9番目の大豆の記憶
[1つの干ばつ/1988年--]
それは人類に関する
最悪の状況の収穫だった
(その後に)見解を表現します
-- 内側 -- 再び
[それは大きい]
土の中で ....
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
五月の雨は上がった。
枯れ森に薪を伐りにいくことにする。
水飲みガチョウの有無を伝えられたし。
また、カタツムリは右巻きか、左巻きか?
....
死に行く体を抱えたまま
どこまで歩き続けるのだろう
青い乳房を抱えたころの私は
遠い昔
何を考えていたのか
励ましの言葉を発したいと思うのだけれど
....
なんにでも
おさまるべき箱があるのなら
透明な箱にいれてください
透き通る
部分をきれいにするために
明るい道を歩くことにしますから
猫が生まれた
二匹生まれた
かあちゃん猫が
ダンボールに連れてった
ある夜のこと…
翌朝起きてダンボール
こっそり覗いて見てみたら
なんと四匹生まれてた
おばあちゃんがね
これは ....
報われたいとかつぶやいて
誰でもない誰かを待っている
空になった発泡酒
煙草は残り二本
今夜 会おう
時間が眠る隙に
ダイヤグラムの先で
目印は赤いブレスレッド
一緒ならきっと大丈 ....
わたしがスイカを食べる
それが血液となり
まだ小さい
息子のご飯となる
不思議だ
息子は確かに
わたしのお腹の中にいて
わたしの作った卵から
生物の進化を経て
生まれ ....
{画像=120710105150.jpg}
小さい頃から
自分はいらない人間なんだと思ってきた。
いつもいつも、死にたいと思ってた。
そんな時はよく、空を眺めた。
広いな ....
ざっそうは
おしえられなくても
はえてくる
パンダのシンシンは
おしえられなくても
じゅにゅうする
ちのみごは
おしえられなくても
ちちをすう
わたしは
おしえられない ....
南国にも雪はふるのだろうかと
君が言う
南国では溶けて雨になるわと
私は答える
南国で雪がふれば、みんな喜ぶのにと
君が言う
みんなって誰のことと
私は問う
南国にも病 ....
じゃんけんぽん、と響いて
ひざには砂利がついて
入道雲はなんだか優しそう
砂場に掘った穴に水を入れて
サンダルを浮かべてみようか
その舟は、きっと十五年後の君へ届くんだ
夢や希望や責任 ....
空耳か
外を行く誰かの声か
妙に近い場所で
聞こえてくる誰かの声
聞き取れず
無視できない
例えるなら
かすり傷の
痛みのような
その声…
....
僕は秋葉原を歩いていた
今日も自分自身の思いが 邪魔だった
詩は 人を殺してしまうのかも知れない そんなふうに
色々な裁判のできごとを思い浮かべながら歩いていた
似たようなタッチのエロアニ ....
紡ぐもの。大切なものは紙縒りを使い手製で淑やかに織る。紡ぐもの。不要な細糸は糸切鋏で砕く。真夜中のレストランには無い感情。大切な物を紡いだ紙縒りは長く細くピアノ線よりも強い紙縒りになる。夢を織る少女は ....
交番のまえで指名手配の写真や似顔絵を見るのが好きだった
小学生のぼくは駅の改札口のまえにいつも佇んでいた
犯人を見つけたらなにか気持ちのいいことが起こるような気がしたのだ
いろん ....
冬のあぶく冬の蒼
橋を洗い水を洗い
よどむ流れの背をつまみ
波を姿に押しもどす
膝の上
水の爪
氷そそぐ水
灯の下の無音
そこに封じようとするこころみ
そ ....
わたしのことなど
放っておいた方がいい
あなたはなぜ
わたしを好くのです
残酷な女でしょう
少女のふりをしているのですから
ああどうか
笑顔を見せないで
....
見えない姿を見て
聴こえない声を聴いて
ボクらは逃げ続ける屈強な戦士
星を集めて
夜明けの弾幕はカーテンで防いだ
ボクらは会わずに会い
知らないのに知っていた
電子のプールに水をそそ ....
二心抱く馬のひかがみ斬り
草原に立つ人の輪郭のすずしさ
鈴が鳴るように人影倒れて
陰翳の底の所在無さはセフィロスに跨る
おおおと鳴る風の行く先は
電線の彼方 あるいは
支配のオルガンの ....
  
 
父の隣の病床に
テレビが入院した
治すよりも
買い替える方が安いですよ
と医院長は言ったまま
ろくな治療もしない
翌朝テレビは死んだ
....
知識とか博識とかは
賢さを誇るためにあるのではなく
自分や愛するひとびとの荒地を
耕し豊穣な世界に開墾していく為の
鋤や鍬や鎌なのである
もしそれができない知識や博識を
どれだけ知って ....
焼却炉に捨てられた明日
すくいあげた夏の横顔に
毛繕いを済ました嘘が
気だるく黄昏る
あなたと壊疽した月曜に
遠い過去からの絵葉書が
陰気な紙ふぶきとなって
豊満な口もとを埋め尽くす ....
たったひとり味方がいると
人間は生きられる
それがなんにも教えない人でも
静かな背中をみていると
心にこたえがみえてくる
背中を背中を追うごとに
みんなが優しくなってくる
涼しい水に
足を浸して
スイカを食べる
焼き鳥を頬張る
麦茶を飲んで
麦藁帽子で
お散歩をする
魚が泳いでいる
夜になったら
お星様を見て
寒いから
車の中に入った
....
どんなに遠くても
君は箱の中に隠れて またいつものように
僕をおどかそうとする 全部お見通しなのさ
だけどいつまで経っても 君は出て来ようとしない
花畑の中に潜んで 君はいつまでも出て来な ....
育った場所も
通った学校も
違うことだらけの僕ら
違うからこそ
小さな共通項を見つけただけで
たくさんの喜びをもらったね
違いのひとつひとつすら
いとしくてたまら ....
先に
想いが渡る
次に
鼓動が渡る
最後に
身体と車輪が
ついていく
川面は
曇り空の下で
もっそりと
黙りこくったまま
10両編成の
小癪なリズムに
渡られ ....
七夕は梅雨空に終わり
宙で二人が会えたのかどうか
そんな話題は太古のものとなり
地上ではいよいよの夏の盛りとなった
皆が思い出作りのパズルに取り組み始め
わが子のためにと口実をつけ
案 ....
少年はカブトムシをつかまえた
兄が教えてくれた秘密の場所だった
早く少女に見せたくて走った
その頃、少女は黙祷をしていた
自分の汗が少し臭いと思った
生活というものは量であると
感じ始 ....
さよならをして
色々なものを通り過ぎて
思い出ばかりが綺麗で
現実の君の声に冷めていく
正体のわからないものが
ずっとここにあって
取り戻したいと思う私も
幸せになってほしいと願う私 ....
2544 2545 2546 2547 2548 2549 2550 2551 2552 2553 2554 2555 2556 2557 2558 2559 2560 2561 2562 2563 2564 2565 2566 2567 2568 2569 2570 2571 2572 2573 2574 2575 2576 2577 2578 2579 2580 2581 2582 2583 2584
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.3sec.