月の浮かぶ湖が淡い光に染まる

指の隙間から
流れ行く黒い水

心を映す鏡なのだろうか

冷たい手の指先から
光が生まれていく

光は体を伝い
抱くように包み込んだ

 ....
 君は 優しすぎる
 
 笑いすぎる

 身体をくの字に折って 土砂降りの雨の中で
 ラリッたシャムネコのように 笑い転げて

 まるで その細い身体を濡らすのが
 冷たい水の滴で ....
いつもなら
三月にくるはずだった
つばめがまだこない

家族はなにもいわないまま
その空間をみていた

朝 つばめが
そこにとまっていたから
ふんわり空気がやさしくなった

少し ....
綺麗だね
言うまでもなく 
その輪郭は
どこから見ても隙一つない

可愛いね
言うまでもなく 
そのつぶらな瞳は
いつ見ても弾けている

悔しいね  
焦がれても焦がれても
焦 ....
{画像=120616222037.jpg}



季節はなんて早く
通り過ぎて行くのだろう
もう春だと思ったら
陽の光は力いっぱいの強さで
もう初夏のようだ


季節の風は
確 ....
似たものばかり 重なる油絵の厚み
偏ってゆくけれど 分野を分けたくない 

 乾く前に重ね塗る 皮膚呼吸に気がつく

似たものばかり 増えて 要約に飽きる
バランスの軸だけで 死角を生き反 ....
天気のいい日には
あの用心深い
マッコウクジラでさえも
プカプカ浮いてきて
日向ぼっこをする

細胞の中に葉緑素が
あるわけじゃないのに
きっと哺乳類の
マインドの問題だ

俺達 ....
年月のわりには窮屈を

感じない

年月のわりにはキラキラ

耀くときもある

けれど肉質化するには

素材の硬さが邪魔をする

けして融和しない異物

死体になっ ....
僕はもう終わりを見つけてしまった
君のために祈る
知らない君が愛おしくて、同じように知らないふり

君のために願う

僕はもう終わりを見つけている
すぐそばにある、君も気づいて ....
雨の日に
西瓜をノックすると
入ってます、と声がする

ぽこん

西瓜まるごと持つと
かなりの重量感があるのに
成分はほとんどが水なんだってね
ふうん、そうなんだ
果物を食べると
 ....
ぶち抜いていく
加速だけで論理と直感と芳醇と感性と語彙の
バランスがとれていかないのなら

所詮二番煎じ
所詮既視感   

過去を洗うことなく
「新発見」
「実験作」
「新境地」 ....
来年は 辰年だと云う

何となく 龍と 表現 したいなあ
そう 思いながら

年賀の文字は
簡単な方に してみたんだ

だけど 出そうか どうしようか
迷っているところもあって

 ....
瓦礫の花

生まれる場所は選べない 崩れた街の瓦礫の隙間
ようやく頭を出した花は はじめて空を見上げる
生まれる場所は選べない 檻の中で生まれたライオンは
草原の夢を見ても 自分に牙がある理 ....
はるか 暗黙の真空地帯

すべてが遠ざかりつつ

疎遠を加速化していく

浮遊する無言の恒星物質

延々と遅滞する

光の触手

超電導な絶対零度の空谷へ

倒錯した ....
   

どんな烙印を押されようと
俺は俺だ

どんな色付けをされようと
俺は俺だ

どんなジャンルに区分けされようと
俺は俺だ

どんな言葉を押し被せられようと
俺は俺だ
 ....
   

自分らしく生きたい
例え、人に笑われることになっても

自分らしく生きたい
例え、人の群れに入れて貰えなくても

自分らしく生きたい
例え、人間の資格を剥奪されても

 ....
あなたのホッチキスになりたい
私のこの棘であなたを突き刺したい
あなたは少し血を吐くだろうけど
私は構わず刺し続けたい

あなたのあふれる悲しみも、痛みも
苦しみも、あらゆる不幸も ....
男爵は いつも無口で
広いとはいえない 館の庭で
空を見上げて過ごしている
男爵は いつもひとりで
社会情勢にはまるで無関心
話しかけても 退屈そうにまばたきするだけ

男爵の世界はとて ....
  暑い夜は
  沢山の手が
  跡形無く持ち去っていった
  黒檀のヴァイオリン
「魂は何処へ行くのでしょうと、神父様に尋ねました。
解らない、今や誰も解らないと神父様は仰いました。
壊れた向日葵が黒く咲いていました。
主に頼み、祈りました、私の病を取り除いて下さい。
悪魔 ....
陳列棚を指先で示したものの
どれだったか見当はつかなくて
店員はあの、と困ったように上目遣いした

白い煙なのに何で紫煙だなんて言うのかしら

あなたは透明になっていく

結局レジ袋に ....
夕暮れ
石ころが転がる河原で
ひとりのんびりビールと

割り箸に刺したはんぺんを
七輪でささっとあぶり
ちゅるちゅる呑みこんでいると

対岸にオレンジ
鬼火が屋台の提灯のように
等 ....
あなたは善い人
選手を案じる気遣いの人
でもうるさい
うるさいです
言葉にならない地団駄と感嘆符・間投詞は
極力要らない
言葉じゃないのですから
解説者なのですから

手に汗握るの感 ....
?.

定価半額で買ったシュークリーム
いつか来る死の波に備えて土嚢を積み立てる日々
無計画な処世術
いびつな自己愛
錆びる身体
他人を受け入れ求めている振りをいつまでだって続け ....
ママー
ピノ半分づつせーへん?

午後六時の買い物時
小さな女の子は
大声出した

ママはきっと負けるだろな
首をかしげる女性を
見つける

アイス買ってとさわぐ坊主たち
やっ ....
夜更けの湖滑り行く

2隻のボート音もなく

何処の岸に着こうとも

夜霧に消え行くその姿
よぎっていく

いくつかの名前に戸惑いながら


アンドロメダ星雲はどこかな、と指先でさがす



大丈夫だよと言ってもらいたくて
わざと鍵を失くしたこともあったと思う

そう ....
予定通りに終わった記憶がない夏休み
小学三年の夏休みの
スケジュール表が物語っている

「キタナイ字!」と
左隣からすっと覗き込んだつぶらな姪っ子 
「わたしはもう宿題おわったよ」と
誇 ....
夜と夜の間にとはまったままの熱があってさ
おいしくて酸っぱい夜のままにぼたぼたとおちていく
私とリリーは旧知の仲で しょっちゅう双子に間違えられた
リリーの周波数は私と同じで
二人でいれば何でも乗り越えられたんだ
だけど 私は知っているんだ
リリーの方が賢くて
リリーの方が絵が上手 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
暗闇れもん412/6/17 0:34
理由を捨ててまーつん12*12/6/17 0:03
つばめの家朧月612/6/16 23:25
綺麗∃観察komase...4*12/6/16 23:19
通り過ぎる春に / 駅裏の空地でbeebee25*12/6/16 22:22
斬新には今は届かない朝焼彩茜色8+*12/6/16 21:40
哺乳類のララバイ和田カマリ1+*12/6/16 19:03
指輪takano112/6/16 18:24
最果て三上あず412/6/16 18:17
雨の日にそらの珊瑚17*12/6/16 15:38
新しいは、神々しいは、まやかしkomase...0*12/6/16 14:47
胃袋の中身藤鈴呼2+*12/6/16 13:30
瓦礫の花itukam...2+*12/6/16 12:05
漂流takano012/6/16 10:45
裸の俺yamada...112/6/16 9:59
自分らしく012/6/16 9:58
ホッチキスゆるこ312/6/16 8:56
無口な男爵無限上昇のカ...412/6/16 8:10
ヴァイオリン草野春心712/6/16 3:48
官能の夢・枯葉の渦高濱212/6/16 3:07
エスケープ失敗ブルーベリー1*12/6/16 2:00
はんぺん踊り灰泥軽茶19*12/6/16 1:13
松木さんsalco6+*12/6/16 0:45
vinyl鎖骨012/6/16 0:36
おんなじょうず朧月5+12/6/16 0:09
2隻のボートエメ012/6/15 23:44
シークレット寿2*12/6/15 23:41
二十五歳のお盆komase...3*12/6/15 23:27
_十二支蝶012/6/15 23:21
リリー無限上昇のカ...512/6/15 22:30

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