わしは実は ふたごだったと聞かされた日
そして わしのふたごの兄貴だった人は生後まもなく死んだのだと聞かされた日
ねぇちゃんと グリコを分けて食べるように わたされた
ねぇちゃんに 言うた
「 ....
こずえに黄緑がこおどりしている
それは
節季に生かされているからだ
けして「自力」ではない
「他力」の節季に促されているのだ
おらが「風」を肌に沁みこませ
「光」を眼底に取り込め ....
おすそ分けが零れてゆく 至福の風に細かく入り込んで
おすそ分けを零してゆく 浅葱の風が目に沁みる 清涼感
心の裾をなびかせてゆく 愛する人を包みながら
心の裾が戯れてゆく 愛する ....
内気なセレーネ
は恥ずかしくて急ぎ足
ビーナスとジュピターが
囃し立てるが
菫色の空を
素知らぬ顔で
つれない素振り
ギジムナーは
煙草を吸いすぎて
舌が苦い
夕霞が夜に ....
四角ばったあなたのなまえをみると
どきっとする
はじめてもらったてがみの文字も
やっぱり四角ばっていて
笑ってしまった
あなたの気性だとおもった
なのに
なかみはあったかくて ....
今日の終わりに
のりしろが佇んでいる
のりづけしなければ
全てがそこで途切れることを
知っているはずなのに
どうしますか? と
のんきに尋ねてくる
点線から先は
のりしろ
白 ....
アナタがこの世に在ることは
そこから既にキセキの始まり
幾多の試練を乗り越えて
私と出逢いココに居る
未来の行方は誰も知らない
キセキは自ら起こすもの
信じて進むその先に
きっと光は ....
{引用=薔薇よ薔薇
私の体を養分に美しい花を咲かせておくれ}
あの人は行ってしまった
私の手の届かないところへ
ひとり取り残された私は希望さえ失くしてしまった
絶望という名の牢獄に囚 ....
まみむめも
(ま) まさかねと思って
(み) 耳を澄ませる
(む) 無理なのは知ってる
(め) 迷宮入りの恋
(も) 妄想だけが生き甲斐
やゆよ
(や) やっと気づいた
( ....
魅力的な名前のバス停を
すぎて言葉は色褪せて
私のうたがからまわる
早朝に
働く車が輝いて
{画像=120507061533.jpg}
ねぇ 深呼吸したら 風の色が変わったよ
眠っていた サナギが目覚め始めた
わたしを揺り動かす うねるような焦燥感
何か 新しいモノを求め ....
あなたが道で転んで 泣いていたとしても
その痛みは 誰にも分からない
大丈夫? と声を掛ける人がいたとしても
ホントのところ その痛みは本人にしか分からない
自分のモノサシで 他人の痛みは ....
もしもだよ いいかいもしもの話だ
きみの読んでいる新聞も時々きみが観るTVも
全部がきみのために創られているとしたら
きみはどう想う
またきみが通っている病院も
そこの医師も看護師さんも ....
楽しい思い出をスーツケースに
全部押し込んだ君は
明日からの日常に向かって
眠ろうとする
その夢は
断片的ではあるけれど
笑っている夢だった
....
{画像=120506235631.jpg}
きらきら光る
硝子の破片
きらきら光る
小川のせせらぎ
寂しく独りで
光っている
きらきら
きらきら
光っている
....
塩谷瞬のことなら
みんな正しいことを言えるのに
これからの日本のこととなると
そうでもなくなる
この国のデザインがしっかりしていなきゃ
産業やエネルギー、災害や人口減 ....
これは 電話機 通信の為に ごろりと 転がって おります
無用な 無様な 晒し者 誰にも 繋がらぬ
故に 悲しや 物体 は 有り余る とは 正に 此れ
これから 死にます とさえ 伝 ....
電車の真ん中で
子供がはなしていた
たちあがって
家族の真ん中で
みなは
耳だけいかしながら
きいていた
からだじゅうから
ききほれていた
キリストのように
子供は
予言 ....
私の思考が、感覚が
このちっぽけな身体と精神の限界を超えて
膨れて、広がってまるで宇宙と同化したかのような状態に
もう、どれだけの美味い酒を飲んでも
追いつかない、追いつけなくて
も ....
あなたがふと
時計を見るようなとき
それがたまたま
僕の誕生日を表示していたら
死ぬことと
永遠を結びつけるとは
こんな感じじゃないだろうか
あなたが ....
早生品種 と言うものを
意識した 今シーズン
先ずは みかん
大分産は 緑色だけど
案外と甘くて 驚き
そして りんご
岩手産は 皮もテカテカ
ワセリンでも 塗って ....
イライラしていた
うまくいかないことが多いからではない
うまくやらねばならないことが多いからだ
コックピットに身を沈める
敵機を迎撃してゆく
止まってしまった秒針がびくつ ....
私は蜜を吸い
毒蛾になって
篝火に
吸い込まれた
太鼓の音がなり
わくわくする
今宵一人泣く
昔を思う。
孤立無援の我
人はいるけど
人はいない
優しいけど冷たい
目に見えるものよりも
目に見えないものを
信じたい
お金 ....
いかれたマウスを使って
作図をする
面倒くさい。
コーヒー片手に
満月の夜
一人夜長を過ごす
友達は一人の時間が
欲しいと言う。
蟻の行方を追い
語り尽くせない話を
君と酒 ....
今宵のひと時
何をしよう
勉強しよう
あの人の事を想い
嫌になる仕事
毎日がオフだったら
上司から電話がかかる
明日怒られる
友達との電話
好き勝手言う
チラガーを食う
....
家族と囲む食卓で
時計に追われる仕事場で
歓声のあがる居酒屋で
必死になって
ひとりを感じる短い時間を
探している
男が居ます
誰にも云えない
真実は
ひとりが ....
はなちょうちんは
ふしぎだ
うまれてすぐに
はじけてきえる
おかあさんに
みせようとした
そのときに
まだなかった
ことばといしきの
だいしょうのように
....
狭いベッドで二人
さくらんぼみたいになって
朝が来るのを待っていた
外は花散らす雨
目覚まし時計の針の音
グロー球の淡いオレンジ
微かに残る朝のシャンプー
数奇な運命でも何でもな ....
サンタ(さん?)の存在とか
信じた思い出とか無いジブン
可哀想かな
─どちらが
赤子のまま 父親に抱っこされ
写っている私
胸には「○○をやめろ!」
と書かれたゼッケン
─だか ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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