ふろに
はいることが
ひとしごと
さらを
あらう
ことが
ひとしごと
あした
おきる
ことが
ひとしごと
いきを
することは
かろうじて
しごとでなくて
....
きみの影が伸びてつくる
長い坂を
鬼たちが追いかける
失速する黒は
兎と亀で言うところの兎と亀。
両極端は、つまるところ一介(一塊)のもの。
片目(硬め・肩め)の両生類の歌声。
密林よりは砂漠
さらには
砂漠よりも荒地が好みな生命体のよう ....
生業にfortune-tellerを選んだ男が
明日滅びると知る街で
子供たちに幸せな未来を語る
紙芝居のカードをめくる
朝食のクッキーを食べながら
ライフセーバーハウスに行くと
私の ....
潤して
私の喉を
満たして
私の欲望を
禁断の果実で
喉を潤せば
次から次に
欲が涌く
潤して
私の喉を
満たして
私の欲望を
欲して
私を
吐 ....
生きていて一番うれしかったこと
「友人」と言われたこと
生きていて一番かなしかったこと
「友人」と言われたこと
澄み渡った世界の気配がする
赤い朝顔を買ってきたはずなのに
青い花が咲いた月曜日
今日はたしか
君の誕生日だったと思う
風の吹き抜ける交差点で
あなたは待つ
約束は必ず果たされると信じて
ひたすら待つ
待ち続ける
そして見上げれば雲
春の雲
おぼろげで奥ゆかしくありながら
したたかさ ....
なみのり
うみどり
あめあがり
そんでもって
ちょっとして
さってった
なみまに
ちらばる
ひのひかり
青い鳥 空・海・夜に 惑いけり
惑いけり、の表現は
可笑しくないだろうか
などと 思いながら
思い付いたのだから、と
タイプする 今も、夜。
青意外の背景の中でなら
容易く(?) ....
愛は海のよう
深く深く
潜っていくほど
嫉妬という水圧に押し潰されそうになる
愛に溺れて
苦しくなって
水面へ上がれば
不安という高波が襲いかかる
想えば想 ....
すっかり きれいな
さっぱり わかれた
そのかお わたしは
みずべで ねそべり
きーんと きこえる
はてのね ふれたい
むりなの わかった
みんなが ないてて
わたしは わらった
し ....
誰かのいいわすれたことが
潮風の強い晩に
白い光となって残り
ああ、これは人間ではないな、と思った
街灯のしたで未練がましく
とどまるものは
人間の心のうちからはみでた
恨みがましい ....
彼岸花
山の奥には残雪が
今日の風はやけに冷たく
ここにひとり
港
大型客船が停泊している
遠くには高層ホテル
約束の時刻
最後だ ....
寒気のする空気を切り裂く
垂直のシルクスクリーンの像
空間と平面の狭間に
ポツンと取り残された縁
アブダビの呪文に囚われた
寒冷砂漠の隊商の
砂の丘から望む
深い藍色の地溝に
蠢いてい ....
薄汚い五日市街道沿いの喫茶店
張り付きの所在を確かめるように
室外と室内の温度差をなぞる
生き甲斐を忘れてしまうと
途端に人は年齢差を失うもので
将棋について熱く語り合う ....
振動はごく小刻みなもので
そう、
ぷっちんとお皿に落としたばかりの
おもちゃみたいなプリンに似ている
大きな曲線は、ない
そういえばしばらく見ていない
時々、雨が降る
洗 ....
死んでいる人と
眠っている人は
よく似ています
だから
不安になって
あなたの口もとに
耳を寄せてみるのです
かすかな
寝息がきこえると
ああ、生きていると
安らかに生きて ....
ひきょうもの
独り言だなんて言い訳はやめてくれ
発した以上は責任を…
雨がふっている
大雪だから早めにゆくと
君からのメールがきたばかり
雨がふっている
濡れるのがいやで
....
全て
焼きつくされたそのあとは
ただ
黒焦げて
すすまみれの野原になった
あの子たちは
炎から
うまく逃げおおせただろうか
若草が
芽吹いたら
戻っておいで
ふたたび
命が ....
「これは自殺予告ではないのか 」
遺産相続人が消えてから二年が過ぎた
人生を生きるにもさまざまなレシピがあって
たとえば、やけに背中の丸い女性が線路を行ったり来たりしてる
....
花よ
祈れ
花よ
癒せ
花よ
鎮めよ
花よ
救え
魂に
手向けられた
花よ
悲しみを
汝等が背負え
手向けられた
花よ
生き残ったものの
....
腹の満たされない論争劇
子供のように泣訴して、それから?
これがスープの空き缶よりも中身が無いと知っているわ
からんころん
主張の薄い討論者
論議に決着は先延ばし
から ....
私の傷にあなたが気づかないようにそっと蓋をした。
ひとは
わるくちをすることによって
ひとより優位に立とうとする
仲間をつくろうとする
社会に取り残されないように
わるくちによって
出来上がる一体感が 僕は
だいきらい ....
ねえ、いっしょにいようよ
あたしたち
形になることはできないけれど
あたしはあなたとだけ
生きてゆきたい
ねえ、いっしょにおよめさんになりましょう
あたしたち
嗚呼、それじゃあ、 ....
ハム派樽子の濃い占い
あなたの髪に触れたいの
愛され女の特権で
スキ、スキ / キス、キス
あなたの睫毛を見つめてみたい
わたしをどうか見つめて欲しい
スキ、キライ / スキ ....
ぽとり、と蝋梅
黄色い窓を覗く
すると向こう世界の隅で春が騒いでいた
「梅、桃、桜の順で咲いていくのよ」
「そうして、春になるの」
白い酒器の表面に落とされた桜
注がれた梅ソーダが ....
眠りがフクロウのようにさらって行った
わたしの寝顔を照らすのは
月や星ではなく
まるで深海魚のよう
自らのいのちの灯にほかならない
闇の毛布に包まれた
記憶の中の光彩は
彗星のよ ....
ささやかな光の片隅で
続いている白黒の国体道路
わたしは独り、
ファインダーを覗いて
色を探してたんだ
裸眼でも見つけられないものが
遠くでは見つかるような錯覚
人波、なんてない ....
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