日本史に刻まれた
平成の天変地異
連日のテレビが報じる警鐘にも
きのうがあったから
あすもあるだろうと
漫然無意識に浅い息を転がしている
ときおり冷蔵庫のコンデンサー ....
染井吉野ってさ
種で自然には増えないらしいね
この国にある染井吉野は全て
人の手でひとつの突然変異種から
接ぎ木されたものなんだってさ
DNAが同じだから
開花に個体差がないんだって
な ....
国境の上には雨が降り
それは人が作った小さな仕切りを
嘲笑うかのように降り続け そして
その上空には美しい虹が架かっていた
それを隣国同士の国境警備兵達が
思わず見とれて数分の間、我を忘れて ....
牽かれていく二すじの偏光
孤独な少年の手なぐさみ
自転車にまだ補助輪があったころ
ぼくは愛されていたかしら
いなかったかしら
初夏の予感が初めて来たとき
駅前通りに二匹の妖精 ....
雨はふってはいないけど
心の中でふっていた
あなたも
泣いていたのだろう
だれも傘をかせないほど
雨がふっていたのだろう
あなたにあいた
穴は私があけた
ほんとうにそれだけ ....
赤ちゃんをあやす
なんとか
笑わそうとして
百面相など
繰り広げる
赤ちゃんが笑えば
私も笑う
私は赤ちゃんにあやされている
【あやされる】とは
どういうことだろう
ココロ ....
せんずりしないと前へ進めない時がある
せんずりしないと明日が来ない そんな夜がある
そんな昼がある そんなあさっぱらがある
私はいつも行き詰った時には せんずりして前 ....
烏
私がタンカーを見ているのだ 私の
目の前には 海原がそそり立ち
桜の 老木の 肌も露わ
ひび割れた匙で抉ると嗚咽が漏れだす
轟音はずっと工場から
朝と夕 右の煙突を光が射抜いたあた ....
ぼくは競馬をギャンブルだと言う奴を
どんな非難を浴びせられても大嫌いだ
競馬馬が背負っているのは騎手じゃない
彼らが乗せているのは
多くのひとたちの夢や希望や人生の投影なんだ
その馬 ....
般若心経には
ぎゃあていぎゃあていはらそうぎゃあていぼうじいそわか、
この真言を唱えれば
執着とは意味のないものだ、ほかに大切なものがあるのだ、
これが会得できると書いてある
....
仕事を辞めた友達と
ノエルギャラガーのライブに行くことにした
街行く 人は
ポケットの中に 自由を隠し持っている
月の光を聴いている
ストコフスキー指揮のやつだ
ぶ厚くてやわらかかった
張りつめていてあたたかかった
あなたの幸福を見つめていた
一枚の気持ちを見つめている
そ ....
メロン食べたいナ
ちくわの穴から何が見える?
おしるこの底から地獄が沸き上る
アノ人やアノ人も切腹して業火に焼かれないかナぁ?
ああ それからメロンが食べたい ....
春の宵は曖昧で怠惰
見上げる天(そら)は光れども
夜の端で霞みを湛える
物憂げな月は淡い光で人を包み
背の枷を下ろせと言わんばかりに
全てを浄化しようとする
春の宵は曖昧で怠惰
....
せめて一行ぐらい
さ
....
そのときがきたら
「やぁ、おそかったね」と
にっこりわらって
かみさまと握手をしよ ....
悪いことはたくさんしてきました
それは 神様だっておなじでしょ
神様を ぶったわけじゃないけど
ひとまず ごめんなさい
神様に謝っても 仕方ないか
神様も そう思うでしょ ....
僕らは見知らぬ未来を味方につけるため
騙し騙しの今日をやり過ごし
昨日の名前を付けるために墓を立てては
名前を付けると昨日が色あせ遠くなってしまいそうで
やっぱり何も刻まないこともある
無言 ....
まっさらな光の空間でも 輝きたい
対極の色彩に支えられるのではなく
白の中でも 極める白さを放ちたい
特殊カメラでも拾えない 光 眩しさを
可能な限り 歯を喰いしばり
結び目まで ....
は、「蝶」だった。
彼女は、彼の血が殆ど「白い花」であることなど知らなかった。
また猫を被った「砂漠」の似非民主主義の下に隠された
支配と、からくり仕掛けの国体そのものが
火と硫黄の燃 ....
平泳ぎが得意で
早退した
陽の光はまだ幼く
犬の背中も
温かく照らした
国鉄の線路は
歪んだ円を描き
わたしは
父の利き手を
思い出すのだった
その作業と
役割につい ....
あいつはくずだ。
そんなもののために生まれてきたんじゃない
俳句
camera
死ね。
会いたいって気持ちが
とても強いから
きっと 夢に出て来れないのかな、
本気で 会いたいって 願っているうちは
会えないって 聞いたことが 有るな、って
ぼんやりと
....
わびさびに 錆びれなし
本音と建前の前後間 曖昧の魔
されど優しさ
ゆるく遠まわしに投げかける 音霊
時差を踏み 言霊へと じわんっと触れる
古より 和太鼓の鼓動と ....
前回…
人を本当に愛する
ということは
『その人が
一人で居ても
生きていけるように
することだ』と
作家の三浦綾子さんが
言っていた事に触れた
その事について
もう少し掘り下 ....
{画像=120420133733.jpg}
2012/04/19 撮影
【 窓辺 】
窓辺に観葉植物を並べたら
小さなジャングルができた
....
{画像=120420123341.jpg}
2012/04/19 撮影
【 たんぽぽ 】
コンクリートの駐車場
ほんの少し剝き ....
有限時間というリュックサックに
たくさん詰め込んだ愛や心配
一つ出し二つ出ししてゆくうちに
リュックサックには
あなたのこころが入ってゆく
それがあったかくて
....
飲屋街のネオンのなかを
ふらふらしたまんま
繋いでいた手は どの「あなた」だったのか
いずれにせよ笑っていた
時のかわりに
出会いを打つ時計がひとつ
心臓のなかで ハート型に眠って ....
人間性が悪いのがあたりまえなのに、
人間性を疑うって言葉がある。
天使のようなあの人こそ、
人間性を疑わなきゃ。
矛盾に満ちた奴。かっこつけ、みえっぱり、
わからずや ....
2623 2624 2625 2626 2627 2628 2629 2630 2631 2632 2633 2634 2635 2636 2637 2638 2639 2640 2641 2642 2643 2644 2645 2646 2647 2648 2649 2650 2651 2652 2653 2654 2655 2656 2657 2658 2659 2660 2661 2662 2663
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.16sec.