見えない血を吐いている
(そんなに世界は攻撃的?)
見えない傷をつくっている
(そんなに自分を許せない?)
此処に留めておけるだけの鎖をはやく、はやく
魔女になる
わたしに
閉じ込めたい
たったひとつ
ふれた
あの眼の奥
同じ
死のにおい
きれいな蝶
ひらひら
この指に
殺された
希望は
あちらにありました
あの中へ
入りたくて
走って
走って
走って
でも距離が
縮まらなくて
きっとあそこは
居心地がいいんだろう
そう思っても
走り ....
私腹を肥やした市長と
新人の試験監督が
芝の敷き詰められた校庭で
シーソー遊びをしている
紙魚は紙幣を食べつくし
新月の夜に
湿った子音になる
質問が締め切られると
至福の ....
帰宅中の電車に揺られて
辺りをキョロキョロした
ハッと我にかえり
自分が何故
キョロキョロしたのかを
考えてたら
懐かしい香りで
無意識のウチに
君を探していたんだ
お香 ....
産業の海は
寒色インク
どぶのグラデーション
おっと
空だよ
自然の絵描きは
鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱欝
今日は 鬱
やっつけ仕事で 鬱
鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱欝
排水溝から
....
君にとっての世界
それはこの部屋のなかがすべて
出かけてくるよ
君は寂しげに小首をかしげ
ドアをあける気配に
まだかなまだかなと待ちきれない様子で玄関を覗き込む
....
ギリギリ夕陽
飛び込んできた
稜線に消える
明日また
おとうさん
僕の人生
背中が重い
眼に点々
血の点々
書類の上に
フォーカス
日々と言う字が
焦げだした
ギリギリ夕陽
....
『バナナマンは最高』という題で書こうと一時間ぐらい頑張ったけど
上手い具合におさまらないので『無題』
設楽が有吉にビンタしてたから、やっぱバナナマンいいな〜 ....
ベランダにするりと入り込んできた花びらは
物干し竿の隅っこにぺったりとくっついたままで
当の木はもう半分以上が緑色なのに
無機質なアルミをほんのりと密やかに
しっとりとささやかに染め上げている ....
2018年と2019年の間にある
もうひとつの1年間に
ホログラムによる幌馬車の投影を放映
東京12チャンネルから全国ネットを経由して
北海道のゆりちゃんのクレヨン画へ
名古屋のテレ ....
流されて終わってしまいそう
自分の本心を見失わないで
と星占いコーナーに書いてあった
終わってしまえばいいじゃない
そういう流れなら仕方ないじゃない
自分の本心なんてあったっけ
あ ....
曇天から垂れ下がる梯子
見つめる君がいて(天使だった)
問いかける
帰還はいつのこと
・・・・・・
土は汚れ
川の水は濁り
かなしみの花が咲く
無口な冬の日溜まり
....
これはあくまで
ぼくの私的見解だけど
床上手は
明らかに
料理上手や
掃除上手や
その他 家事上手に較べて
差別とまでは言わないけれど
見下されていると ....
いつか の真夜中にわたくしが
ゆうれいであるか人であるか分からなくなってしまった時の為に
「 」を持っていましょう まるで お守りのように持っていましょう
だけれども気をつけなければならない ....
この次 煌いたら
流せそうな 気がした
煌くのは 涙 のみならず
流すのは 思い出 のみならず
限界まで 待って 舞って
ポイントを 決めて
シャッターチャンスを
狙うんだ
....
暁の向こう側で 狭間で行き交う静寂に
落つる露は何を語るのか
陽を待ち侘びて 固い蕾が柔らかくなり
大いなる花を咲かせる
瞼【まぶた】をゆっくりと開く
燻【く ....
ほんとうに悲しいときは
ほんとうにつらいときは
ほんとうに苦しいときは
ほんとうに切ないときは
上を向いても
目を閉じても
涙が零れてしまうのですね ....
グレイの空が
煌かせた子供の心を集めて
グレイの空が 太陽に呼ばれている
煌かせた無垢の子供が
グレイの空のカーテンを明ける
旅立ちの出迎えにふさわしく
灰色の白黒つかずの動機を孤 ....
一歩が出ない
その一歩が出ないのは足があるからだ
足がなければ一歩も出ない
這いつくばるのか、おまえ
両手を拡げて
飛び越えるしかないぞ
!JUMP !JUMP ! J ....
あなたの造った
椅子の
中に
大切なものが
かくされている
それは
誰も
知らない
私も
望まない
重大なものだ
私が
望まないから
知らないもので
夕 ....
彼は言わなかった 彼女の存在
彼は言わなかった さようなら
ため池に立っていると
女たちがやってきて
きのうまで愛していた男を捨てていく
濡れた靴したをすっかり乾かしてやると
女たちは
ちがう男を釣り上げて
また
立ちこめる現実へ帰っていく
人は
自分のテリトリーに
侵入者が
入ってこようものなら
たちまち
不機嫌になって
どうにかして
追い出そうとする
そのテリトリーさえ
誰かからの
借り地だというのに
きみに桃缶をささげよう
からっぽの胃にそれは
やさしくおさまるだろう
あまい汁は熱 ....
暫々 努力を称える名言として
エジソンの残した
天才とは1%の閃きと
99%の努力だとの言葉が
引用されるけれど
それをぼくなりに解釈すると
99%の努力をしても
1%の閃きがな ....
長渕剛の歌を聴いていた
「俺の太陽」というタイトルであった
なんて良い名前だろう
そして 灰色の風景の向こうに いつも
僕の耳を素敵な感覚がかすめる
そこは儚い
青い微熱 うつぶせの日記
ぼくの息づかいったら こんなにも 儚い
三つめの春が 言葉もなしに やって来るってね
だれもしらないよ
宇宙の ....
月を揺すりながら宇宙の
中空散歩の夜が落ちてきて
ショートスカートをするり
とくぐりぬける箒星の尾っぽで
果てまで飛んで行けたらなと
思うのはなぜなんだろう
かすかに星の砂を
片手 ....
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** いつものイタリアンレストランで **
今日の昼食には
初夏の香りと笑いのレシピ
笑い声を集めて作る
レシピは初夏の匂い
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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