我を張っている
我を忘れて
集める炎の中心に 焦りに煮た冷や汗
額から離れぬ 汗の辿り 焦げ匂いがする
我を張っている
我を呆けて
ピンポン玉が姿に似合わず 人々の ....
んだよな…
....
列が
乱れますから
前へならいなさい、
切なさよ
ラインをよく見て
その境を越えないように
たたずみなさい、
恋しさよ
下を
向きすぎてはなりません
他のものたちと ....
詩人が真実を語ると
人は「黙れ」と言う
詩人が美について語ると
「あいつは現実を知らない。空想的だ」と人は言う
君よ 真実を語ってやれ
人々の中に咲くたった一輪の花になれ
例えこの世界が壊 ....
炊事を終えた
スリランカの水夫たちが
座って西瓜を食べていた
出納係はスープ皿に
吸殻を捨てた
好きなものはすべて
素手で触りたい
水族館の閉館日
すぐり ....
胸のあたりに
なつかしいうたが溜まってしまい
病院へいったが
ておくれだった
それ以来
胸のあたりに
うたを一匹
飼っている
あの日とよく似た景色に
ぼくは取り残されている
すこしだけみじめで
信じられないくらい自由だ
長い髪をしていた
君がここにいない
「ゆうがたにも匂いがあるね
晴れた日と
雨の日 ....
メダカは気弱な小魚だって
それが定義だと
それが憐れだと
勝手な思い込みが押し並べて
それがあまりにも{ルビ酷=むご}いと
両手で包み込もうとする
君の余計な優しさが
彼等の胸まで押 ....
砂の中の太陽
失敗の方へ
音はオレンジ
青い穴
青い炎
白い紙
眼は消えない
昼の北斗七星
タ
チ
ケ
....
大きな蓋がひとつあれば
こと足りる
あれは
実に包容力のあるヤツだから
けれど
ここには
とても小さな蓋しかないのだ
あろうことか
私のキッチンには
小さな蓋しかないのだ
....
人は名付ける
自然は名付けない
海や空を人が何と名付け
どうやって区切ろうとも
鳥は空を飛び 魚は海を泳ぐ
彼らは人間が作った制限を
安々と越えて飛び、泳いで行く
人間だけが自分の思慮の ....
ホンマに?
ホンマに。
ホンマにホンマ?
ホンマにホンマ。
これ、
エンドレスです
美しい季節を
嘘だと思うから
哀しい現実を
嘘だと思いたいから
ホンマにホ ....
あかるい雨の夜に
空を見あげて
ボウッと明滅して加速して
加速して
それから、加速して
笑って、鼓動を数えて、目を細めて
空へ
飛び立つ
タンクローリー
....
遠い思い出
青い海
浜辺でお昼寝
鯉の甘露煮
砂だらけのシャワー室
赤い車
もう戻らない
ふたりの時間
向い風が吹き荒れて
わたしを白線へ押し戻す
もがけばもがくほど
重くなったコートは
身体から熱を奪っていく
向い風いつの日か
そよ風に変わるだろうか
向い風が容赦なく
わたしを地 ....
ある人が僕の部屋にやってきた
そして
君の部屋は男の夢を叶えたもう神の御技という
ここにあるのは
長いコード
長すぎて僕自身何に繋がってるのかわからない
ある人が部屋に顔を突っ込ん ....
何故ひとはひとを殺してはならないのか
これは人類に対する未だに未解決の問い
ある学者はこう言った
『殺人は誰も幸せにしない』
これは解答でないと想うけれど
解答に辿り着くまでのひとつ ....
友達と会社を辞めた
川沿いの波紋を見つめて 歩いていった
そして 僕らの歌う歌は
あまり女の子の良く聴くような歌ではなかった
通り過ぎる人の誰も知らないような歌だった
そして ぼんやりと ....
ねむいって
いっていい
きょういちにちを
すごしたのだから
ねむりのなかで
おもいだしてもいい
きょう
いちにちのことを
とおい
むかしのように
....
美少女罐詰め発売っ
てゆうのは
SF的には大して
面白くもない発想なんですが
僕は更に
その先の地平線を視ています
カップ美少女発売っ
お湯を注いで三分のカッ ....
キャリアウーマンの淳子さんは
食事時間も不規則になり勝ち
その上
ジャンクフードしか食べられない
昨日はピザを
直接会社に届けて貰った
そして
会社のソファで
....
一
ポーズ変えるためだったんだけど
ハンダで
ドイツ兵突撃セット
ジュジュッてやってて
そのハンダ
ふと
ジェニーに向けた時は
ムラッと来たね
ジャンパー ....
帰り道 いつも通る住宅街の
薄暗い側溝の上に
夜が血まみれになって横たわっていた
誰かに捨てられたのか この世の
仕組みから外れて落下してしまったのか
夜はその黒い身体のところどころに
赤 ....
明日への扉なんてものは全部
閉ざされてしまえばいいんだ
性欲を喚起するだけの流行は
穢らわしくてもう耐えられぬ
と彼女は日付変更線上で叫ぶ
何も知らないままでいたくて
....
人間的な温かみには
人間的な御礼を
非人間的な仕打ちには
非人間的な仕返しを
パーソナルパーソン
自分だけの世界など
どこを探したって
見当たりそうにない
センセーショナルな会 ....
不完全なレイトショー
二連敗の前座ボーイ
条件付きのペントハウス
高慢ちきな御令嬢
メトロポリスの重大過失
ワルプルギスの夜の情事
ガダルカナルの島の遺骨
ペテル ....
当然のように
瞼を閉じれば
まつげの先から
スカートの中まで
そこはまっくらな
宇宙と一緒で
わたしのスカートの中には
宇宙
冥王星も
氷の山も
そびえたって
太陽を恐れている
....
空で眠るのに必要な高さをはかろうとすればいつも
そびえたつビルの屋上に十三人の男女の影が並ぶのだった
みな一様にうつむき
しかしてんでばらばらにアスファルトの彼方を指さして
....
きみの手に
粘菌がついてるよ
銀河は渡らずに
ぼくの手で
拭けばいいよ
リキッドファンデーションの彼方へ
換気扇の吐き出し口から、ファンの雑音に混じってすすり泣く声が聞こえます
外はこんなに天気がよくて
芝生の緑が鮮やかなのに。
グミの実についた水滴が光を含んできらめいています
軋んだ声で ....
2619 2620 2621 2622 2623 2624 2625 2626 2627 2628 2629 2630 2631 2632 2633 2634 2635 2636 2637 2638 2639 2640 2641 2642 2643 2644 2645 2646 2647 2648 2649 2650 2651 2652 2653 2654 2655 2656 2657 2658 2659
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.63sec.