君がわからないよ
すきなのに
僕にできることなら
なんだってするから
教えてほしいよ
いま
何を見てるの
どんなことを感じてるの
覗いてみたいよ
君の頭の中を
いま ....
いらない物
詰め込んで
土に埋めて
邪魔な感情
押し込んで
海に沈めて
箱の中だけ
時を止めて
いつか箱が
土に還って
海に溶けて
箱の中身が
土に染みて
海 ....
人々の織り成す世界の上を
僕の足は孤独に歩む
一度は人々に見捨てられた身
もう怖いものは何もない
人々の織り成す世界の上を
僕の足は孤独に歩む
僕が歩いたその跡は
やがて一本の道となる
....
重たくって仕方がない
だからといって、隣に体重をかける
やさしさと気苦労で受け止めてくれるその大きなグローブは、
毎日その体をすり減らしては、中心をさらけ出して
受け取る以外にも心をけずり、
....
強靭な歌声に溶け込み 楽器がバックヤードからも響かす
母国語の発音 制限なしに 全世界共鳴の音 夢制限
感じる自由 感嘆の記号の華火
表現の自由 暗証コード斬る アンプラグド
....
伊達直人は子供たちに贈るランドセルのために
今日も時給1000円で働いている
液晶テレビの組立ライン
8:30から17:15まで
休憩1時間以外は立ちっぱなしで
受け持ったラインのノ ....
ソーシャルな波止場
バーチャルに抵抗している
28世紀型定期保険
特約として来客
弊社受付に菩薩
それ以来、如来
いまだに阿弥陀
世界特警、弥勒を秘匿
チップはいま十二指腸 ....
降る夜のなかの樹々
空へ空へ落ちる雨
水が水に
乞いつづけるうた
浜辺と岸辺
正負の境界
ただひとつの無数の鈴
外の耳へ鳴りひびく
羽に落ちる花影を
....
赤信号で
一台の自転車が止まる
重そうなブレーキ音
それはそのはす
後ろの荷台には
補助シートに乗せた幼子
お母さんはハンドルを
ぎゅっと握って
足をつく
背中におぶわれた赤ちゃんは ....
言葉は空間を引き裂く
街の底の暗がりに
今日もジッと上目遣い
月の光の届かない
煉瓦倉庫の一角で
人を脅す生業(なりわい)の
舌なめずりで誇りもなく
動くことすら億劫で
知性の欠片は今何処
物欲食欲性欲と
....
明滅する赤や緑の光を浴び
暗闇にしまうまは横たわる
静けさの中でざわめきだけが
息 ....
いつまで子どもなのって言われたら
いつまでも子どもだよって答えてやる。
嬰とは本位音より
半音を上げること
ショパンはもっとも多く
嬰を好んだ作曲家だった
でもショパンを聴きながら
ぼくはふっと想ってしまう
ぼくは生き方に嬰をつけて
日々を送って ....
猫がお爪でミモザボンボン
ぷしゅんと割ったら
月がこぼれた
裸足の人に降りかかって
足をびちゃびちゃ言わせながら
彼は森の協会へ
神父さんたらうっかりしてて
黒猫しまい忘れて ....
誰もいない
誰も知らない
みずうみに
さっきまで見つめていた月が
浮かんでいる
そのまぼろしは
自転車で
街道にあらわれた
あなただ
誰も ....
お風呂は真っ赤なゆりかごだ
人の体内からでるものは
赤に決まってるじゃあないか
後悔も溶かし
耳から入る
水入る
菅にみたてた体を
もてあそんで忘れたい
今日の
明日の私の迷 ....
思い出の箱を
春の野に
夏の朝に
秋の鳥に
冬の霰に隠してる
栗鼠のように
大切な食料
びっくり箱のように
色彩が溢れないように
暗証番号つける
秘密のファイルのように ....
あしたプラチナが降ったなら
あたし独りで大金持ち
死をついばむカラスのように
詩をむさぼるガラスの仮面
そうよ、今夜は仮面舞踏会
題 桜吹雪
トロピカル・ウェイブ作
夜まで
桜の木の下で
お花見をしている
とても
大きな
桜の木
風も少し吹いている
夜空に舞う
桜吹雪
休日のオフィスでひとり
コピーをとってる
何度とり直しても
文字や記号は
羽をはやし逃げてしまうから
白い紙だけが高く積まれていく
明日までに終えなければ、
と思う
明日が ....
さくらの歌が
眠りにつくころ
駅がわたしを呼びにくる
路線図上の
きれいな文字は
すっかり古く、穏やかで
長く対峙することが
むずかしい
線路脇には
意味のあるものた ....
桜のつぼみが口をひらいた3月27日は
遠藤周作先生の誕生日で、奇遇にも
結婚前の僕等が恋人になった日なので
府中の遠藤先生のお墓参りに行った
生後7ヶ月の周の、旅の始まり
....
死ぬ前にいっぺんぐらいは良い詩を書いてみたい
....
つまらぬことで口げんかをして
下の階にいた嫁さん・子供を呼んできて
布団の上に座らせて
ごめん、ごめん、と育児にこった肩をゆっくり揉んだ
布団の上にひとりあぐらをかいて腕を組む、午 ....
葉は寄り 毛の尾に嗅がれる
伏せる喉 痩せた土 はぎ
噛みすする 親不知
木の根に うずくまり
こごと と舐める
石の蜜
左ポケットに穴を開けた
ゆったりとしたズボンを履いて
黄金の左手を突っ込めばいつでも
直接触れられるようにしておく
朝の渋谷センター街
行き交うOLやギャルのなかで
これは、という娘を ....
ひねくれて咲いた花は
つまらない冗談を浴び
触れない風潮にそよぎ
良く肥えた嘘に根を張った
罌粟より見開いて
月よりもあぶなくて
桃よりも貪欲で
嘘のようにやわらかい
....
花火に行った
明るいうちに待ち合わせをして、商店街を歩いた
明日のお祭りの準備をする人たち
今夜の花火の場所とりをする人たち
古本屋に寄ってみる私たち
数百の単様な飾り
「シーモア序章 ....
風に
正義を負わせるな
風に
味方を尋ねるな
雨に
慈悲など求めるな
雨に
素顔を尋ねるな
真っすぐに立て
力の限り
言い訳の一切を
支えにかえて
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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