ていた
となりの席のきみ
席替えでとなりになって
思わず ....
こんなに好きなのに
こういうとき
君のことが
憎くて
憎くて
悲しくなる
好きだから
多少のことは
がまんしなきゃって
つよく心に誓ったのに
なんでもかんでも
....
厚手のコートを脱いだら
するららと
時間が落ちて
あなたに一歩近づく
梢の蕾がふくらんだら
するりりと
時間が落ちて
あなたに半歩近づく
約束の日は近くて遠い
ほんのり焦 ....
遠くにいるけど親しい人
近くにいるけど親しくない人
見方を変えれば
ここという場所が遠くにあって
あそこという場所がここよりも近いということ
もしかしたら 人は動いていなくて
場所たちが動 ....
幸福とは
己の力で
手に入れる
ものであって
誰かから
与えて貰うものでは
決してない
それは違う言葉で
施しと言う
人が次々と溢れる
僕は誰のことも知らない
ましてあなたが誰だかなんか
今何を考えているかなんか
解りやしない のに
僕が何を言わんとするかは
あらかたバレて ....
近所に 卓球も出来るらしい
市民体育館が 有るんだケド
一度も 開いている時に
行った 試しが 無いんだ
やっぱり 予約が 必要なのかな
空いてる 時間に
相手だって
必 ....
草茂る屋敷にて
双子の少女暮らして
甘い囁きをかわして
陽だまりに小鳥は囀り
鏡の前であたたかな食事をとって
いつまでも幸せな四人だったという。
この世に人は絶えて ....
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