軟弱な下心が充満する
とれかけたパーマの匂いを
舐めながら目をつむる
背ける
(皮膚は1つにつながっているからね
触れられるのは恐ろしいこと


夕方の友達と、ヒマワリと、煙草を ....
お玉杓子のような百舌達が 
雨上がりの空に 
ばらまかれては、舞い下りて 
すすき野原にすーっととまる 
静寂のひと時 

ばらばらだった者達は 
ひとつになり 

きらきら光るすす ....
雨のふり方だけが
世界を知るすべ
ガード下に目を置き忘れた
哀れな物語をしよう

二日酔いが
ついに胸元であふれて
僕は灰色の吐瀉物を
コンクリの壁にぶちまけた
艶のない葉っぱを ....
よみきかせた
むかしばなしに
めをかがやかせている

いつかのこどもを
そだてている
いつかのちちおや

いつかのははおやは
あいかわらず
いいにおいをさせて

お ....
お年寄りの入浴介助前に 
同僚のU君が着替えた後はいつも 
僕の下の引き出しが閉まらないまま 
脱いだ衣類が、もりあがっている 

引き出しを開けるたび 
骨が折れるが 
日頃の僕にも気 ....
今日という日を 
宇宙にひとりの自らでみたす迄 
私の体は幽霊です 

机の上に置かれたコップは 
水を入れるために、ある。 

窓から射す日に 
水面のひかる
あの瞬間を、待ちわび ....
サラブレッドはサラブレッドとして
生まれてきた訣ではない

イギリス人がアラブ馬と狩猟用のハンター馬などを
競馬で勝利することだけを目的として創られた
最高の芸術品として呼ばれることも知って ....
言葉は 世界を変え得るだろうか
病を癒せるだろうか
絶望に塗りつぶされた 魂の闇夜に
明けの明星を 手繰り寄せ得るだろうか

今日も 書斎の周りには
白いキーボードが貪婪に貪った
文字の ....
想像が体感を越えていく 原子力で混じり気もなく無邪気に

大気を越えて宇宙の隅を突き抜けて

破滅をも乗り越えていく

想像が通ったあとには金の灰が降り、世界は少し様子を変える

見え ....
山を二つ越えた 谷あいに
老婦が ひとり住んでいる

杉森の影をうすくうつす そこに
ばあさまの名前のついた泉がある





涌きでる清水は 億年の/恵み
甘く やさしい

 ....
散りのこされた花びらと

散りのこされた紅い萼で

桜の早緑がよごれていた

勝手なものだ

桜の花はもう

色彩の主役ではないのだ

きみの好きな早緑が多分

外灯に輝い ....
丘の上で
誰かがずっと待っている

青ざめたハイエナの孤独と
袋に詰められた真実が
擦り切れた陽射しに照らされて
まどろみながらたたずんでいる

夏のように暑く
声のように響く
 ....
出掛けようぜパレードへ
脇に自分の頭を抱えて
天使のふりをした怪物達の列に全速力で飛び込むんだ
今すぐ
過剰な熱がアスファルトを溶かす
その光景を見て陽気な風船のあの娘は
ハーモニウム ....
そこに
握り締めていたものが
怒りだったのか
憎しみだったのか
恐れだったのか
あるいは優しさだったのか
まるで思い出せない

たとえ
プライドの端を踏んづけられても
握らない ....
あのね
今年の誕生日は
くまのぬいぐるみがほしい

そんなこと言ったら
君は笑うかな

だって
ほんとだもん

ぬいぐるみがほしい
ただのぬいぐるみじゃダメだよ!
くま ....
君がわからないよ
すきなのに
僕にできることなら
なんだってするから

教えてほしいよ
いま
何を見てるの
どんなことを感じてるの

覗いてみたいよ
君の頭の中を
いま ....
いらない物
詰め込んで
土に埋めて

邪魔な感情
押し込んで
海に沈めて

箱の中だけ
時を止めて

いつか箱が
土に還って
海に溶けて

箱の中身が
土に染みて
海 ....
人々の織り成す世界の上を
僕の足は孤独に歩む
一度は人々に見捨てられた身
もう怖いものは何もない
人々の織り成す世界の上を
僕の足は孤独に歩む
僕が歩いたその跡は
やがて一本の道となる
 ....
重たくって仕方がない
だからといって、隣に体重をかける
やさしさと気苦労で受け止めてくれるその大きなグローブは、
毎日その体をすり減らしては、中心をさらけ出して
受け取る以外にも心をけずり、
 ....
強靭な歌声に溶け込み 楽器がバックヤードからも響かす

母国語の発音 制限なしに 全世界共鳴の音 夢制限

 感じる自由 感嘆の記号の華火
 表現の自由 暗証コード斬る アンプラグド

 ....
伊達直人は子供たちに贈るランドセルのために
今日も時給1000円で働いている

液晶テレビの組立ライン
8:30から17:15まで
休憩1時間以外は立ちっぱなしで

受け持ったラインのノ ....
ソーシャルな波止場
バーチャルに抵抗している

28世紀型定期保険
特約として来客
弊社受付に菩薩

それ以来、如来
いまだに阿弥陀
世界特警、弥勒を秘匿

チップはいま十二指腸 ....
降る夜のなかの樹々
空へ空へ落ちる雨
水が水に
乞いつづけるうた


浜辺と岸辺
正負の境界
ただひとつの無数の鈴
外の耳へ鳴りひびく


羽に落ちる花影を
 ....
赤信号で
一台の自転車が止まる
重そうなブレーキ音
それはそのはす
後ろの荷台には
補助シートに乗せた幼子
お母さんはハンドルを
ぎゅっと握って
足をつく
背中におぶわれた赤ちゃんは ....
言葉は空間を引き裂く 街の底の暗がりに
今日もジッと上目遣い
月の光の届かない
煉瓦倉庫の一角で
人を脅す生業(なりわい)の
舌なめずりで誇りもなく
動くことすら億劫で
知性の欠片は今何処
物欲食欲性欲と
 ....
             明滅する赤や緑の光を浴び
             暗闇にしまうまは横たわる
             静けさの中でざわめきだけが
             息 ....
いつまで子どもなのって言われたら
いつまでも子どもだよって答えてやる。
嬰とは本位音より
半音を上げること

ショパンはもっとも多く
嬰を好んだ作曲家だった

でもショパンを聴きながら
ぼくはふっと想ってしまう

ぼくは生き方に嬰をつけて
日々を送って ....
猫がお爪でミモザボンボン
ぷしゅんと割ったら
月がこぼれた

裸足の人に降りかかって
足をびちゃびちゃ言わせながら
彼は森の協会へ

神父さんたらうっかりしてて
黒猫しまい忘れて ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
9月の恋c712/4/20 0:14
山の笑い 服部 剛312/4/19 23:59
うばわれにいくんだ竜門勇気212/4/19 23:54
昔話小川 葉212/4/19 23:51
まなざし 服部 剛512/4/19 23:48
ひとの器 412/4/19 23:38
サラブレッド(競馬篇Part.1)HAL4*12/4/19 23:25
言葉は生きているまーつん6*12/4/19 23:14
想像が体感に巡り合うときterada...412/4/19 22:46
静という泉月乃助16*12/4/19 22:37
きみの好きな早緑吉岡ペペロ012/4/19 22:32
ライラック・イーターと数え切れない数の鳥たちв+в612/4/19 20:52
パレード212/4/19 20:44
げんこつnonya31*12/4/19 20:11
誕生日はくまのぬいぐるみがほしいジュリエット6*12/4/19 19:48
君の意地悪012/4/19 19:35
りり5*12/4/19 19:15
一本の道yamada...212/4/19 19:12
から頼み112/4/19 17:35
音楽家に捧げる朝焼彩茜色6*12/4/19 17:29
伊達直人は今日も子供たちのために花形新次812/4/19 16:36
循環型定期券はたらくくる...2*12/4/19 15:59
翳音手木立 悟312/4/19 10:38
自転車でいこう! Ⅱそらの珊瑚9*12/4/19 10:23
_番田 112/4/19 9:45
あんこう鍋/あんこう節……とある蛙14*12/4/19 8:31
夜を仰ぐ石田とわ8*12/4/19 3:59
コドモれもん312/4/19 2:39
HAL3*12/4/19 0:14
ミモザボンボンの夜にゆべし2*12/4/19 0:13

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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