月のような陽が
雨の奥から見つめ返す
白へ白へ
流れ込む青
冬は冬を巻き
隙間はまたたき
足首の渦 山への径
白く踊る日々
悲しい嘘が
空に咲いて ....
a book
僕は古書店の隅 いつまでも売れ残っている一冊の本
誰かに買われるのを いつまでも待ち続けている
声には出さずとも 喋りつづけているのだ
時には歌うように そして時には叫ぶよう ....
なにごともなく
あさがくる
なにごともなく
ひるがきて
なにごともなく
サイレンがなる
またおなじあさが
やってくる
おなじひが
どこまでもつづく
....
この秋のあまりの美しさに 歩みを止めてしまった友よ
色づいたけやきの葉を透かして やさしい光が
おまえの大きなからだをつつみ
少し眉を寄せて 落ち葉に埋まった足先を見つめながら
一人思いを ....
兄さんが虹を見ている
祈るべき神を持たない僕らの祈りは
それでも決して無力ではないはずだ
兄さんの肩にオウムが止まる
救急車が静かに横切って行く
俺は言葉の中に一つの使命を
一つの運命を見つけた
この世は見放された過去だ
火星からも随分遠く離れている
俺の運命は
この一本のペンに培われている
君の行手を遮るも ....
私は夢の裏側にいる
私には夢が見えない
夢も私が見えない
いま
夢はあなたを見ている
夢が見ているのはあなただけ
夢は朽ちて落ちるひとひらの葉を拾う
夢がなければ、朽ちて、落ちて ....
舞台
晴れやか
うなぎ晴れやか
はがねもうららか
研いだしせんに
切断されずに
ひらひら、ひらひら、
だぶるおだやか
みゃーはなごやか
からりとこけるこうせんは
宇宙からも知覚から ....
手を合わせて
想う気持ちは皆同じ
それは神だとか仏だとかではなく
旅立っていった
愛する人への祈り
今日もありがとうとか
頑張れますようにとか
差し伸ばした手を
握ってほしいだけ
物 ....
2011年3月11日
16年間生きてきた中で
いちばん
自分の無力さと自然の恐ろしさを感じた1日でした
大きな揺れに
悲鳴をあげることしかできず
広い街が
建物が
....
耳をすますときは
手と足が
とまる
だれにしたって表情が凝固して
仮面になる
手配写真のようにだ
音がするほうに
むける
....
この眩しい青空と比較してみる
かもめを探す
敢えて口にしない哀しみ
沖に流されては潮/騒
に引き戻され
わたしには縺れあう術がない
風またつよく、 荒い波
そして、
一 ....
{引用=
その珈琲豆は挽かないほうがいいです その鉄のにおい
そのままでいてとてもわるい
この身には
どろみず色の牛乳紅茶が
湧きつづけていてとてもわるい
ひしめく指と指の間から
....
しあわせって
怠惰なものだと思う
ぼくらは勤勉にがんばるだろうけど
それは退屈な平和を
手に入れるためなんだ
そのことを忘れないようにしよう
でないと
本末転倒になってしまう ....
ねぇ君は
私のこと好き?
私を失うことが怖い?
そうやって
ひとりでいるとき
誰を想っているの?
ひとりで考え出したらきりがなくて
どんどん心は曇っていって
すぐに ....
あのとき祈ったとおりになった
だから生きている
世界は
ぼくにだけ語りかけている
あなたにだけ語りかけている
それが生きているということ
{画像=120311104015.jpg}
{引用=※ 写真は宮城県南三陸町の防災対策庁舎跡
12メートルを超える巨大な津波が庁舎を襲い、
41人の方々の尊い命が犠牲なりました。}
....
悪魔の森から
ギターがきこえる
お前は
言葉を
やめたほうがいいと
あの時間は写真のなか
あの声は誰かのもの
朝露が
葉先でゆれる
あなたに
出逢えて良かったと
別れを惜しむように
きらきら
ゆれている
またいつか、は
ないけれど
またいつか、と
ほほえんで
さいごの
さいごに ....
鍋に水入れて
レンジにかけ
沸騰させます
袋開けて
麺とスープ
出しておきます
もうすぐ昼ですね
ラーメン作りませんか
ラーメンだけ食べたって
栄養が偏るから
キャベツでも ....
あなたの
骨に
刻む
エピグラフ
八丁湖に近い里山の中
築130年の古民家をマスターが再生させたという
彼は光の彫刻家漂泊の魂
彼のミュージアムで光の芸術を見せてもらう
暗やみのなか中心となるオーロラ様の赤 ....
詩の中で書きたいことが書けないのは何故だろう。それを表現とする人を、心の奥底で笑った。この現象は、一体、何故なのだろう。ペンを取る時、迷いの中で、書こうとすることだけが、私の主張をもみ消していく。
衰弱した 花に 無数の歌声が
生かされた 僕は 君に 何度でも
導かれた 息をのむ 一瞬に
君は海 ぼくは ただ溺れている
喜びに 射抜かれて
解放への 糸口 ....
不自然な月の夜、
一体何人が「月が綺麗ですね」という語を発したのだろう。
そしてそのうちの一体何人が
そこにI LOVE YOU.の意味を込めたのだろう。
しめやかに行われた月見の席、
....
漉せば 良かったんだ
濾して しまえば
小さな 穴から
ペースト状になって
流れ始めるから
澱んだ 金網に詰まった落ち葉も
曲水内の 染みったれた重い葉も
丸ごと捨ててしまえ ....
かわろうなんて
おもわないほうがいい
ひとはうまれてしぬまで
かわっていくからだ
ゆるやかに
むりのないように
しぜんにかわるように
できているからだ
男どもよ、
おまえたちは、何なのだ。
おまえたちが女の子から
とくべつの親愛の情がこもった微笑みを向けられるのは
男どもよ、
それは、おまえたちが他でも無い
男であるからだ。
男ども ....
殺すな世界を
殺すな人を
殺すな共にある命を
誰も殺さない
誰にも殺させない
誰かを殺すこともない
自然が教訓と戒めと希望を厳しくもたらした後
強者のルールは打ちのめされた人 ....
2667 2668 2669 2670 2671 2672 2673 2674 2675 2676 2677 2678 2679 2680 2681 2682 2683 2684 2685 2686 2687 2688 2689 2690 2691 2692 2693 2694 2695 2696 2697 2698 2699 2700 2701 2702 2703 2704 2705 2706 2707
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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