空の中に空を見る
木の中に木を見る
花の中に花を見る

一足一足歩みゆく土の上
私の体内に
風が吹き抜け
喜びが生じる

坂を登る辛さにも楽しみがあり
岩を下る怖さ ....
YESを放とう

 だだっ広い肯定の中に否定は
 美しく豊かな皇帝の中に すっぽり納まる

YESを放とう

 瞳に映ってしまう 止むを得ない
 瞳の縁を辿って刹那にこぼれてゆく涙も
 ....
ぼくはそう、凶悪犯にだってなれた。
無敵だってなれた。
ヒーローにだって、
そう、

なれるはずさ。
ほこりっぽい多摩川沿いの砂利道いっぱいに、
平日の時間の無意識が失調し、
いたずらが行く手で陽炎めかして燃える。
ここは昼間ほかに客もおらず、
他人の醜悪な顔を見て不愉快な想像を掻 ....
{引用=ブレーキをゆるやかに緩めていく
コントロール、コントロール

きみの操縦席のとなりに
相席をつくって
きみのとなりにいられたら
いいな
たまには代わるよ
姿を消したりしないから ....
おんなはおとこをつれてわたしのいえにやってきます
あるときはひげのひと
あるときはとしのひと
あるときはすごくやさしいおとこでした

おんなはわたしをくらいへやにとじこめます
それがさいん ....
じゅわわ じゅわじゅわ
じゅわわ じゅわじゅわ
じゅわわ じゅわじゅわ

ヘリウムお呼びでない 低い低い声
モザイクも不細工も お呼びでない

じゅわわ じゅわじゅわ
じゅわわ じゅわ ....
   水々の声をきいたことがある


   うめきに似た
   くるしげな
   声にならない
   声になるまえのだれかの


   花々の声をきいたことがある

 ....
紅く夕日の沈むとき
鍵の掛かった図書室で
いつかわたしは夢をみた

 完璧な世界
 無垢なわたし
 澄んだ空気

その日はきっと満月で
わたしの心はねじれて混ざり
前後不覚に走 ....
世界が揺れはじめる
そして
ぼくたちは
気づくのだ

ここが
氷山で
わずかに海面から
突き出した
ほんの一角にすぎないことに

世界が揺れはじめる
そして
ぼくたちは
知 ....
道路に落ちた雨粒たちが 車が走る度 ドレミだけしか必要ない

 耳慣れした淡白な音色を走らせる

空中に住んでる雨粒たちが 着地する場所に迷わず ストレートに

 本能に従い澄んで魅せる
 ....
水星の岸辺で
海洋生物が体を洗っている
俺は地球人
何故、この地球を離れられないのか・・・
人間共が小さな惑星で
悲喜こもごもとしている間
神は宇宙をおはじき代わりにして
遊んでいた
呼んだりするし
あいしているし

分類はいらなくて
おそらく実在して

手繰り寄せて
撫でる要領で

一見集中しているようで
投げやりにあつかったり
マヨネーズとケチャップが冷蔵庫からやってきた

(こんな時間に何の用か)
マヨネーズは少し考えてから
ケチャップに回答を委ねる

全体的に熱帯夜
開きっぱなしの冷蔵庫から
洩れる冷気が ....
強い日差しが照りつけて
なにもやる気が起こらない
楽しい出来事なんて
人生にはそれほど起こらない

明日のことなんて
大体予想がつく
きのうまでもそうだった

だからあたしのくる ....
頭上を飛び回る一匹の蝿

よく目を凝らすと、その蝿は
小さな俺みたいな姿をしていた

小さな俺みたいな蝿は
耳元に近付くと
自分こそは天球の陥没により
俺という球体の内部に産み落と ....
鼻風邪をひいてしまった
五月の初めのあたりの事だ
なんとなく仕事も落ち着き
明日からの長い休みに
何をしようかという日の事だ

鼻風邪をひいてしまった
ズゴゴ、と鼻を吸う
喉の奥に青っ ....
雨を見て
雨を聞いて
雨を匂って
窓越しに眺めてみたり
傘を差してみたり

雨を受けて
雨に濡れて
雨を感じて
両手いっぱい掬ってみたり
救われてみたり

雨は降る
流れるじ ....
本日は、亡くなったあなた様の誕生日である
(果して何のための希望か

仄暗い空のもとをひっそりと
いきをする私の影は
ただのひとつの影となり、
青果しじょうに
実ってほどない ....
            こんな日がくることを
            いつから知っていたのだろう
            告げねばならない
            それがわたしの役目 ....
木よ

おまえは忍耐の結晶だ

じっと季節に身を任せていて

こんな異国に

新緑を散りばめていて


だれもいないだれもいない

こんな愛にありがとうだなんて

もっと ....
そうさ、おれは、いつくたばってもいいように、こんな感じでいつも書きつづっている、どうせ、きっと、まともな死に方は出来ないだろうからね。そんなことどうこう言ったところで仕方ないのさ、おれが選 .... それから、
と いつも
はじまりは
それから、
おだやかに
火葬された赤子の
骨は小指の
爪ほど小さな
鈍い星の
欠片みたいだった
みたいだった
という
あえかなる比喩が
途 ....
散歩してたら
小石蹴っていたよ
偶然だけど
いつもの道はいつも通りで
だけど昨日と違うね

蹴った小石が右なら右へと
左は左へ続くよ
少し力を入れて飛ばせば
小走りだってしちゃうね
 ....
うつむきながら帰り道を行く
そして どこにいくのだろう
僕には 確かな言葉もないままに
何もわからなかった
そして 路地裏にたどりつく
立ちつくしている自分を カメラに収めてみたい
長 ....
ゴールデンウイークだ

泊まり込みで

財務をベースにした

事業計画を立てていた

ぼくのこの執念は

だれにも邪魔などできやしない


だれか教えてくれないか

こん ....
少しずつ
剥がれてゆく日常

面の奥に隠した感情は
熟れきった果実

触れてしまえば朽ちる

それを知っていても
進む以外の選択肢は無く

今日も偽物の真っ赤な唇で笑う
 ....
たんすの中で服達が
牛や熊みたいに押し合っている
それぞれに獣毛をマネた人型の
ウールや化繊の上着達
ラム革合革
色とりどりの
似合いもしないスカート達
無用に増えるコート達
毎年足り ....
白い雨の匂いが
空を泳ぐ
稚魚の群れのように
銀の腹の光るように。

雲のカーテンが
やさしく光を包む
私たちが
眩んでしまうを知って。

今日は雨がいい
少し冷たく
淡く白く ....
あのひとが鏡に向かって化粧をしている

あのひとが見つめているのは

鏡に映るあのひとではなかった

描き直されるのなら

あのひととの歳の差であるべきだった

それが

鏡に ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
山を歩けば蒲生万寿2*12/5/2 18:44
肯定の華刀朝焼彩茜色4*12/5/2 18:15
ブラックリストのナンバリングゆうと112/5/2 17:43
身体がどうして花に触れられよう。花に触れられるのは、たましい ...リンネ112/5/2 17:41
コントロール・コントロールゆうと012/5/2 17:41
おんなそらの とこ412/5/2 15:52
解海朝焼彩茜色1*12/5/2 14:53
音に棲む石川敬大14*12/5/2 12:14
金色の世界euyih212/5/2 12:05
アイスバーグそらの珊瑚812/5/2 11:56
雨粒に寄せて朝焼彩茜色7*12/5/2 10:42
おはじき遊びyamada...112/5/2 10:24
no nameいばら2*12/5/2 9:23
マヨネーズとケチャップが冷蔵庫からやってきたN哉112/5/2 9:09
余熱в+в212/5/2 9:03
破天112/5/2 8:58
この街に物語は似合わないプル式612/5/2 8:58
雨降りmarux21*12/5/2 8:48
時雨こしごえ3*12/5/2 8:21
ピクニックへ行くように石田とわ11*12/5/2 5:09
木よ吉岡ペペロ512/5/2 4:25
すべては砂のようにそこら中にあってホロウ・シカ...3+*12/5/2 2:59
signifiant紅月512/5/2 2:54
わりと楽しいねmarux21*12/5/2 2:42
失われた記憶を番田 112/5/2 2:14
ゴールデンウイーク吉岡ペペロ012/5/2 0:41
狂気もずず412/5/2 0:26
反吐と外皮salco11*12/5/2 0:07
白い雨の匂いがeuyih212/5/1 23:10
吉岡ペペロ1+12/5/1 22:56

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