かたり
音がするから
置き場を
探して
そこじゃない
そこじゃない
と
帰る場所 が
消えてゆく
昨日まで
いた場所に
君がいないのならば
もう
....
干からびた海に浮かべた船でわたしは舵輪を取る
祈りの形に凍りついた手
そんな人々を見送りながら
抜錨
伝声管から
機関よろし
声がかかる
土煙を上げる
....
この身体は大して僕じゃない
僕はもっと遠くにあるのだ
ほら
あの太陽の向こうに見えるでしょ?
そうやって
視線を逸らさせた瞬間に
僕は逃げるんだ
白い 陶器のような
冬季には 思い出せるような
鬣を 尻尾にまとう
オコジョのような
そんな パッパカさんが
走りたいと 嘆きながら
地下で 静かに 休んでる
其処には 緑の ....
コップに注がれたラムネは
辛すぎて
喉の渇きを癒すことができない
だから、
私はグラスを空にできない。
ベランダの風鈴の音は
錆びていて
私の耳にはとどかない
だから
私のこまく ....
覚えてる?
ゆびきりげんまーん って
指切り したよね
あたしなんかね 約束したことよりも
あの日の へんなオレンジの夕陽の方が
なんか 鮮烈に覚えてるの
....
体が重い、頭が重い
手先が器用で走るの遅い
夕やけ嫌い、夜ふけ好き
考えるのが趣味
思うのがよすが
知っているけど知らん顔
わかりもせずにわけ知り顔
かき捨ての恥まみれ
含羞忘れの外聞 ....
60ぐらいの爺さんに
ちくちくと批判されていやな気持ちになる
耐えている
それでも
批判してくれるひとに
耳を傾けると成長できるなんて嘘だ
無責任な嘘だ
....
パエリアが
高くて
1000円した
もとが
300円
えびが
200円
たこが
200円
ほたてが
200円
あと
100円は
サバ缶
ツイッターで相互監視し合う日々
....
熱がフィルター越しに唇に伝わるくらい
短くなるまでたばこを吸う
換気はバンゼンなのさ
太陽があんなに遠くになったよ芥子粒みたいだ
蓋は「ちゃんと」閉っているよ
開けたらオシマイだから ....
てきにたすけられ
みかたをまもる
てきも
たいへんなのだ
みかただった
ふるさとに
わがぐん
しろはたをふる
喋ると馬鹿がバレるからさ
語ると嘘っぽいからさ
怒ると皺が増えるからさ
泣くと幸せが逃げるからさ
止まると置いていかれるからさ
歩くと踵が減るからさ
群れると傷が増えるからさ
....
光
体温
希望
全て
それが君なんだ
ぼくの骨が溶けだして
飴玉のような
真っ白な塊になる
飴玉だよ、と
近所の子供にあげると
骨みたいな味がする
そう言って無邪気に笑う
骨の無いぼくは
ぐにゃぐにゃ ....
あの人と
朝あいさつしただけで
元気になります
あの人が
おなじフロアから見えるだけで
仕事がはかどります
好きとか付き合いたいとかじゃなくて
あの人が
頑張って仕事してい ....
うなじをノックする 何かが
陽が長くなる加減を絶妙なまでに延ばし
舌打ち使いの してやったり音が
夜を明かすまいと 辿って来る うなじに
ノックする 何者かが
異角度の90度 ....
ハサミで切り刻んだ
アルミ箔の吹雪を
ご飯に混ぜて炊いた
ボナペティ
良く噛んで食べてね
山のご飯はとっても甘いから
咀嚼する毎に発生する
その微妙な感じは
ガルバーニ電流と申 ....
居間の壁の掛時計
アナログ式の長針短針
ゼンマイ仕掛けの
チクタクチクタク
チクタクチクタク
チクタクチクタク
ゼンマイ仕掛けの
チクタクチクタク
長針短針 進むごと
景 ....
人生を歩むのに
何が正しいかなんて
分からないよね
何が正しくて
何が間違っているか
そんなの誰にも
分かりっこないもの
やる前から
分かりっこないもの
正解なんて
自分の ....
夢の中に置き忘れられた風景、その中で僕は置き忘れられました、その中では今も風が吹き木々が揺れ、人が悲しんでいるでしょう、どこにでもある宇宙の外れ、その崖の下へ僕は投身しました、崖はいくらでも増え続け、 ....
《鯉がたべたい》
と、言ってあまえ
まったく隙だらけ
そのくせ自意識は役者なみの
あのサムライ
かれは
前世のぼく
なのじゃな ....
何処に住んでも
満足できない心なら
素敵な 景色も 味も
堪能出来ない ものでしょう
例えば 其処が
キラキラと耀く
宝石の街で 有ったとて
例えば 其処が
モグモグと ....
人為が古めかしいカセットテープに詰められた残骸のよう
積みあがる街、都市、機能した太陽を隠した工程に泥を跳ね
緑色の海も探せず、ただ無人に焼きついた午後を嘲笑している。
もういい。 ....
森に霧が降りる
さびしいほどに深く
どこまでも
それに、誘われるまま
彷徨い
導かれるまま
分け入る
....
物足りない想い
迷う指先
コーヒーカップじゃ満たされない
ひとりでいい
いいけども
自分で自分をはげまして
それでもなにか物足りない
うす曇り
太陽がんばれ
なんて想って ....
距離を測ってみようと思う
単位は人間
おかしいな
昨日は1人間だったのに
今日は2人間だ
このまま離れていったなら
いつか
このものさしでは
足りなくなって
私は
人間に戻れなくな ....
黒くなれないクラブの女王の大いなる、ティーパーティの御為に。
茶葉を求めてジャックらの駆けめぐったオリエントは、いろづいたベルガモットの照りに燻されオール・グレイ、ご存じ? 柑橘の果皮に、光毒、 ....
http://www.youtube.com/watch?v=YABLsFK8gjY
エルニーニョは神の子だから、その呼応が悪魔であっては事であるからラニーニャと呼ばれた、少女は誰でもない ....
居酒屋の片隅では寂しい言葉ばかりが繰り出されていた。これからどうするべきなのだろう。わからなかった。考えるにしても、何かを望むにしても、とてもつまらないのだ。長い間抱いていた、マトモな会社に入りた ....
希望と呼ばれるものに
過剰な期待をしてはならない
希望だってぼくら以上に忙しいんだ
あちらに希望を失いそうなひとがいれば
どれだけの遠い距離であっても希望は駆けつけ
そのひとに寄り添 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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