争いは 好んだりしないよ
ほんとだよ
だってわたし
クリームパンのパンだけ先に食べちゃうし
ほら あれ 口の中でパンとクリームがけんかしちゃうでしょ
それを避けるため
それくらい わ ....
僕は君の夢を見る
シーツにくるまった君の夢を
静寂とともに訪れる穏やかな時間と空間が見せるのは
幻想と想像と冒険の世界
僕は月の光を全身に浴びて
宇宙(そら)の夢を掻き集める
....
頬を伝う涙を
俺はもう笑いはしない
人の心の奥底に
本物の涙が流れていると知ったあの日から
人は
悲しまずに泣く事のできる唯一の動物だ
だが同時に
泣く事をせず悲しむことのできる唯一の動 ....
「彼女と意外な形で再会した。
変わり果てた彼女。
だが前と変わらぬ面影を残していた。
彼女を縛る物はもう何も無い。
ずっとこんな日が来るのを待っていたのかも知れない。
僕はそう思い込み、そし ....
手紙の最後に
P.S.と記す
ああ、そういえば
思い出したよ
とでも
いうような
そぶりで
P.S.と記す
白状すると
本文は
この追伸を
書くための
助走
その ....
小さい頃から身体が弱かった
小学時代まで喘息で何度も入院
中学時代に内臓1コ無くし
高校時代に拒食症になり
社会人になってヘルニア手術を受け
今度は声帯をとらなきゃいけない
親は毎 ....
男が立ちはだかった時
お前に立ちはだかった時
そいつは もう死んでいた
お前が生き続ける限り
それは不変の法則だった
ビリー
お前は撃った
沈黙を破るため
そして人はお前を 英 ....
ライトを消して
ベッドに入ったら
想像して
きみのいないところで
誰かが囁く
何を囁いてるのか
想像してみて
焦ることはない
夜は長く
いつまでもきみを待ってる
きみがやったこと
....
数センチほど開いて
庭石を動かしたなら
地球の公転も微妙に外れたよ
鉛筆で一ミリ大きく
尖った亀は緑色M字開脚
え、まだ、暗い穴を掘ってるの?
シャイなやつらだな
....
タイトルはブリティッシュトラッドの歌姫
サンディ−デニ−の海と私のねじれたキャンドルというアルバムからいただいた
近所に日本最大級の品揃えの蔦屋ができてそこでいまはなき彼女のジャッケットに遭遇 ....
カーテンを ふふっ と揺らして
“遊びに行くよ”と風がささやく
ベランダに出るとまだ肌寒く
真夜中の匂いが甘く漂う
空が丸い皿をひっくり返して
夢中でざらめをかじっている
それがし ....
どうして
生きているのでしょう
どうして
生きていくのでしょう
どうして
産まれたのでしょう
どうして
死んではいけないのですか
この広い世界のちっぽけなひとつ ....
くだらないと思った
戦う前から勝敗はつけられていたのだ
詩を書いても 真面目に働こうとしてみても
努力など糞の役にも立たないから
細かな霧霞
揺れる 山並みに 残雪
未だ 冬に 片足
突っ込んだ ばかりだから
此れは 残雪ではなくて
秋の 深まり
春雨を 思い出せる
そんな季節
土鍋も ....
昨夜 十一時過ぎ
シカバネとトランプをした
シカバネが
あまりも
つらそうにするから
さみしそうにするから
すると夜中 理科の先生に呼ばれて
「シカバネとトランプをしてはいけません」 ....
真夜中すぎの
名の呼びかけに
応じて
彼岸に渡ってはならない
迷ったすえの
菜の花ばたけに
通じて
此岸に帰らねばならない
死の後の
言い訳
有るか無しか
しのご ....
例えば、君の楽観的な物の捉え方が
誰かを傷付けたとしよう
だからといって悲観的になる必要はない
君は目の前にある壁をぶち破ればいい
落ち着いた生活がいいか
変化に富んだ生活かいいか
ど ....
昔々、虔十さんという風変わりな男は
ぶなの木の葉がちらちら揺れて煌くほどに
もう嬉しくてたまらなくなり
一枚々々の葉のひかりが
自らの体内に踊っているかのように
いつのまに、ぶ ....
薄くれない色の闇のなか僕たちは
とても長い距離を歩いた
想像がつかないくらい
遠くまで僕たちは歩いた
あまい風
あまいメロディ
やわらかい音が生まれるときの
秘密を左手に握りしめて
小 ....
騙されたと思わずにやってみて
歩きながら声に出して
るりるらるらら
好きなメロディーを付けて
るるりらるりら
頭の中に響かせて
うううむう
どう気持ちよくなったでしょう
丸みを帯びた花びら一枚 好き嫌い 好き嫌い
くびれ撫でる花びら一枚 表の艶 裏のスモーキー 好き嫌い 好き嫌い
女の湿気 外からの単調の雨の音
虚ろな指先で ほのめかす花びら一枚 好 ....
葬列の車は
誰にも顧みられず進んで行く
黒い車でありながら
まるで余人の目には映らぬかのようだ
窓を流れる対岸の住人達は
圧倒的な多数派ぶりで堤の樹下に集い
各々の充足をレジャーシート ....
今日はめずらしく詩が書けません。
だから僕は躍起になって詩を書き殴ります。
書き殴ります。
でも画面に表示されるのは知らないどこかの誰かが打った文字を
全く変わり映えしないもの。
....
葉桜の樹上に燃えるような月
オレンジ色にあたりを染める
その放出に目が射られる
つぶつぶと燃え出す葉桜が、
容赦なく抑えられる
緑がない丘の上
たった一本の木が干からびる
葉は散りながら ....
桜の花びらを引く 凧揚げの糸の用に引く
心の写真は カラー、セピア、モノトーン、
そして、
桜の花びらを追うのではなく
ゴールと再開の幕開けの処で 待つ 透明感
まだまだ ....
人は
その人がいないときに
その人を
みることができる
心の目で
いつも座らせて
自分の中の椅子に
大事に話しかけてる
生きている
いないなど
問題ではなくて
忘れられな ....
すべてが終わる
すべてが始まる
いま ここで
青い雨が降る
天使よ、どうか羽を濡らさないで
止まり木なら用意してあるから
ポプラの木の下で ありとあらゆる銀星の下で ....
きょうの花びらを忘れない
玄関にまかれた花びら
あのひとの爪みたいだ
やわらかな色づき
ほのかな湿り
美しく朽ちてくれ
この桃色を掃きながら
ふっと心 ....
晴れた日に
空を見ないなんて
空がもったいないと思う
いつもと同じ
車窓からの景色も
晴れた日は ....
母は肉体と魂が徐々に離れていくものだと言った
こうして話をしているときにも
食事をしているあいだにも
離れていくのだと
だから私たち姉妹は
祈りはそれを遅らせるものだと思っていた
不思 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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