玄関先に
雪が積もってた
足跡をつけないように
外へ出た
銀色の球体を遠巻きにして
心臓のない子供たちが
エネルギーを待ちながら
停止していた
世界の中心が まだ 定まらない
早朝の あいまいな時
コーヒーの香りの中で過ごす
周囲のテーブルは まだ
みんな 自分の殻から 抜け出す途中
無防備な現れが 互いを ....
テレビも映画も誰かを傷つけるなら
僕は何も観ない
ラジオもレコードも誰かを罵るのなら
僕は何も聴かない
電気もガソリンも誰かから奪うのなら
僕はどこへも行かない
名誉も財産も誰 ....
春の日差しに桜の蕾
ぼんやりうたた寝
思惑
SF
いつからだろう?
結構長い
異次元のマイガール
シン ....
五つの突起付きの二次元には
無垢な黄身色のクレヨン。
手の届かない保育室の大宇宙。
工作は、いつだって大人の仕事(業)。
流浪のカラシ色には
シリアスをとことん脱色したあとの
ハッピーエン ....
なんとなく。どうしてかわからないけれど。そういうあいまいなもので覆われたわたしは、同時に卑屈の池に放り込まれる。どうせどうせどうせどうせどーーーーーーーーーーーーーーーーーーーせって(わたしにはわ ....
昨日、一人の老婆に会いに行った。「一人の」と言うのは、言い方が悪いかもしれない。
「一人ではない」
「君は、一人かもしれない」
「いいや、君の背中には、火が滾っている」
火が老婆の影を躍らせる ....
2011/11/14 23:47
夜道、ひっそりと息吹く新芽のことを思いやる。手のしわから生え出た薄緑の突起が、寒さで枯れてしまわないよう温もってやる。ポケットに突っ込んだ手の握りは優しい。握った手 ....
フローリングから
朽木のような背骨が生え
天井を突き破ったのが
つい先日のこと
割れ目から
微かにのぞく青いもの
青空と呼ぶには
少し ....
草原に同じ大きさの椅子が並ぶ
たぶん同じ人が座るのだろう
換気扇を回す
他にも回さなければいけないものが
たくさんあるはずなのに
ある朝、霧の中に立つ少年に
旅人は声をかけました
「何をしてるの?」
「霧の向こうのお日様は
銀の鏡のようですね 」
「私も銀の色をした、一つの石を持ってるが
あ ....
私はずっと気づかなかった
霧の向こうのお日様が
銀の色にかがやいて
あなたの瞳に宿っているのを
待ち合わせに はぐれた
きみと 揺れる 隠れ家
そぞろあるき
思ひ出に迷い
巨大な生き物
完全フラット
刻まれた通り
たどり 着いた 目的地
予定より遅く
始まり ....
うすい板に
はさまれた
弾力なみずは
あらゆる喧騒や献身をすり抜けて
自己だけが知る
ちいさな孔をめがけて滑り込む
みずがみずだけを知る自己へ
みずはむれを好むが
....
ぼんやり書込み更新日をチェックしていると、2012.3.7
あぁ、1年間更新されていないんだ。
あのころはまだ…
ちがうちがう。
もう、3月だよ。あれからもうすぐ1年な ....
名前を呼んで?
僕の名前をその声で
つらいときでも
たのしいときでもいいよ
大きな声でも
小さな声でもいいよ
すぐに
会いに行くよ
すぐに
抱き締めるよ
繋 ....
そこの少女は何に目を丸くして
立ち尽くす男性は何を憂う
あなたの目に映る全てが見たい
心で感じた全てを
そっくり沁みこませたい
遠ければなおさらね
この木を見て ....
ちいさな影が旋回する
曇り空には
そんな顔しない
生きている
しかたないだろ
ちいさな影が旋回する
こころの闇を見つめる
こころの光を見つめる
....
草や空気を掻き分け
秋の虫たちが涼を告げる
人間のまとうものも厚さを増して
いつになく曖昧さを好む
陽だまりに転がる生き物
人懐っこいフリしちゃう奴
羨みつつ蹴飛ば ....
雲一つないと言い切れる空
有終の美を飾る紅葉樹に
ただ僕はみとれるばかりだ
全身で思い切りつかんで
高いトコロから降りられないし
足の裏がやたらと心地よい
やわ ....
闇夜の風景の中
自分が生まれて初めて見た月光は
生家の隣の空き地に聳える
土手の上の屋敷の樹々
梢の葉の茂る隙間から
サーチライトのように照らされた
幼い自分の心臓を鷲掴みにす ....
私の心はガラス製なんだ
でもね
ちょっとやそっとじゃ割れないよ
イジメられるのは慣れてるから
大丈夫だよ
まわりに何重にも新聞紙を巻き付けてテープで貼ってあるから
....
壱=「以下にして空白を埋めようか等と考えている」
雲のないその日、たまたまペリカンの集団が飛来したのよ
かわいそうに、塗り直したばかりの白壁に小さな足跡をつけたのは野良猫ではなかったの
....
うららかな日でございました
春まだ浅い
やわらかな陽光が
鏡のような海の面を
無数にきらめいていく
穏やかな日和に
お嬢様は嫁がれていかれました
でも
その胸中はいかばかりか
真 ....
むかしあるところに不思議な植物があった
あるひとの ゆびのおとが ぱちんとなったとき
その植物は ビールになった
その不思議に人々は笑い 手をとりあって 酔いしれた
むかしあるとこ ....
冷たい窓ガラスに頬をくっつけて夜の向こう側を見つめてる
雨粒が落ちて跳ね返る音とバイクが走り去る音と子猫の鳴き声のオーケストレーション
向かいの家の橙の灯りが水溜りに写ってる
精神操 ....
ルールの破り方、忘れたような
大人にも
こどもにも
なりたくはない、な
蒼穹につぶやかれて
白雲のように
自由律
生きることに
うたうことを
忘れないために
夕暮れが
今日か ....
いつも風上に身をおいて
あなたは、だいじょうぶですか
と問う ぼく
気高いきみでいてくれといわれた日
そうありたいといちばん願っていたのは
たやすい
いやいや 余裕ですよ
航海し ....
仰々しく咲く蓮の花
水中では茎が悪夢めいた脈絡のなさで
もつれ合いからみ合い
人は睦み合い、それは否であり是であり
泥をむさぼる同化作用をもつもの
そんな大輪の蓮華が今日 ....
遠くに見える夜の中で 僕は
何だろう
きっと 眠ること それ自体を 考えるべきなのだろう
時の内側を 路地裏へと 出て行く
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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