はずかしいことや
はしたないことを
たくさんしてきて
じゃあ今からなにか新しいことを
と
思ったときに
なんだかひどく
疲れてしまったなと
思った
スカトロジーは愛と同義だ
....
三つ葉かぁ・・・
一つ 幸せ
一つ 真心
一つ 永遠
葉の 一枚 一枚に
何かしら
意味を 添えると したならば
今の あなたは
何て 言うかな
一つは 恋
一つは ....
しろい花
きいろい花
むらさきの花
白い作為
黄色い極限
紫の無意識
対象知らず
しるしなき
供花は咲きほだされて
立つ雲
しずかなる
狂歌は所在なく奏でられ
わたしのひたいを
ぬらす、ひかり
なまえをよんで
かしこいねこは
ここでねむる
なまえをおぼえた
つまさきが
やがてとどくまで
わたしのてのひらを
ぬらす、ひかり
苦痛の茨が
絡まりあって
庭園の門にはびこる
旅の途中で足を休める
三月の雨雲たち
深い地の底の熾火を届ける
生垣の椿の花びら
屋敷の番犬が
黒い身体をしならせて
砂利道を巡 ....
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人は87年間考えて、
考えて考えて、
考えて生きていくと、
いったい何に成るのだろう。
心に硬い硬い殻を纏った
岩石にでもなるのだろ ....
春の採点
平日
ちっとも忙しくない日
じっと座っていると
時が頭上を通り越して行く
一世紀ぐらいのストライドじゃないかと
それほど風圧を受ける
目の前の原で四歳の私が
一心不乱に ....
自ら意図してじゃないの
前世の因果かしら
武道に縁があるようなのよね
父から剣道の手ほどき
刃を垂直に落として
むぎゅっとばかり、つかを絞る
小指の力が肝心でね
弓を引いた年月も ....
曇り空
天駆ける白馬の足跡が
頭上を覆う 掛布団の裏に刻まれていく
世界はまだ 眠っている
憎しみや 苛立ちの悪夢に
苦しげな 寝返りをうちながら
それは白い眠り 長い冬の終わり
....
僕たちはDNAの命じるままに歴史を漂流し拡散してきた
朝露に濡れた森の匂いに
木漏れ日の暖かさに
まっすぐ空に突き刺さるメタセコイアの高みに
想いを託してきた
僕 ....
....
今年もこの日がやってきた
例年と同じ農園のビニールハウス前に
イチゴ狩りに魅せられた老若男女二十数名
斜に構えたり 無言を装ったり
だが皆が高揚を隠し切れずにいるのだ
農園の主人は愛想笑 ....
幼いころ
のっ原をかけまわっていたあたしの
いつもそばにあったその草花が
いぬふぐり、で
あると知ったのは
高校生のときだった
かわいらしいひびきに
その名をおぼえた
....
お父さんがいっとう好きな言葉はさようなら、ちゃんときけば本当の意味が分かるから、ああ、あの花は母の日にあげたな、ってまた? その話はさっきも聞いたよ。
去っていったものは
はじめから出逢ったことのないものと
想えばいいこと
背をむけたものは
はじめから背だけを見せていたと
想えばいいこと
そしてぼくは幼い頃に戻るだけ
独りぼっち ....
澄んだ犬の鼻先で
春一番の風車が回る
僕らは海鳥のために
塩水を敷き詰めていく
たとえそれが
はき違えた優しさであっても
番組の中継が
ランドセル畑に切り替わる
収穫の最盛 ....
わたしを
かたちづくるもの
なにもないと
思ってしまうぐらい
安定のなかにいて
時折、
影のない ....
籠の中で眠っていた
バナナの果皮を捲ると
ぎっしりと雪がつまっていた
溶けてゆこうとするそれを
あなたは指の腹を使って
精一杯に踏み固めた
....
知っていること、知らないこと
どちらもきっと沢山あって
多分、僕には何もわかっちゃいない
ただ、僕は、
君が蕎麦を食べる時の顔が好きなのだ
山を歩いていると
深い緑に浸り
濃密な孤独感と解放感を
吸い込み吐き出す
誰もいない山道に
誰かの視線があるかと思うと
綺麗な赤いまえかけをした
苔だらけのお地蔵さんが
ところどこ ....
君の愛がほしかった
君に愛してほしかった
つらい胸の痛みも
悲しい涙も
君なら
みんなみんな
取っ払ってくれる気がしてた
その手を握ったら
私の世界のすべてが
....
きみは雨雲
ぼくは大地
遠く離れてるから
きみがいつ降りてきてもいいように
ぼくはいつも待ってるんだ
あのね、きみ
太陽さんが
毎日きらきら輝いて
あったかい日差しを振り撒 ....
森林公園のなかに
それはそれは
長いすべりだいがあった
ゆるい
傾斜のそれは
すべると
ローラーが
カラカラと音をたてて
人をすべらせていく
ゆっくりと
ゆっくりと
....
君は空を見つめて
この世界を呪っている
世界は虚空の中の澄んだ目に似ていて
何も伝えないが指示だけはする
君は空を見つめて
この世界を呪っている
海の波がまるで澄んだ牙のように
君を襲っ ....
外気が内気に
してくれていることをただ想え
外気と内気を融和する
それには受容が必要だ
受容とは感謝のことだ
外気が内気に
してくれていることをただ想え
....
春はふたたび
贋作者たちの水いろ
雨つぶたちの素直な旅路
生きにくさが心地好かった
朝のアスファルトが
黒くぬれていた
つめたい大気には
ヒッグス粒子がま ....
銀行から電話があった
母のお金がなくなっているのだという
私はフィリピンとブラジルの混血だ
母の国には行ったこともないし行く気もない
父はもういない
いないからだろうか
....
腕時計は 貴方にとって どんな存在?
と言う 問いに
どう応えるかの 心理テスト
インパクトが有るものは
覚えてるんだ
無くてはならないモノ
無くても良いモノ
各々が 好き ....
意味がない言葉ばかりが
自分の中に 転がっている
失業したばかりの 月曜日 思い出の場所を目指した
きっと そこは あまり遠くはないところ
レンタカーを借りて 旅に出た
飛行機の 薄 ....
やさしい言葉で裏切られるくらいなら
容赦ない言葉で殴り倒されたい
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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