小雨に当たって今日の花は
桜の花々は眠っているよう
だから金環食の事を考える
五月二十一日
太陽、月、地球が一直線上になるという
些細な椿事の天体図を想う
それから太陽のフレアになって ....
赤い 熊出没注意の看板の右端上に
白い小さな張り紙で「最近」と補足されている
死ぬことより死に方が問題だ
熊に食われるのは天罰のようでどうもいけない
残された妻と子が葬儀の席で困ってしまうだろ ....
単眼を置き
銃を肩に外した
穴の中で
泥のように眠る兵卒を
撃つことはない
赤い砂が流れていく
石灰で暖をとり
廠舎の壁にもたれ
レーダーで
空爆位置を確認する
朝にな ....
ねえ
これが、
産まれたての時間。
そう言いながら少女が
綿飴をひとつ、ぼくにくれた
まぶしい屋台の{ルビ犇=ひし}めき合う
貧しげな七月の ....
パフォーマーは反応を見る ステージのふもとの野に咲く感動屋さんを
パフォーマーは催眠されない 驕り濁らず厳かに 太陽を演じる
その使命に 黄昏のアレルギーが目に沁みる
パフォーマーは自分を ....
策をねって
近寄りそうな
場所に
わなを張る
なんとはなしに
近づく
雰囲気に
圧倒される
ちょっとだけ
すぐに逃げよう
麻薬と同じ
術中の蝶
{引用=チョコドー限 ....
彼女は憎しみでできている
彼女は恨みで構成され 夢見るのは血まみれの復讐
声は甘美な果実のよう
触れれば毒に蝕まれ 魂を腐敗させる
まるで天使のふりをした悪魔のように
慈愛に満ちた微笑み ....
もう少しで手もつないでくれなくなってしまいそうなほど
大きく成長してくれた君と二人で湖へ出かけた
とても嬉しそうに満面の笑みを向けて
本当に楽しそうにたくさん駆けまわっていた
私の ....
夏頃から 気になって居た
昆布みたいな ドロドロの物体に
今日 触れたんだ
真夏は カピカピに 乾いていて
ソレが 何なのか
想像も 出来なかった
例えば 川原で バーベキュー ....
鳥と話そうとする者がいた
鳥は陽気にさえずり明るく応えた
石と話そうとする者がいた
石は沈黙したまま
ただその表面に瑞々しい苔を宿らせ
思いを告げていた
森と話そうとす ....
些か眠りの底を掬い上げて 見あげる空には、白いワンピースのお空がふあんふあんとしています
その白いひだをどなたか、見ませんでしたか?
しずかに落着したあおみどりのことりを知りませんか ....
私の穢れも
あなたの澱みも
総て吸い込まれていく
何も無かったかのように
回りは何もくっつかない空気が佇む 曇りの外気に文句はない
プラスにもマイナスにも ぶれない数値 平常心 圏外の感動は小波
大きめに砕いた珈琲豆 酸味嫌いも薄い酸味 熱さだけ口移し
今 ....
やさしい歌を歌いたかった
誰も歌ってくれなかったから
野ネズミが騒がしく街を出てゆく
荒廃と言う名がふさわしい場所
私は鎖に繋がれたまままた眼を閉じる
夢 ....
夜の果てを
伝わり
私の声は
電波のように響く
タワーマンション253Fに
幽閉されたかのような
あの子の元へ
私は受け取った
彼の声を
地下53Fに住む
奴隷のような暮らしを ....
地球に月の影おちる
いつもは月に地球の影
いつものお返し月の影
地球に月の影おちる
月曜日
いまの宇宙の法則に
スナオにそれに従って
静かに黙って交差して
....
深夜のファミレスで会社批判に饒舌な若者をチラ見する
なんであいつがリーダーやねん?
そいつが文句言わんと会社続けてるから、会社もそいつにリーダーやって欲しいねん、給料もろて欲しいねん、
....
日本という国についてを考える。今の時代の中で、我々がするべき行動とは何だろう。我々が培ってきた細かな技術力は、世界の平和を見据えることができるだろうか。全くできないだろう。同時にサービス業も頭打ちにな ....
おもうんだけれど
すべての真実はきっとどこかの看板の裏にでも
ちいさな文字でこっそりと書いてあるんだ
ぼくの夢の中の沙漠の入り口で老人は言ったのさ
誤解は理解の種
迷妄の畑にも真実の苗は ....
きょうとあしたはいつ入れ替わるか
じっと待ったが気配はない
秒針過ぎてきょうは早早
不運を占う余念がない
きのうときょうを掌るもの
わたしをあしたに連れてかない
分針ふふんとずんずん進 ....
昔は 汚れているのが 当たり前だったのに
こんなにも 不衛生を 嫌う 世の中で
衛星を 眺めながら
白衣を キチッと 合わせる
其処に 一ミリたりとも
雑菌が 入らぬように
....
じめじめと蒸し暑い日でした
それは一目ぼれと言っても過言ではない衝撃
帰りの飛行機、声を殺し嗚咽をもらしながら泣く中学生
恋を知った
お酒もたばこも解禁だ
貴女に引き摺られる、引き寄 ....
あなたに追いつきたい。確定させたい。
素肌や、くちびるや、往来の熱のこと。
恋のはなしだ。
わたしは、いつも恋のはなしばかりしている。
嵐のように荒れて、きみが部屋を出たあ ....
新緑は街灯に照らされて
青信号はLEDで
悲しいことは風のようで
原因がみえなくて
ハーブティーの甘い匂い
反対にくさい匂い
絶望とおんなじ緑の繁茂
五月の闇 ....
あの家の鎧戸が
開いてるところを見たことがない
ここに越してから
ずっと
表札はない
人が住んでいる気配も
ときおり
玄関ポストに落とされる
手紙
軒先に吊された軍手
....
きみは髪留めをもらった
母からの誕生日プレゼントだった
青と赤のガラスを
茶色のゴムがつないで
ゆらせばカチカチと
きれいな音がした
きみは毎日それを
学校につけていった
アメリカ ....
ふと手にした一枚の紙切れに
優れた画家のデッサンが浮かぶように
鏡は少女の清らかな
一瞬の微笑を映すだろう
ほのかな{ルビ灯=ともしび}のひかりの中に
明け方の少女がひとり
....
夫婦みたいに並んでいる
ふたつの小島の周囲には
ひかりの宝石を無数に散りばめた
松島の海が穏やかに
さらさら滑ってゆくのです
先ほど赤い福浦橋の上から
遠い空の下にいる嫁さ ....
は人が見れば何だそれは?と首を傾げる奇行を踏襲してみせる
必要がある
必要がって言うと義務みたいだが要は
....
たうえがはじまると
どろのにおいがしてくる
すがすがしい
どろのにおいがする
わたしのさいぼうも
にわかに
ぶんれつしはじめて
はだがかぜに
すきとおっていく
....
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