バカですが
時間に付いて
考えました
「今何時」
時計を見ます
「十時十分だよ」
答えます
でもね
嘘さ
私であれ
君であれ
見る
時計を
倒立した像を
写した ....
人は一人になってしまうのだろう
こうして詩を書いたりしていても
大金を 儲けようとしていても
一人の人間にできることは限られている そして 多くの人のために生きたいと思うことはない
誰もが ....
今日は 疲れまつた
その使い方 大正解
大殺界は 越すに 違いない
時を 重ねれば
必ず 通り過ぎること
可能なのだから
通り過ぎた 日が 昨日
何て 素晴らしい響き
....
送り盆ではこうするのだと
山のような握り飯を作っている父は
背中だけ見れば
往時のままだった
送り火の陰に
茄子の牛
誰かの出て行った気配とともに
盆はつつがなく終わる
ごま塩 ....
暗く
うっそうとした
朝に
あなたの手が
すうっと
のびてくる
顔のまんなかに
みずうみはある
まつげかすかに
風にゆれ
返し忘れた本
窓辺 の 「ね」
つのる 想 ....
薫風が行く
あとを追うのは誰
梢にちいさないのち
めぐる季節への
地図を広げている
薫風が行く
あとを追うのはわたし
梢に君をみつけて
初夏を一緒に
深呼吸する
朝の挨拶は ....
この顔はデンマークとか何とか
そんな緯度の産
しかもダ・ヴィンチの
妖艶ヨハネが指差す方角からの下賜品
ってところ
そして色素の少ない
血色もないこの乾いた肌は
ケルトの俗謡、ドルイドの ....
あんびばれんとな夜の街道を
風に揺れている二人の影や声や温度
はじまりの音色
揺れている
はじまっている
あんびばれんとな夜の街道を
風に揺れているビエロのやじろべ ....
突然雨戸が
何語かで話しかける どうしたの、何
小さなビスケットの家の
窓には童話色のカーテン
それじゃ無理
雨戸は不満を述べてノックする
何か起こったの、今から起こるの
小さな庭の ....
お気に入りのアイドルグループの
ライバルグループしか出場しないことを
ブツブツ言いながらも
きみは紅白を見ている
口ずさめないヒットソング
古臭い大御所の歌謡曲
交互に流れてくる 年の ....
臭くて不味かった。
大きな種があった。
胃が痛くなり
腹が痛くなり
息が臭くなり
屁が臭くなる。
げっぷが出る。
もう2度と食べない。
ドリアンはアルコールを飲むのはダメで
....
もう老いてい行くのみ
良くなる事はない
段々できなくなる。
元気になる事はできない。
挫折と希望と不安と絶望と
明るい未来はない。
現状を食い止めるのみである。
起死回生を望むが無理 ....
透明な
大きい壷の中を
一匹の蟹が歩いてゆく
のすり、
のすりと
青空の注ぐ光に
気難しげに傾きながら
そして
太陽が地を耕し
若葉色 ....
ベートーヴェンは鍵盤が見える
ピアノが弾ける
楽譜が書ける
歌を唄える
人を愛せる
笑いたいときに笑える
泣きたいときに泣ける
ベートーヴェンは幸せでした
夢のような
青に
灰色を
ほんの少しずつ
混ぜていく
そして出来上がった
今日の夕暮れと
わたしのこころ
耳だった氷
が溶けて
もう、聞こえない
これからは
ハムが耳の代わりだなんて
勘弁して欲しい
髪を伸ばして
適当に返事をするから
「あんたはブタだ」
って、お姉ちゃんが言って ....
天気は人間のよう
雨は悲しみ
曇りは不安
晴れた青空は喜び
僕は晴れた
青空が好き
あなたは空を見て
何を描きますか
木である私は風を感じている
昨日の曇天は特に蒸したが
今はどうだ
沢筋からの一縷の風が
梢をこすり私の腋の下を涼やかに通り抜けていく
かつて私にも過去があった
たとえば私の前で作業をし ....
幸福だ
カーテンを開けさせる
お天気を確かめさせる
朝を食べさせる
歯を磨かせて出掛けさせる
朝の空にきみは
いくつの星を見つける
才能を預かったことが
....
妻の親切
伝道が終わった
週ごとに福音をつたえて
サタンの意地悪を
しばし逃れて
今日は二人で
ミニコーヒ-のエスプレッソを
妻は憐みのある女で
いっも可哀相な人を
もてなす
....
人々が真剣になる時
俺は最もふざけた格好をして出て行って
人々を一つ、クスリと笑わせてやろう
人々は俺を見てゲラゲラ笑い
「道化、これをくれてやる」と言いながら
俺に十円玉を投 ....
いまは6月の風が吹いている。
空には太陽があった。
雲があった。
そして月があり、星があった。
ときには羽をもった鳥や昆虫たちが、空の近くを浮遊していた。
ぼくは中学生だった。
あ ....
―アレ?どうしたの?こんな遅くに。
―僕?僕はちょっと忘れ物をしたんだ。
―もしかして君も?……そう……。
―早くココを出なきゃ守衛さんに怒られちゃうね。
―ねぇ、見つかった?早く行かなきゃ危 ....
僕はもう、誰とも友達になることはできないのだ。はしゃいでいた頃が懐かしい。考えてみると、友達なんてものは薄っぺらな関係である。暇つぶしの道具に似ている。40歳にもなると、誰もが、一人でいる方が好き ....
「 誰でもよかった・・・ 」
続くありふれた供述
理由は何だったのかな
解明される前に死刑だ
おそらくあった
おそらく沸き上がった
外から見れば不確か極まりないが
当人からすれば当然 ....
身ひとつで悩んでいる
可憐な花が逡巡している
体の調子を整えようか
発信音、着信音
花を喜ぶ顔を見ようか
可憐な花が逡巡している
身ひとつで悩んでいる
疲 ....
梅雨の晴れ間は嫌い
おなじくらい小春日和も嫌い
春一番はまぁまぁ好きかな
さよなら先生
梅雨の晴れ間みたいな人
終わらない恋などあるもんか
....
毎日毎日よく雨の降る梅雨になりました。
独りよがりに恋をするのも疲れるとか
優しさの中には愛を見い出せないとか
あの人の肯定したこの想いが
肯定はされた ....
ベイビーこんな雨の日は
ひきずるようなブルースをきくんだ
だから
ともだちになってよ
それとも懐かしい曲で
こころを満たすかい
ベイビー3弦がきれたよ
へやのすみには
弾かない ....
雨の日は
透明傘がいい
値段の気安さがいい
ドームの曲線を
雨が流れていくのを見るのは
誰かが
泣いているのを
見ているようで
そんな後ろめたさもいい
そういえば女優でもないのに
....
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