梅雨の中休みの蒸し暑さは
腹立たしいほど
中途半端だね
私鉄の駅前で
でこぼこのアスファルトを
電動車椅子の君が
細い体を左右に揺らしながら
歩くように?進む
離れている ....
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わたしは
何処へ行くのだろう。
足元だけを見て
歩いてきた。
行先なんて決まってなくて
ただひたすらに進 ....
彼女のもっとも愛したピアニストはバド・パウエルだった
彼女はバド・パウエルを目指してJAZZピアニストになった
1958年の秋 処女LP【トシコ】を発表した時
全世界のJAZZ評論家は敗戦 ....
飲みこんだ真珠や
赤いブレスレッド
すべてを撫でる風は吹く
温度を忘れても
冬をほどけば
空に明日が生まれる
夜を閉じて
支度をしよう
窓の外から歌が聴こえる
見て、朝が来る
あまだれが落ちるのを
じっと見ていた
そんな日があった
そんな子どもだった
樋の下でふくらんで
まっすぐ地面に落ちてくる
ああ
あまだれが1ぴき死んだ
あまだれが2ひき死んだ
....
角に追いやられた居場所を
ゆとりと無理やり読んで
朝まで遊び呆ける
大人気ない強情は
時には余力に気がついて
無駄と呼ばれる作業に勤しむ
それが一人遊びの業の楽しみ
と言えたら幸 ....
星が瞬く静寂に、君と二人手を繋いで、
嘘の様な静寂に、君と二人眠りに落ちて、
暗闇の中で、僕が探してる星の思い出を。
混沌の中で、僕が探してる君の思い出を。
繋いだ手、離さずに、静かに ....
かわいい
自分のできる事は
すると言う。
部屋きれいだろと言う
7/7にたなばたさまを
歌ってあげた
うまいとほめてくれた
エルビスを聞くという
プリンが大好き
梅干も好き
....
もし雲に
乗れたら
世界中を
旅するのに
もし雨に
なれたら
渇いた花に
水をやれるのに
もし空に
なれたら
困っている人に
手を貸せるのに
獅子に道聞き右には狼
一気に散り散り危機一髪存外に
堂々と理想を挑もうと恐れ多き
技師に師事し律儀に今豪快に
凛々しい理知に帰し響きに嬉々せよ
とにかく歌って来いや
見 ....
小さな男の子と
女の子だった私たちは
なかみだけそのままで
古びてしまった
雨にふるえている
きのえだをみても
語り合ったりしないで
すれ違うばかりです
探し物はたがいの
胸 ....
あらゆる言葉が難解な象形文字である時
私は私の言葉達を塞ぐ
私の言葉が流れ出ないように
そして外部の言葉をせき止め
私は少数の過去からの語り人達の
誰よりも沈黙を願った言葉達を採り入れる
....
ふわふわしているもので
足ぜんぶつつみこんでやると
まるでほら、
草原を、
駆けてくればいい
追いかける者ももちろん、現れるけど
すべてはすべての糧になるから
心配なんてひとつもいらない ....
夜明けの、薄青いフィルムに/色あせた紫陽花のつぼみを真似て/青いジャージを着てる/人が、向こうの田んぼに立ってる、靄のように/点々と、静まる家々の窓が灰色にかげる/まなざしを、向ける
水を引 ....
夏の終わり
弱々しげな、うつくしいアゲハを捕まえた
微弱ながら生きているアゲハを
私は冷凍庫に入れた
なぜそんな残酷的なことをしたのか自分でも分からない
分からないまま翌日
恐る恐る冷凍庫 ....
目が覚めたらいつの間にか夕方
午後の予定は繰り越しでサヨナラ
洗濯物溜まってきてるみたい
冷蔵庫の中身も空っぽだ
どうしようかな
煙草や酒に手を伸ばしてはまた
満たされない思いが蝕 ....
さみだれている庭
ひと雨ごとに、育つ緑がここにある
雨の匂いと土の香り
湿気は、ほんのささいなセンチメントも
美しくふくらませる
庭を見渡せる屋根付きテラスで
濃く煎れた紅茶を飲んでい ....
お墓を作るってことは
現実と向き合うって事だ
つまりそれはサヨナラだ。
眠たくなるのは生きてるからだ
お腹が空くのは生きてるからだ
なんだか悲しいのも ....
刈り入れ後の田圃
夕暮れ時に老婆一人
誰かを呼んでいる。
腰は幾分曲り膝に手を当てて
前を向き誰かを呼んでいる
視線の先には白い犬が一匹
老婆に向かって息せき切って走っている
懸命に走っ ....
?
私がつかもうとしたのか
私の砂漠へ
日常のほんの小さなすき間から
思いがけず吹き込む風のむこうの
荒涼とした世界
あなたがつかもうとしたのか
....
文鎮が
ふうわり ふわりと宙に浮き
驚く書生の顔前を ナマコのように漂って
原稿用紙が舞い上がり
驚く書生の目の前で 舞子みたいに踊りだし
万年筆が身悶えし 書生の指を逃れ出て
ぽ ....
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陽の当たるところ
その建物は言いました
都会には幾つも建物があるけれど
そのなかでもぼくが一番さ
ぼくは一番大きな建物 ....
ペケですか マルですか? おうとつですか?
舌平目ですか? 獰猛ですか? コネクションは
ありますか? バケですか? ビールによく合いますか?
強力ですか?その手のア ....
淋しいふりする僕は
無駄に過ごす日常のどれいだろ
きっとあたらしいあさがきて
古い夜を受け入れるのさ
てめーが寂しくない時に
僕の淋しい良いシステムだ
お前がどこへ行ったって
....
ぼくには夢がない
あえて挙げるならそれは
浮標
見ろ、
エルベの蛍
を、
{ルビ城=ブルク}も{ルビ森=バルト}も遥かかなたにして
ダンケルクの沖に漂っている ....
ホントの半分
君にぶつけて
知らないふりを知る
見つかるまでの
楽しい夜が
終わるのを待っている
知っていたんだ
わかっていたんだ
僕は少し歳を取りすぎた
ホントの半分
自 ....
clockwise android
外は雨が降っている ここに居ても音は聴こえる
昨日まで当たり前のように 開いていた扉が
凍りついたみたいに急に 開かなくなっていた
何処かで鍵を落とした ....
段々と仕事が減ってきた
解雇された 潰れた あの日本橋の会社のことを思い出す
しがないソバ屋の2階だった
すでに 未来に希望を持てる国では無くなった
音のない無言の空間の中で
僕は のん ....
夜更けに
腹筋をする
腕立て伏せをする
背筋をする
スクワットして
寝れなくなる
腹が減るが我慢する
コーヒーを飲む
音楽を聞き
詩を書き
散歩して
風呂入って寝る
....
雨が降る真夜中
傘をさしながら
鈍く光るアスファルトの上
自転車をこぐ
少し力を入れて坂を上り橋を渡っていく
下をのぞくと川は濁り荒々しさに
背筋がざわつく
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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