#滲む

 空っぽの鞄を持って歩いていると、友人は、どうしてそんな意味の無いことをするのかと笑った。私には鞄に入れるべきものなど無いので、なにも言い返せない。それなら手ぶらで歩けばいいの ....
ね 
って小さくつけるのは
うん 
と言ってほしいから

たったひとことでいいから

だれでもそうだよ って
君が言うだけで心が
着地する

ひっぱってる
シャツのすそ お互い ....
愛と勇気を家庭に置いてきた花粉症する男が、行きの電車で椅子取りゲーム。車内中ほどまで跳ね飛ばされて僕はもう餡の詰まった水死体だ。ナイフとフォークで食べてね。歯茎についた小豆の皮は舌でねぶり取ってね。眠 .... ピアノの音
芝生の上
アリが歩く
ネコの声

まぶしい
太陽
麦の穂
犬と遊ぶ少年

そよ風と
木々のざわめき
午後の紅茶
ティーカップ
自由がない
手を上げるにも
足を上げるにも
許しがなければ

ご主人がいなければ
死んだも同然
取り上げて
構って貰えないと

ご主人の喜ぶように
滑稽に
笑いの為に
運命の ....
愛されたい
愛したい
助けて欲しい
優しくして欲しい

味方が欲しい
励まして
誉めて欲しい。
癒して欲しい。

助けたい
大切にしたい
尽くしたい
幸せにしたい。
「光に近く」
          木の若芽


いつもとちがう道から帰ろう
10分遠回りだけど
いつもよりたくさんの木が見れる道から
風が凪ぎ遠くの木の梢の先端まで
くっきりシルエット ....
こころが
あまりに泳ぐので
からだは
すっかりさかなのようになった

くらやみで
もの見えず
熱のほうへと泳ぐこころに

からだは
ぴったりよりそい
もとめるものをもとめてい ....
鳥が 来ては去りをくり返し
歌うメロディーとついばむリズムを
とぎれなくくり返す
生きているかぎり鳥は音楽そのもの

自然はすべてをくり返していく
朝夕 春秋 晴雨 生死
いろいろなリズ ....
愛と詩はべつものよ
花瓶の花と荒野の花とに
どれほどの貴賎があるだろう



ただ咲くように咲け
それをときどきやさしく飾るのが
詩の役割だろう
雨に濡れて

乾かない髪を

結い上げたままにして

服を脱ぎ散らかす



バスタブにうな垂れて

泣きじゃくった声は

シャワーの音に

かき消されて



 ....
夜が明けて
いつもの日々が戻ってきた
飾る言葉は何も見つからないが
飾らないまま
朝のやわらかな光の中で
こうして
過ごしていたい
自分の呼吸を友とする者には
太陽はまぶしすぎる
何 ....
うちの孤高の戦士はいまベランダでひなたぼっこ
あえて妄想中とは言いますまい
ときどきかれの誇り高きぶた猫の本能が
のねずみやのうさぎの後姿をおもいだすのかもしれない
それとも昔の彼女の寝姿か
 ....
人間という呼び名を 愛に 変えたらどうだろうと思う







こどもは際限なく なんで?と聞いてくる




みんな勘で生きているんだよ

そうとしか言いようがない
 ....
美術関係の活動をしていても、あまり意見を交わさないという話しを良く聞くのは寂しいものである。確かに、それについて話しをしたところで、それ自体とはまったく関係はないというのはよく理解できる。しかし、 .... いきたなあ
いきたなあ

くさるほど
いきたなあ

あきるほど
いきたなあ

もう
いやだと
おもうほど

もう
だめだと
おもうほど  ....
彼女は古いホテルに住んでいる

訪ねて来る人はいない

アールグレイの紅茶をこよなく愛し

その香りと味に心震わせている

そんな彼女のところに珍しく人が訪ねてきた

それはまるで ....
私はうまく狂人になれただろうか

一緒に

祈った

私は神を信じないから

一人で
地獄へ行くね
ライダーが勝つのを見てるのか
ショッカーが負けるのを見てるのか
わからなくなったら旅だちの時が来たってこと
不安定なプライド
忘れ残った思い出片手
今食べたサンドウィッチが消えるまで走り ....
あの子は 優しく かわいくて
真っすぐな目を ふせていた
必死な 私のおせっかいには
心開いて うなずいてくれた

ありがとうと 言おうとしても
伝わらないセリフが あふれだす
ごめんね ....
         かぜのやさしい日
  ガラス窓を開示して 勧めました
        レースのカーテンに
            腹式呼吸を

          ひかりの淡い日
裏木戸 ....
手を離さないから
あなたが
どこへいこうとも


わたしが
消えていく
あなたと
溶け合って


消えていった先に
あなたは
一人


わたしの手と
あなたの ....
子どもの頃
夏になると
庭に母がとうもろこしを植えた
毎日水やりをするのは
弟と私の仕事だった

「これ、なんていうとうもろこしか知ってる?」
「とうもろこしに名前なんてあるの、おねえち ....
 ひとを愛せばきっと
 人間らしくなれるの
 置いてけぼりよ
 わたしは世界を知らない

 初めて飲んだコーヒーはまずかった
 おねえさんになりたくて
 苦い淵に立ってはみても
  ....
弐ノ妙


瑞々しさの麒麟と


小童の僕は 思う

たとえ少しでも たとえ儚くとも

長く生きていた方がよかった と

時の鉢の中を

綺麗にでなくとも そこよりもっと
 ....
一ノ妙


その命の長さ 七つの月


おぎゃおぎゃと 君はどんな声で泣いたかしら

「ねぇ 見て 手を握りかえしてくれるの」

ちぃさなちぃさなお手手 小指をすこしだけ掴むの
 ....
雲は刻一刻と姿を変えて

風が吹いている
僕は押し流され
吹き溜まり
澱んでいる

風に乗れる者は僅か
多くの者は無念を抱き
腐敗してゆく

何も変わらない
何も変えられない
 ....
生まれたての赤ん坊が
声を殺して泣いていた

夕陽を追いかけている内に
海に沈んでもがいていた子供

狭いハコの中の更に狭い監獄で
ひしめき合って窒息した中学生

本来なら真っ白のキ ....
曇り煙る空から 蒸し 包む雨

誰にも見えないところに 在り
弱さを強さで
コーティングした
直立二足歩行の木偶の坊

愚かさを優しさで
マスキングした
なんとなく文化的な唐変木

心という
自滅回路の中で
思い上がっては落ち込んで

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
滲むということ 有るということ 無いということ青土よし6*12/7/22 13:23
朧月412/7/22 12:52
電気羊は中吊り広告のアイドルを見て見ぬふりをする【ツイート詩 ...シリ・カゲル112/7/22 10:37
昼下がりペポパンプ15*12/7/22 10:35
マリオネット6*12/7/22 10:35
心の安定3*12/7/22 10:35
光に近く木の若芽112/7/22 10:05
さかなはるな612/7/22 9:55
心の鳥木の若芽112/7/22 9:55
愛と詩ははるな412/7/22 9:52
サイレント永乃ゆち7*12/7/22 8:48
生き残されて灘 修二3*12/7/22 8:45
ベランダの猫梅昆布茶2312/7/22 3:59
きっと おそらくさ八男(はちお...312/7/22 3:47
ある友人との対話から01番田 012/7/22 2:39
いきたいなホロウ・シカ...1*12/7/22 2:09
彼女月乃 姫花512/7/22 1:31
時代佐藤伊織112/7/22 0:39
化物! *呪いがとけた世界*竜門勇気112/7/21 22:58
優しさのかたち加藤112/7/21 22:31
ある日の空に向けて信天翁512/7/21 22:25
永遠佐藤伊織112/7/21 21:24
とうもろこしを茹でながらそらの珊瑚19*12/7/21 19:12
珈琲奇想霙小町112/7/21 15:08
手向け 名前だけ知っている黒ヱ012/7/21 14:29
手向け 会えなかった君へ612/7/21 14:17
流れるものと留まるものうずら豆6*12/7/21 13:21
「それでも死んでほしくなかった」桐ヶ谷忍412/7/21 13:06
ぬけがら黒ヱ112/7/21 12:33
ジブン ( ヒト )nonya21*12/7/21 12:03

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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