そのことばかり考えていた
雨に煙るよ
曇り日の
午前のひかり
ありふれた春の嵐
土曜日の東京
買い物に出掛ける
帰宅してから
ひとりで
生きてゆく ....
朝子が結婚した
すごく嬉しい
お腹には小さな命が
宿っている
男の子かな♪
女の子かな♪
自分の事の様に楽しみで
同級生が
授かれば嬉しいね
って彼と話してる
....
オカリナの吹く頃
丘に 咲いて欲しいな チューリップ
四種類の 色が 見れる 筈なんだ
富山県産の球根 四粒
球根を 包んでいた紙に
書いてある
いずれも 一重咲
「いち ....
犬の耳を触る
どこか遠くで
冷たい信号機と
同じ匂いがしていて
生きていくことが
懐かしく思えた
今日、初めて
歌を作った
雲の下に捨てれた
鍵盤のないピアノに
腰掛け ....
朝、目を覚ますと
部屋の天井に
吊革がずらりと並んでいて
風もないのに
微かに揺れていた
隣家からはテレビの
ごみごみした音声が響いてくる
....
打たれた杭も
ただの力不足だった
棘のないバラのような乙女は
ファンデーションの色を変え
肌に普通に合わせてゆく ふつうの色に
少しばかり上げた口角は
杭を打っ ....
ししゃが
ながれていく
ゆきしろの
かわをくろく
にごらせて
ゆきという
しろいかたちを
うしなって
ぶりの
めだまをたべた
ぶりだいこんに
はいっていた
アラだから
とつまがわらった
ぶりは
だいこんをみていた
窓を開ければ
東急田園都市線が見える
桜新町の駅が見える
(見えねえだろっ、地下鉄なんだから)
ノリスケ、ノリスケ
ノリスケおじさんが
私に色目を使ってる
ざわめく心よ
嫌悪感よ
変 ....
ぼくは訪れた
ヒロシマも
ナガサキも
アウシュビッツも
もう詩にはしない
それはそこで消えた
魂を穢すこと
そのものであるから
まるで言葉の
ハイエナにも
似てる気がするか ....
腐敗するモノの向こう側に
生命を見出したくて
窓際にずっと
リンゴを置いていた彼は
リンゴの腐敗と
それを肥しにして、生まれる
蛆虫を見て、それから、悔しそうに、死んだ
僕は ....
あなたからの連絡を待っているときが淋しい
─窓を見つめる
電話がきておしゃべりしている時が淋しい
─言葉がつづかない
三〇分話して切ったあとの余韻がさびしい
─胸が震え ....
虹はいいな
たったの七色で人を幸せにする
虹の端と端を
想いでつなげたら
希望の円になって
七色にかがやく
地球になればいいな
日ごとに沈む陽をすい込むので
黄色になるのかしら
彼と彼女たちのやさしいくちづけの為に
そよと風は吹く
ふれあうように抱きしめ
愛をささやいて
微笑むの
いちめんの菜の ....
盲目なる野人
陰湿なる大臣
獰猛なる娼婦
血なまぐさい
人間臭い人間どもがはびこっている
パンをくれパンをくれと叫んでいる女の子は
首に首輪をつけられて
母親 ....
OPA6階のタワレコに 時間を踏みに行く
試聴器イヤホンを耳に刺し リズムをとる黒人
デジロックもラウドックも 若かりし しらけたに 転がり出す
何か新しいアイディアを
あれ ....
あたたかい記憶
あたたかい身体
あたたかい希望
あたたかいごはん
あたたかい未来
あたたかい読書
あたたかい夕べ
蛇口を開けて
手の感覚がなくなるような
冷たい水で顔を洗う
流れによる
かすかな熱移動で
万年雪の下に
小さな水溜まりを作る
期待に応えようとして
どんな事でもプロセスの合間の笑いに生きた
(ナルシスと詩作についてのテクニック。)
少しだけ無理をして
(真面目過ぎると言われたり。)
純粋な気持ちで心から ....
お稲荷さんを歩いてたら
耳の千切れた猫が一匹
やぁやぁ久しぶりおやつをちょうだいなと
お前と会うのは初めてなんだがなぁと
仕方がないからリュックを下に降ろして
開けようとする ....
あなたはわたしの大切なものを奪っていきました
わたしの初恋です
黒い帽子にスーツ
銃の打ち方にぶっきらぼうな話し方
細長い体に低い声
時折見せる優しい目
あなたの全 ....
ティッシュ 血 生クリーム
爪 りんご ペントハウス
火ぶくれ 夜 バンドマン
泥船 シチュー 皿
前髪 くつ下 オイル漬け
タクシー会社 午後 螺鈿
うす緑 血 ポインター
ベ ....
Q.いま歩いているこの道は目的地まで続くのか
A.部分的にイエス(真逆に歩いてます)
Q.タクシーは使えますか?
A.部分的にノー(あなたは歩きたがっている)
Q.この女性はあ ....
われ願う
故に彼あり
あなたは
そこにいますか?
烏龍茶の泡が残っているグラスの中で
蛍光灯から降ってきた羽虫が一匹
玉乗りを披露する
懐中電灯のスポットライトを当ててやると
灯りめがけて飛んでいってサーカスは
終わってしまった
ノミ ....
東京は20℃だそうだ
今日は蕾が赤茶けて
さくら木は
粗雑に汚れて見えるだろう
さくら木に
花が咲いたらさくらだと?
そんな勝手な考えを
許してなんてやるもん ....
ずいぶん、
ものもかたづけて、
明日には何もなくなる部屋に、
デリの女を呼ぶ。
よく利用したお店に、
最後に、
感謝のきもちもあって、
電話をしたけれど、
いい子が今日はいなくて、
....
いいひとは愚痴を言う
隠れて愚痴を言う
それを知る私も
少しはいいひと
いいひとは悲しむ
わるいひとにからまれて
それを知る私も
少しはわるいひと
よのなかというものが
いい ....
長いこと
夜空を見上げることなど
無くなっていたから
見上げても
夜空に当て嵌める言葉は
浮かばなかった
街が煌めくのだから
夜空は暗闇にしか見えなかった
私には
煌めく街は だ ....
もうだめなんです
詩は書けないんです
なんて
誰も聞いちゃいないよ
そもそもなぜ
期待を前提に発言すること自体間違っている
あなたの詩は
誰も期待していない
だから胸を張って
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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