理解しているなんて言わないよ
わかってるふりもしないよ
時々君の心の奥をそっと覗いてみたい気持ちになるけれど
でもきっとそれじゃだめなんだよね
君が僕に伝えてくれる言葉で君を信じてあげ ....
傷跡が愛おしいのです
だと言うのに 僕はそれを隠している
醜いから恥ずかしいのです
しかし 生きていることのどこが
醜くないと言えるのでしょうか
泣けなかった昨日も
....
硬い言葉はとんとわかりません
あたしがふにゃリと笑うと
ふざけてると叱られる
人はことばに操られ言葉に縛られる
自由が奔放にきりかわる
社会人なのだから
あだしが。 ....
青い空を泳ぐ
五月の空を
晴れた日に
ひとりぼっちの綱渡りをやめて
心をあずける
頭上に広がる空間に思いを馳せた時
幸せが僕を見つける
わたしはイヤホンから流れるノイズだと思っていた。
わたしは息を深く吸って
眠ってしまわないように
勢い良く吐き出して
むらさきの煙になる
わたしはイヤホンから流れるノイズを聞 ....
他者の背中を見るように
自分の背中を見ることはできない
他者の背中を見送るように
自分の背中も見送られ
雨あがり
洗濯したばかりの
地球の匂いに包まれる午後
無風、時々背中
....
与えて 与えて
心の一部を 差し出す
与えて 与えて
失いながら それ以上に得る
与えた分だけ
別れは深まる
失望に沈む
それでもまた 与え続けて
そういう生き方
厳しい痛苦や
吐きそうな辛酸に
鍛えられることのない
希望や愛や幸福や平和は
単なる綺麗事に過ぎない
こころ ひたひたと水に浸かって
浮かんでこない
ぎりぎりの水深は
息をするだけで精一杯
酸欠の頭で見た人は
悲しさの中に喜びを求めているようで
こころ そっと沈んでいって
光の刺さな ....
雨を呼ぶ雲が
もうすぐそこに来ている
{引用=(信じられるかい?
あの雲の上はいつだって晴れてるんだぜ)}
360°の道しるべ
林檎の木はもうなくなっていて
代わりにそこに ....
死んじまったよ、おれは
庭から聞こえる
虫の鳴き声
午後三時過ぎの
何とも言えない
静けさがいい
あなたの特上の幸せを想う
そんな試験を毎日二万回する
ため息や胸痛がさいきん
一回だけになったんだよ
そしてちょっぴり悔しそうに
微笑めるようになったんだ
あな ....
ぬるい春の夜
アスファルトの上に
花が降っている
葬儀屋の看板が
ほんの少し口角をあげる
目に見えぬ桃色の貝が
ひそかに息を吸い ....
悩み事は世に連れ人に連れ
それでも似たようなものがいつの世も
遠くに見える北極星が
たかが街灯の光量で消えるように
人は微弱な圧力で明日を見失う
せめてあなたの愛とやら
....
憎しみが
孤独の中で 渦巻く
寄り道を 忘れた
乳白色の世界を
陽も落ちかけた 誰もいなくなった公園の
ユラユラ揺れるブランコと
置いてけぼりの砂の城
鬼さんこちら 手のなる方へ
鬼さんこちら 手のなる方へ
ひとりぼっちの影ふみ遊び
追 ....
雨の日って好きなのよね
だって何もしなくったって許してもらえるじゃない
こんなに眠くて仕方がないのだって
こんなに憂鬱でたまらないのだって
みんなみんな この雨のせいに出来るじゃない
....
傷を隠したような
雨の後の夜空
走り去ったバスと
針のように深く
胸を突き抜けた言葉
傘を閉じた人たちの
話声は弾んで
バス停に残された
僕はいつまでも ....
空の頬が膨らんだ
精一杯の口笛が耳をくぐる
寂しさを覆うと
僕は孤独になる
海のおでこは臭い
優しく撫でてみると指先につく
匂いの向こうを見つめると
僕は孤独だった
愛 ....
しきょ
にっぽんはしきょに溢れております
(両手広げ飛び込むあれもこれも)
しきょ
特急一両につきひとりしきょ
(快適なスピードで)
岬ひとつにつきひとりしきょ
(演歌が聞こ ....
赤い春に風が吹く
布を巻いた草刈り鎌の把手に
にぶく光るロザリオをさげて
うっかり天使の羽を踏まないように
七色の川を越えてゆく
町外れの停車場で
白い椀に銀貨を受 ....
よく視ていなさい
憎しみを
あれは
にわかに
輪をなします
よく視ていなさい
憎しみの輪を
外れた者が
行く先を
そこに
あなたはいましたか
それとも綺麗な
....
海の写真
手のなかでロウソクが燃える
傘の下で雨に濡れる
頑張りすぎないでいいよ
もうじゅうぶん頑張ってるから
休みながら出来ないことは飛ばしていこう
そうしてゆっくり歩いていこうよ
子供の時間は今しかないよ
楽しいことだけたく ....
コントロールパッドを
落として目が覚めた
離れても一緒にしようと
きみが買ってきてくれた
オンラインゲーム
薪を売って布を染めて
おそろいの服を着て
親切な騎士の人に馬をもらったり
....
あの冬の雪だるまを
冷凍庫から出して
溶かした
新しい夏を迎えるために
全部
捨てようとした
大惨事が起こるその瞬間
世界は目を閉じる
そして
後からくる絶叫の前に
世界は耳を閉ざす
やがて
時間という距離を経て
世界はそれを歴史と呼び
記念碑を建て記念日を定める
見もし ....
ワルツやマーチやソナタの
『持つトコ』には
....
真綿のような
雲の上で昼寝をしてみたい
バラのしきつめた道を
歩いてみたい
日本一周をしてみたい
世界一周をしてみたい
日本三大珍味を食べてみたい
世界三大珍味を食べてみたい
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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