北の国で少女は
歌を集めて翼を織った
旅してゆきたかった
生ぬるいかげろうの季節に
歌はそこら一面で摘まれ
籠のなかでちいさく鳴いた
迷子になったひよこたち
草原を季節風が ....
おとなしいくせに
そうやって
無邪気に笑うとこ好きだよ

君の隣を歩いて
初めて手を繋いだとき
あからさまにびっくりした君の顔
おもしろかったな

バレンタインにチョコあげた ....
  少年だの少女だの初恋だの
  丸みを帯びた言葉ばかり桐箱につめて
  晴れた日の草原に座りこむキミ
  ビニールシートも敷かず、地べたに
  夕方には雨が降るって聞いてなかったかい ....
釣りをするひとは
何を釣っているのだろう
春のうららに
ひとり

ひとりの糸の先を
見つめながらの背中から
昨日の自分を思い出す

いってみようかな
思い出の場所に
冬にすいかを食べたい
もうすいかしか食べられそうにないと言って
あなたを困らせた
今思うと
ロシアの童話にあるような
わがまま女じゃないか、あたし
あなたは
愛だというが
一抹の負い目 ....
あさひばり月の弓から放たれて飛び

川面より一筋のひかり朝靄を切る

遺伝子のテーマかかえて君を想うその先にあるのものはなに?

奪われしすべての愛に花を手向けん

回答をさがしてみよ ....
さあ目覚めろ
その想いが誰かに届く日を
夢見ていたんだろう
握りしめた固い拳を
天まで高く振りかざせよ

もう分かってるよ
君の気持ちは
巡りあった数えきれない苦しみ
でもも ....
早朝目が覚めて近くの神社に行く
冷たいシャワーで身を清め糊の効いた白いシャツに袖を通す

正月に参拝して以来だ
福守りが効いているのか今年は良い事続きだからお礼参りせねば

早朝の参道は人 ....
夜風 わたしの葉脈まで冷やすのかしら
目がさめちゃった午前二時半に キャロットは甘い月の形をしているわ

ぺしゃんこ わたしの心臓 野良猫の肉球みたいにふやけている


月明かりが
充満 ....
{画像=120429092044.jpg}



言(コトバ)が
剥がされている
という状況
あり方
それに対する思い
惜別ではなく
決別ではなく
哀悼ではなく
非難でもなく ....
いつもあの子のことを思っていた
夢の中で
僕は いつも 寂しい
過ぎ去った日の夕暮れを描いている
繰り返す繰り返す

わずかな光で培養し 繰り返す


これはあのトキの痛みに似ている

これはあのトキの悲しみに似ている

似ているから越えられる? とでも信じているのかあんたは ....
よわよわしいこの体温は
しずかに一瞬でいいよ
おもいだしてくれたらいいの

寄りかかる風に目をとじて
木々の葉のざわめきは
あの甘い時間がゆっくり
おとずれるようなそんな
胸騒ぎみたい ....
とりとめもない映像を眺めながら

皮を剥き縦に切った細長い人参を
齧る
何もつけずに齧る
美味しいかと尋ねられれば
ちょっと柿みたいで美味しいかなと言う

実際は齧る行為に動物的な快感 ....
『狂おしいほど』
『気が触れそうなほど』

どんな言葉を費やしても
陳腐にしか聞こえない


早くなる鼓動
貴方以外に向ける意識なんてもったいない

ただただ呼吸困難なの
全神経 ....
夏の声が遠く聞こえて
私は銀色の車体が纏う
緑色の線に魅入られる

夏の声を遠く聞きながら
私は日陰のコンクリート
じわりと汗をかいている

ビルが作る無風地帯が
私の気分を悪くする ....
ものごころついたとき
芽はでていた

茎がのびていき
葉がなっていく
それをわたしは
ひまわりかとおもったが
木だった

茎は茶色くそまり
幹となり
やがてわたしの背 ....
春の公園に満面の笑みが咲く
お花模様のワンピースでタンタカタンタカ
お砂場までもタンタカ行進だ
お日さまが照らす世界はこんなにも広い
驚くことはあっても怖いものなど何もない
ほらほら お友だ ....
わからない

いったい何が

僕は

何が好きで

何が嫌いで

何が大切で

何が大切じゃなくて

僕にとって

何が有益で

何が無益で

君は何で

 ....
飛ぶ日まで

それはいつかの晴れた日 君は空を眺めてて
飛びたくなくなったって 寂しそうに愚痴る
どうしようなんて そんなこと僕になんて言うなよ
僕に大層なこと 言えるはずもないだろ

 ....
洗面所の鏡の中で
つぅーっと 涙がひとつ
落ちました
なんの理由もないけれど

いいの
そんな日もあるの

携帯のメールを開けたら
どこかの会社から
オメデトウのメー ....
すべてを吐き出しちゃえばいい
すべてを
嫉妬も憎悪も敵意さえ
ありとあらゆる汚い言葉を添えて
こころが空っぽになるまで
叫び続ければいい

すべてを飲み込まなくていい
すべての
絶望 ....
二人は夕方になると左岸を歩き
テトラポットの廃棄場で
私を待った

髪が長い白
歩けない黒
私の姿をみとめると
白が車椅子を押して
近づいてくる
胸に水筒を抱いた黒が
おかえりなさ ....
日本海の港町に


住み始めて半年をやや越えた











『明日は ....
時々
あの白いハンカチを思い出す
あたかも
そうすることが
シナリオで
決まっていたかのように
差し出された
それを
いまでも
鮮やかに
思い出す

私は
電車通学をする
 ....
風呂屋の開店時間まで、風呂屋前の縁台で2人の爺さんが将棋を指す。
ひとりは白髪、ひとりはハゲ頭。
ときどき子供が「将棋教えて!」とやってくる。
爺さんたちは子供のレベルに合わせた詰将棋の問題 ....
マロニエ、日本名はトチノキ。

やや崩れた大きめのは葉が木陰をつくっている。

その昔ビール工場に涼をつくるため、マロニエが選ばれて植えられたのだそうだ。

ビアガーデンにマロニエが植えら ....
小さな不満を抱えたまま
私達は
少しずつ
少しずつ
距離をとって

  今なら間に合う

闇に向かって
私達は
少しずつ
少しずつ
離れていって

  まだ間に合う

 ....
わだかまりの小石を
ランゲルハンス島の砂浜に
捨てたところで
塩辛いもやもやは
寄せては返す

しがらみから逃れようと
前頭連合野の深い森を
彷徨ったところで
粘っこいもやもやは ....
突然工場が爆発したり

突然歩行者に車が突っ込んできたり

時限爆弾のようなものでも

ぼくらの周りにはあるのだろうか


太陽の磁極が5月

四重になるのだという

こんな ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
五月、北の国の少女はあまね2312/4/29 13:51
らぶれたージュリエット112/4/29 13:16
Black Tears草野春心10*12/4/29 9:51
釣りをするひと朧月412/4/29 8:59
すいかにまつわるエトセトラそらの珊瑚8*12/4/29 8:32
花をたむける梅昆布茶13+12/4/29 8:26
beyond the skymm2*12/4/29 5:02
お賽銭たにい512/4/29 3:56
キャロットは甘い月の形マーブル412/4/29 3:44
剥がされる言葉達へbeebee21*12/4/29 3:43
あの日、旅行に行った僕番田 012/4/29 2:47
欲しがる僕伊達衛門012/4/29 2:33
冷たい温度マーブル7*12/4/29 2:30
ニンジンガスキー灰泥軽茶13*12/4/29 2:09
love song涼深412/4/29 1:51
つゆいりまえブロッコリー...6*12/4/29 1:04
通学路の木小川 葉612/4/29 0:55
とかく嫌いな人のことはあまり知らないものだただのみきや11*12/4/29 0:52
わからないぐりーん012/4/29 0:29
飛ぶ日までitukam...2*12/4/29 0:20
バースデイ御笠川マコト212/4/29 0:02
希望の光あやとり4*12/4/28 21:42
白と黒mizuno...212/4/28 21:34
港町から愛を込めてTAT512/4/28 21:11
白いバトンそらの珊瑚6*12/4/28 19:59
#空想の街 ある爺さんの話北大路京介11*12/4/28 19:17
マロニエの花が告げる吉岡ペペロ312/4/28 19:04
今はwako3*12/4/28 16:05
窓を開けてnonya29*12/4/28 16:03
突然のなにか吉岡ペペロ412/4/28 15:50

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