はなちょうちんは
ふしぎだ
うまれてすぐに
はじけてきえる
おかあさんに
みせようとした
そのときに
まだなかった
ことばといしきの
だいしょうのように
....
狭いベッドで二人
さくらんぼみたいになって
朝が来るのを待っていた
外は花散らす雨
目覚まし時計の針の音
グロー球の淡いオレンジ
微かに残る朝のシャンプー
数奇な運命でも何でもな ....
サンタ(さん?)の存在とか
信じた思い出とか無いジブン
可哀想かな
─どちらが
赤子のまま 父親に抱っこされ
写っている私
胸には「○○をやめろ!」
と書かれたゼッケン
─だか ....
おそろしいことの予兆は楽しいマーチでくるはずだから、きっと大
丈夫。ヒーローアニメの最終回で主人公が悪役にやられても、ハッ
ピーエンドはドタキャンにならない。愛すべき味方が空から飛んで
きて ....
そろそろ満月かしら
既に満ちてるかしら
ふくよかなラインに間違いはないわ
激昂 目に触るのよね 子宮にかしら 触るのよ とにかく 激昂は
コペルニクス窪み そこには金粉が波紋してるわ ....
例えば建設重機でも安全に扱う指があります
能書きばかりを連ねて
誇る指とは違います
無理しないでね
指輪がゆるくなるほど痩せないでね
ちゃんと食べてね
野菜も食べてね
窶れないでね
自殺しないでね
ちゃんと薬飲んでね
指輪今度は捨てないでね
明日がきますように
銭ゲバもっと欲しい
尽きない金銭欲
押入の中には現ナマ預金
株に国債、FX
今こそ
レアメタル
いざ先物取引
妻の眉間のあたりに
凪いだ海がある
うみねこが飛ぶ
貨物船が渡る
風が吹く
少し波立つ
虹、と
妻が指差す
知ってるよ、
海に映ってた
僕が死ぬ時
あなたはそこにいて
僕の目を見つめて下さい
僕は死ぬのです
少しくらい我儘言ったっていいだろう?
・・・できれば、僕の膝枕をして下さい
そして僕の目を見つめてこう言う
「あな ....
目が覚めたら夢の中で
バスタブに転がる私は口笛を吹いていた
"史上最大の作戦"だか"コンバット"だか
曲名が思い出せない
膝を抱えて腕に ....
君には見えないのかい?
未来の光り輝く君の姿が。
わたしには見えている。
君は満面の笑みでこちらに手を振っているんだ。
絶望に打ちひしがれたとき、
誰でも泣きたくなるよね。
....
君は右手の人差し指を空に挿し
微笑みながら僕を睨む
一行の眼差し
二行目の僕は
圧倒されて黙り込んでしまった
覚えてないの
私のこと
怒りの女神は叫ぶ
私の名を思い出しなさ ....
テクノ 十分じゃないわ
もっともっと ハイヤーハイヤー
生身の音鳴らしのない
生身の手から造られた テクノ
十分じゃないわ もっともっと
ついて行けない ざわめきを纏め上げた
....
ああ 俺の態度は冷たかったかもしれない
だけど しかたがないだろ
君の愛が 本物だったなんて 分かるはずもなかった
そこいらじゅうに まがい物の宝石が光ってるんだ
騙されることに 誰もが慣 ....
その空行を「空白」に化けさせているのは
誰でもない自分自身だと
言い切らない
いや
言い切れない
いや
言い切りたくない
ということにしてお(老)いた。
去年か一昨年に見えた、突然 ....
ダーウィンはロンドン動物園の小さなジェニーがお気に入り
彼女は言葉を理解しおやつをおねだりし公爵夫人に自分の可愛いドレスを
見せびらかしたり本当に人間の子供のようだった
1832年にビーグル ....
さきほどに ふれてうれしや てんねんの 覆うべし 屍骸を
休日に早朝起床 毛布洗うが為に 気性は晴天
下の住民に気づかれないよう 忍び足の洗濯機
静かに泡をふく
そして ベランダの手すりを拭く二往復
準備完了 気象は陽陽
夏以外 ....
ななめの線は おめめ
口が にっこり
点は よだれ
いや 指って事で
心 って
にっこりマークみたい
コンロの上に鍋があって
コトコトと
音 って
お料理しているみたい
....
二階の子供部屋で
共有した記憶が
わたしたちの繋いだ手になる
おはよう今日もがんばろうね
くすくす
笑ってるふたりが
手をふるあの窓の中
それぞれがえがく今日の日を
星をみ ....
美しい指を
持つものがおりました
絶望の夜
静かに瞬く
光と光をつなげて
星座をつくりました
美しい指を
持つものがおりました
歓喜の朝
深く広がる
闇と闇をつなげて
瞳をつ ....
東京で 生きていくのは 辛いね
何故だろう
クレームをつけるのも バカらしくなる
まるで 死んでいくようにも思える
日本の起源が どっちなのかなんて 僕には関係ないことだ
昔 建 ....
真っ白な心に色を付けるなら
何色の鉛筆が必要だろう
赤は 情熱
青は 冷静
緑は 安心
紫は 思慮
桃は 幸福
だけど小さな空白だけは
どんな色を付けようとしても
埋めら ....
目覚め
悪意が芽生える その刹那
化粧
七色の砂嵐は旅人の死を覆い隠す
時は
ナイフのように刻みまた削る 皺を 記憶を
残された心拍数を
図書館で
昼過ぎまで文字たち ....
どんな女性がタイプですか
便秘のひとですかねえ
浣腸してもあれコチコチで
何も出て来ないってんじゃ
ちょっと困るんですけど
でも相当
溜め込んでるようなひとがいいですねえ ....
一
酸素より
ニコチンの割り合いのほうが高そうだな
ここの空気
蛍光灯に紫煙のシェードだ
委員達も三々五々集まって来て
そろそろか
いやあと五分ほど
....
いやお義父さんね
そういう言い方って
反動的なんじゃないっすか
やっぱ
大体無知だね
お義父さん
婚姻は両性の合意のみに基いてって
知ってんでしょ
知んない
....
風の無い穏やかな夜
仕舞い忘れた鯉のぼりが
だらしなく天を仰いでいる
それでいて
雲はせわしなく月を見え隠れさせて
不安定な上空には入道雲
たしかに今日から夏ですが
少し ....
夜中、近くで唐突に
金槌の連打が始まった
どこかで屋根を叩く
天気予報では
明日は雨と言っていた
大工は屋根を叩く
厚い雲の下、夜闇の中
もの皆眠る屋根の上
一人の大工が屋根を叩く
....
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