ひがまたのぼりました
おきましょう
いしきしてこきゅうしましょう
かんがえましょう
うごきましょう
ごはんたべましょう
はなしましょう
はたらきましょう
きゅうけいしましょう
....
ろうそくが燃えるのは
それは
ロウが燃えるのだ
と
では
ろうそくが消えるのは
それは
ロウが尽きるのではなく
燃えるべき
ことばの芯を失うからだ
心を持たない
....
10代
ぼくはとても淋しかった
20代
ぼくは燃え上がっていた
30代
ぼくは舞い上がっていた
40代
ぼくは打ち拉がれていた
50代
ぼくはなにもかも失った
60代
ぼくに ....
ときどきは会いたいね
ところで思うんだけど
藍色の自分がいて
それは愛にもなれるし
遇いもつかめる
2音素のaiという母音は
子音を携えて色を変えてゆく
それがあなた
....
ふせて
あきらめて
大事なことなどないと
みとめて
そして
とくに大事でも
必要でもないものとして
抱いて
強くゆきすぎるものがある
揺れる信号機
交差点を走るのは
車ばかりじゃなく
あまりの
(不可視の)
存在感に
帽子をおさえる
目をつむる
スカートを ....
朝焼けのなかで死んでゆく明星。
影絵の森。
昇る太陽の純粋な残酷さ。
それらを見て一杯の紅茶をすする。
『真世界より』
小さな舞台の端っこから 逆さまに落っこちて
縺れた糸を断ち切って 旅に出た操り人形
そして知ったのさ 自分が暮らしていた世界は
とてつもなく大きな世界の 一部に過ぎなかった ....
何が俺を苦しめるのだろう
よくわからなかった
かわいい女と いつも 一緒にいたいものだ
ひとりぼっちは 楽しくはない
だけど 何一つ 思い通りにはいかないだろう
夢見るほどに みじめにな ....
凍えたコンクリートに水が浮き出る
アンモニアのない小便みたいな臭いがする
剥がれた天井のボードの上に見える鉄骨は
もとの色が判らない位に錆びついている
おまえの死んだ理由は ....
枯れた花に見る真実
まよいごと 一枚 二枚……
人の口の端に乗れば
偽りの空
一度も 一度も 口にせず
そのまま終わったとて
誰も知ることはない
それは 存在しなかったのと 同じこと ....
茜空 茜雲 茜風 茜夢
とどかない 祈りはどこへ
神さまの知る処へ
いつか失くしたもの
取り戻せる日は来ない
大きさを知り 涙ぐんだとて……
何よりもほしがる子どものように
ただほしがっ ....
大好きだった君だから…
聞いて欲しい
愛する人とね
一緒に居たいなら…
「良い」」「悪い」の
評価を外して相手を
受け入れて欲しい
あるがままの相手を
受け入れると
心が豊か ....
走り出す 雨が降っていた
真っ黒の空を見て 安心したらぼんやりした
散漫になって 視界がぶれて
水滴と水滴が重なる瞬間に私は外に溶け出した気になった
温かい雨が降っている
私は走り出 ....
知らん振りを決め込んで
通り過ぎる道すがら
点々と落ちる
雫の色は 赤
透明に張った 水の上で
踊る 落ち葉は 悪魔
可愛らしい姿で 魅了しておきながら
手を入れ ....
私の大好きな
君の名前の意味が知りたくて
君に名前をつけた
君のお父さんと
お母さんの
君に込めた願いを知りたくて
私
一生懸命調べたんだ
悠 は
長く
それか ....
その屍を持っていても
二人にはなれない
慟哭の空
突き落とされた最後の日
足元の白い砂がささやかな風に飛ばされていく。
『あぁ、珊瑚の死骸だね』
ここが砂浜ならそうだろ ....
今この瞬間に 寄せ集める手書きのランプ
間接照明の生成りの厚み 手触りに感じる
今この瞬間に 今宵のプロローグかもし出す
飴色姿の影の立体感の揺らめき ブランケット
眠れる波にハン ....
ガラス製の灰皿が
テレビの色に瞬きしたとき
遣る瀬ない日々に君は
重たい欠伸を隠した
朝陽は
その優しさを
皺くちゃのハンカチに包んで差し出 ....
きこえてる
うまれてる
おと
おと
からだから
けしきから
くうきにあふれる
すう
いき
まざる
けしき
おしえたい、な
みせたい、な
うでを ....
木を切り
ツタを編み
手作りの桶で海水を汲み
海を分解する
砂にまみれた
翳す手を開いて
太陽を分解する
人に触れ
体温を奪い
鉄を赤く燃やす
陽が落ち闇の中
手 ....
小粒が回る水面の
鈴木姉妹がかけていく
庭に並べた望遠鏡は虫干しかいと
向かいのジジイが問う
ああそうだよ
ほんなら嵐がくればええなっ!
なぬっ!
たばこ屋の自販機の影で
子供 ....
伸びすぎた陰毛は
ポコチンよりも
随分と長くなってしまい
何かの拍子に
パンツのなかで
ごちゃついた結果
皮が陰毛を巻き込んで
触手を閉じたイソギンチャクのようになり
勢い勇んで
用 ....
五つ並んだ水の出口には
五首の水蛇が
棲みついていた
あの水には
たくさんの酸素が
溶け込んでいるから
呼吸は無問題
あの子は端の出口が好きだった
でも端にある出口は
誰から ....
午後
湿った空のヴェールのどこか
太陽は消息を絶ったまま
まつ毛に絡まる滴たちが
小粒の昼間を映し出している
鳥の吹奏と草木の挙動は
雨粒のなかに封じ込められ
川の大移動だけが
落 ....
戦場で扇風機が回る
生活が確かにあった
セミは鳴く
脊椎動物たちが
忙しく生きた夏に
年俸1ドルの社長が死んだ
アップル前年比九割増だとよ
魂は継がれてゆく訳か
ま
....
鋭いふじつぼが覆う
防波堤に腰掛けては
水に平行に浮かぶ灯台と
水を垂直に貫く灯台の
交差点を横切ってゆく
ちいさな鴎の残響を聴いていた
だんぜつの白砂のうえに
残しておいたはずの足形も ....
天使のスカートにひだひだがついて
俺は卒倒する
夜の陰に怒りは湧いて
人々の中に散る
神々はいつもの沈黙を止め
もつれた舌で喋り出し・・・
俺はいつしか俺へと還る
まるで夢から覚めた午後 ....
死の後に生があり
そうして自然界は回っている
死を怖れる人間が
一代で全てを喰い尽くし、滅亡させようと
驚くには当たらない
性(セックス)もまた同じ事
一時の快楽の為に永遠を失い
そうし ....
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