3月9日・19時51分 
新幹線の待合室のましろい空間 

いくつか穴の開いた空席に 
吸い寄せられるように、一人・・・二人と座る 

一人・・・二人と、すくっと立っては 
待合室を出て ....
知っていますか
あなたが長い黒髪をなびかせたとき
真昼の純粋で無垢な輝きを消し去ってしまうこと

知っていますか
あなたが落ち着いた声で語るとき
街中のにぎやかな喧騒を消し去ってしまう ....
新しい、新しい、と未来ばかりに手を伸ばし 
追えば追うほど、幸いの虹は逃げてゆく 

{ルビ古=いにしえ}の魂の形象を宿すものこそ 
今・ここに新しい 

古の魂をそっと胸に納め 
自ら ....
人の芯ある言葉を聴く
心の軌跡を垣間見る

言葉を選んで口にする
思慮深さというヴェールで覆った素直さは
時に己の偽りを見抜き苦しめる

芯ある言葉は
その人自身の生きざまを
赤裸々 ....
君に捧げた花束が枯れた頃

約束した季節の巡りがやって来る頃

君の筆跡が薄れてくる頃


僕の影ばかりが遠くに伸びて

ぼんやりとした輪郭のままに生きてゆく


もう一度問い ....
 
 
ビーフシチューのネジが外れた
あっけなくばらばらになった
あんなに美味しかったのに
いろいろなパーツに分かれて
味もわからなくなってしまった
大切なものはいつか壊れる、なんて
 ....
何時の日にか

消えるさだめの光を追って

星巡りの旅に出る



闇に 近く潮騒の端が

足許を濡らして

凍てつく 夜気をはらんだまま

かじかむ指の先にある

 ....
そんな小さな違いで
僕らの絆は揺らぐの?

あの山は
僕らが生まれるずっと前から
どんなことが起こっても
動じずに
そびえ立っているのに

僕ときたら
君との違いを
許せ ....
尿こそここへ
苦、苦、苦
わたしの青い顔
飲み過ぎた翌日に
痛みます

そよ風吹くだけで
苦、苦、苦
足の親指の
付け根が
死ぬほど痛みます

どうぞ引かないで
このままずっ ....
真夜中のコンビニの中
街は冷たい雨が降っている
どこかへ行くあての無い二人が
仕事を終えて会う約束の場所

外はどこも冷たい雨が降り
二人の居場所はどこにも無い
ただ暗闇の中にぼぉー ....
ぞうさんのあしあと おおきいね
まんまる まぁるく おおきくて
ありさんたちの プールみたい

ありさんのあしあと ちいさいね
てんてん てんてん つながって
マイマイみたいな かたちにな ....
「ゆとり世代」と言われて
僕は随分、バカにされてきました
「在日朝鮮人」と言われて
僕は随分バカにされてきました
「ニート」などと言われて
僕は随分バカにされてきました
「所詮、フリーター ....
夜が短すぎて
そしてそれよりも短い
人間の命が
残酷すぎて薬ではもうどうにも

誰か鼠になって
僕と暗いところで暮らさないかい静かに
そんな夜の話がとても
リノリウムの床を滑っていく
 ....
  数十キロの彼方から
  この家の扉に向かって
  一台の軽トラックが走ってくるのを
  わたしの右の瞳が
  静かに予感している



  その車は
  晴れた陽を窓に映 ....
ママの手は
てんごくのにおいがすると
五つの子が
うっとりとして
わたしの手を離さない

てんごくも
じごくも
絵本のなかに
出てきたね

てんごくに
匂いがあるなんて
知ら ....
好きな人との夢は

潰えさったけど

その直前に

生まれて初めて

女友達ができた

彼女はブルガリア人だ

どこが気に入ったのか知らないけど

とても親切にしてくれる
 ....
ぼくは悲しみと
向き合おうと想う

ぼくは苦しみと
向き合おうと想う

ぼくは淋しさと
向き合おうと想う

ぼくは虚しさと
向き合おうと想う

ぼくは不条理と
向き合おうと想 ....
磨り硝子を差して40Wの淡い灯りが漏れてくる
丸テーブルの端、薄く影を二分する未熟さ
それは、艶光りを放つ滑らかな感触
(一瞬)柿だと思った
柿ではなかった
この時期 ....
A
テクスチャの、繋ぎ目を剥き出しにした、実態のない部屋の、ディスプレイの顔の、スノーノイズの、手術台の上の、水性マシン、固形深海、投棄されたインスタント酸素チップ、女は処刑装置に閉じ込められ、黒い ....
彼は私の苦しみそのもの
彼に関して用いられる、
言葉
色彩
音律
それらすべてが
彼と
彼の愛のために。

自己表現なんて、無いのです。
世界観なんて、必要ありません。
口ずさま ....
色とりどりの砂嵐
水に潜ったまま
わらう男に脳味噌を掴まれる……。
一粒の私を
順番に潰していく

一粒の私は
潰れるたびにまた現れる

一粒の私は
いつまでも一粒の私でいるつもりらしい





あの日
真っ逆さまに落ちていく景色の中で
 ....
僕の中にはいつも見えているのかもしれない
この街のならず者であるという事実が
曇りがちな この街の空に きっと
僕の 人ではないという 真実が
トンネルの途中でせんせいが朝が来たよと言った
どこに来たのかなんてこわくて訊けなかったよ

それよりもiPodの電池が切れそうでおそろしいのです

地上のあの子の爆発がおさまるまでもつだろう ....
ゲームに勝って
一年ぶんの
時間をもらい
一年
すごしてみるが

はたしてそれが
どういうことなのか
勝つということは
何なのか

浮遊する時間は
ほかの
「時間」

 ....
手のひらに
つかむと
すこし音がしたが
死骸が
おそろしく
にぎったまま
眠ってしまった

おきると
部屋じゅうに
重たい光が
あふれている
死ぬ時はひとり
病床で死に向け衰弱して行く
ひとり剥がされて行く
それは寂しいことだ
あらゆる愛着を諦めさせられ
消えて無くなるのを
是認させられるだけの日々
世界に別れを告げ
明日に ....
なにも
見えなくなったとき

おどらされるのは
ごめんだから

自分の眼で見て
自分の脳で考え鍛えよう

鍛えたすえに
自分の脳さえ

信じられなくなったら
きっとそれが ....
私は何もわからない
あやふやに崩される心だけ
過ぎ去っても
消えず残っている

想いを話して楽になるのも
むずかしいもの
話したい時につごうよく
誰かいるとも決まっていない
さびしい ....
桜の木は
こっそりとばんざいをしている
みなが不安がる空いっぱいに
枝を伸ばして
切り裂いて くうを

咲いてやる
桜はきっと
その命を燃やすのだろう
私はまたすきになる
桜の花を ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
東京駅にて 服部 剛212/3/14 20:49
知っていますか乱太郎16*12/3/14 20:40
虹のありか 服部 剛4*12/3/14 20:40
履歴書広川夏海5*12/3/14 20:28
今日の記憶梅昆布茶912/3/14 20:21
age21たもつ912/3/14 19:50
李伍 翔012/3/14 19:36
山のようにジュリエット112/3/14 18:37
わたしの青い顔[group]花形新次212/3/14 18:22
冷たい雨……とある蛙10*12/3/14 17:47
あしあと広川夏海4*12/3/14 17:38
遠景の湖yamada...212/3/14 14:15
shizumusanat012/3/14 12:28
レッスン草野春心512/3/14 10:36
てんごくそらの珊瑚26*12/3/14 8:07
女友達はブルガリア人ジム・プリマ...4*12/3/14 7:12
対峙HAL3*12/3/14 6:11
/TOMATO/アラガイs4*12/3/14 4:37
エンベロープフィッシュ魚屋スイソ2*12/3/14 3:49
擬態する虚無青土よし0+*12/3/14 3:20
本日たいへんお日柄も好く2*12/3/14 3:08
一粒の私5*12/3/14 3:01
御徒町から歩いてきた番田 012/3/14 1:37
ミラーボール佐伯黒子412/3/14 0:45
とっくにはるな112/3/14 0:39
夜光虫712/3/14 0:34
行方salco7*12/3/14 0:21
懐疑論シホ.N412/3/13 23:55
今のすべて加藤112/3/13 23:51
さくら咲くとき朧月312/3/13 23:30

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