日常はいつも
巡回セールスマン問題
とことこ
とことこ
どこから回りますか
詩詞の素因数分解
エラトステネスのふるい
ことこと
ことばたち
何から読みますか
どこかにはあり ....
地球深く
水底のダゴン茶屋に
宇宙飛行士がやって来ました
ラインの黄金を尋ねて
掌には何もないことの地図
流星は天空のエフェメラル
シーツにくるまって
白い月のような乙女たち
店で ....
時をなくした
厚化粧の白い駅舎から
チョコレート色の客車にのって
町にいく
森の切り通しの影たちを往き過ぎれば
たいらな田園の景色が心の扉をたたく
町の商店街には、小さな旧びた映画 ....
外の世界で過ぎる時間と自分の心の中で感じる時間がずれた時
それが恋をしている証拠だ
きっと僕は
強くなんてなれないよ
けど僕はきっと
弱くもいられないんだ
僕はきっと
泣いてばかりじゃいけない
だけど
泣いてばかりだから
君の前でだ ....
泣けない
女もそこそこいくと
かわいくないのもの
ずしずしっとくるのよ
責任みたいなもんが。
あ
思い出した
仕事失敗して上司にものすごくおこられた
年くってからの言葉が
ささる ....
パイプ椅子に
かけた内臓ちゃんに
電気信号を送ると
おならした。
その臭いは一万
光年で四隅に届く。
もち、わたしの鼻の
穴がきみのよりも
ちょっとでかい
か ....
連休なんかくれなくてよかったんだ
だって『家族や愛するひとの無いひとのための連休の過ごし方』という新書は
....
ねえ
僕の決意を聞いて?
僕らはこれから何度でも
悩んで
泣いて
それでも
生きるだろう
そのたびに
どんなに傷が増えていっても
傷だらけ ....
モンスターに連れ去れた少女が
迷宮に何処かに幽閉されている
勇敢な男たちが 何人も救出に向かい
そして 誰も帰ってくることはなく
虚しく歳月だけが過ぎていく
少女が忘れ去られて 昔のおと ....
窓のカーテンを
開けるのが
遅すぎたので
空たちはすでに
色を失っていた
だけど彼等は
ただじっとしている
訳ではないようだ
動いている
動いている
じんわりと
じんわりと
そ ....
食卓の上に
水の入ったコップ
そのすぐ脇を
ランナーたちが走っていく
誰も水を取らないから
ここは
給水所ではないらしい
台所から夕食の支度をする
包丁の音が聞こえる
や ....
計算に満ちたつぶら
その狭間でエセ素知らぬ
大胆に満ちた豊潤
その狭間でエセ鈍感
受動態のまま
都合よき展開を待ちわびるシンデレラ
地底すれすれのあまた
可愛そうにと手を差し伸べた
....
白菊の歌声が
偲ぶあなたの
墓標前にて
一人雨に
濡れながら
西脇の詩集を
繰ってみる
詩のまことが
こぼれますように
と
紅の傘は
忘れられて
かなしく倒れて
朽ち ....
雪道の直線を通りすぎて春は、
来ましたか
今は真冬、雪国の
雪と暮らす。私は
独りいつまでも
春を待つ。果して
いつか
空は澄み渡り澄み切って
いずれ
風も青く染まる ....
カリフォルニアオレンジの
レースのカーテンが開く
朝靄がかった滑走路から
無人の戦闘機が機首をあげ
オレンジに光沢した
カーテンをふりはらい
飛びたっていく
....
世界は塵
・・・今日の雪のような
僕は傘を差す
君を待って
傘の上には雪
雪の上には雲
そして雲の上には空が
空の上には宇宙が・・・ある
君は僕に会いに
電車に乗ってやってくる
僕 ....
柔らかい陽射し
を想像して
パンを齧る
粉々に別れて
散っていく
皿を飛び越え
ぽつぽつ
ぽつぽつ
と
光が
空の壁を抜け
消えてゆく
遠い笑みの 細い柱
石の路の夕べの先
午後が雷を呑んだあと
あたりは暑く静かになり
失くしたものを数えだす
進む方へ 傾 ....
なまえのない、
もう6月になろうとしていた、何だかとても暑い日々が続いて、窓を開けると初夏の空気が流れ込んできた。
もうすっかり、夜は明けようとしている。まだこんなに早い時間なのに、時々音 ....
そして幕が閉じる
舞台化粧を落とすと誰が誰だか分からない
勇敢な騎士は土曜の朝に生ごみを出す係りらしい
美しいお姫様の鼻はとんがっていつも人を見下している
けれど一番分 ....
ぼくの時は老いてしまった
ぼくの時は錆ついてしまった
ぼくの時は過去になってしまった
ぼくの時は昔話になってしまった
ぼくの時はもうそれを知ってしまった
ぼくの時は近 ....
愛し合う事は海に潜る事と似ている
どこまでもどこまでも深く潜ってゆく
その内上も下も分からなくなる
そして気付けば独りきり
愛に溺れるとはこういう事 ....
ぬくもりが欲しかったから受け入れた
心臓のないブリキ男脳みそのない案山子のような
オズは遥か遠くたどり着けない理想の芝生
優しい嘘に溺れるふりをするくらいには大人 ....
友達をナイフで刺した後で
僕は 出かけた
勝利の 酒を 飲んで 笑った
なくなってしった
なくした
ついていきたい
つきたい
無くなって識った
亡くした
吐いて去きたい
浸きたい
雨のおと
あと
ケンタッキーが
応援している
いつかの
ケンタッキーが
いつかの
わたしたちを
ケンタッキー
として
雨粒ひとつ、靴の穴から入った
靴下を少し濡らして、汗に混ざった
雨粒ひとつ、あっという間に体温で消えた
空からまっすぐ靴の穴に、飛び込んで
靴下の泥と汗と混ざって消えて
なあ、やるせ ....
君が手の中に包んで連れてきた
蛍 はかない光
いっぱいいたよと言う
君の顔も輝く
放つ夜の風は
柔らかな色
一緒にとんでいきたいと
密かに心で想った
蒼黒い緞帳が降りた
幽かに
赤みを裾のに遺して
点滅灯を引き描きながら
輸送機らしき飛行体が
重いからだを
じわじわと傾いでいく
その向こうは
....
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