私は転がる団子です 
長い間 
日のひかりを食べ 
雨を食べ 
風に包まれながら 
何故かのぼりの坂道を 
ごろごろのぼってきたのです 
ごろごろ転がっているうちに 
だんだん大きくな ....
ふたりなくて

ひとりなくて

ことりなくて


〈こ〉と、なく



のなく方へ



〈ことりっこ〉





しあげましょう
そういえば二十数年も前のことだったかなぁ

三輪車に夢中だった孫の
   遊び相手をしながら
公園の勾配がある芝生の上に腰をおろし
それは それは 楽しいひととき と
   ためらはずにお ....
それは指きりに似ていて
元旦に引くおみくじのように
瞬間的な高揚感に近い
謎というほど難しくはなく
誰でも同じように持っているのに
ひとつとして同じものはない

君と僕に ....
場末の神話から時間と空間を引っ張り出して

自分の居場所を作ってはみたたものの
他に追随するものはなく、いつも独りぽっちで、

もちろん光りは射さない

自分のフィールド ....
遠くで歓声や笑い声が聴こえる
輪に加われない
何時だって 私は唯の傍観者

影のように
ひっそり誰かの後ろについて歩く
存在自体消えてしまえばいいのに

眩しすぎて目を開けていられなか ....
風は熱風
陽射しは猛烈
誰を誘っているのか
おばちゃんは
下半身を
さらしさらされ
ついでに
まわしまわされ
遠くの世界へイッてしまう

真夏おばちゃんのお店は
ネオンが眩しい
 ....
母が
乳房を膨らませる過程で
ほろほろと
無くしたもの

父が
涙を忘れ去る過程で
ほろほろと
無くしたもの

それは僕です。


光と量子とのけし粒が揺らめく
生暖かい感 ....
名を持たない者たちに{ルビ識別コード=なまえ}を与えよ

壜のなかはくすぶった魂でいっぱいだ

すし詰めといってもいい。

あたかも{ルビ薬室=チャンバー}のように

圧力が上がってい ....
トントントン

トントントン

カタカタカタ

カタカタカタ

ベリベリベリ

ベリベリベリ

トントントン

トントントン

カタカタカタ

カタカタカタ

 ....
細かく斑にして 千切れ千切れに

ひとつ ひとつ 思い出しては 消してゆく

それでも (分かっているのだけれども!) 忘れられない

枯れても なお

愛されて 愛している


 ....
ウェルテルの背中が小さくなっていく
愛せなくなることに怯えて
幾度と無く人は追い求めて

人は空を捨てきれず
荒れ野の空を
靴も履かずに
裸足で駆け抜けて

心の空が
家族の溜息を ....
誰でもない
時に
迷うとき
僕は見ている


何を?
僕は そこに
何を
感じ取るのか
夕食前に
好きなウィンナーでもいい
好きそうで好きではないチョコバナナでもいい
夏だからアイスがいいのか
まず最初に7本 さらに2本食べることになっている

ぜんぶでいくつ?

夕食前 ....
僕の冷蔵庫ではつぎつぎとものが腐ってゆく
賞味期限は半月前は当たり前野菜は黴としなびで
使い切れないぞ独身奇族

そこで整理もかねて古い野菜をかたっぱしから検閲し
余命少ないあるいはアンチエ ....
今夜も蒼い月に導かれ

夜の世界に飛び込む

昼間とは違った空間

物静かで、そして不安で

ただ蒼い月が導いてくれる

知らない世界

魔法使いがやってきた

蒼い月が昇 ....
君に頼みたいことがあるのさ
忘れ去っておくれ
君に頼みたいことがあるのさ
軽くなっておくれ

聞いてくれているのか 君は
聞こえているのか 君には
実際のところどうでもいいのさ

す ....
よく行く空き地の向かい
おさむとかなめの家はくぼ地にあって
ペンキの剥げた木造平屋だった
変な名前!とからかっていた
一学年上のかなめは面白くて
運動神経抜群だった
兄のおさむは頑丈な体つ ....
そんな話がしたいわけではないんだ



        ロングスカートが
    ....
銀紙の庭にときどきおりてくる
いつも窓辺に張り付いて僕はそれを朝まで剥がしている
境界線上になった手のひらの上で
それはいろいろな季節だった

たしか遠くまで見ていた
ぼやけた山の頂上で
 ....
雑草にも




名前はある
八月のクッション
暑さにばててやがる
生成りの皺の間に
俺の日常が見え隠れする

存在するだけで
息切れがするなんて

誰に予想できたのか

羨望の声を見限って
小さなヨ ....
おまえの脳味噌のいたるところに悠然と生えた牙を見たか?その牙はおまえがこれまでに築きあげたささやかな概念を欠片も余すところなく喰らいつくしその概念の骨組だけを残して霧散するだろう、おま .... うき場のない 激しく働く夜が灯りをもれてる
なにもない電燈を電圧じゃなく人の思考が流れている
かわいい かわいそう かわいい かわいそう

言葉じゃない 暗闇が町を照らしている
歌じゃない  ....
  その石には
  一房の夜が埋め込まれていて
  羽をひろげた名もない鳥が
  宙返りをして遊んでいる
  ならば
  僕は
  手のひら一杯の嘘をあげる
  その重みで
  ....
電話を待っている

便利になったものだ
子機を取りにいかなくても

いつも電話はかたわらにある

包み込むような
文学的文章を書く人は
どんな声をしているのだろう

そう思いなが ....
患者相談室の看護師さんは
物品を受け取らない
公立病院だからね
規則上も実際もそれは厳しく守られている

けれどあまりにもいつも何でもないことを
どうしようもないことを
よしなしごともあ ....
深夜放送が終わる
テレビを消す
ビルの谷間から
ヒグラシの鳴き声が
聞こえる日がある
そうかと思えば
砂を一粒も見かけないで
過ごす日もある
ざーっ、と
砂嵐の口真似を
ひ ....
ここは海の底商店街

シャッター街を歩いていると
時々誰かが迷い込む

ごぽごぽ
空気の音が

ごぽごぽ
遠くで聞こえる

ここは海の底商店街

錆びついたシャッターは
い ....
色々な事を空しいと感じながら
僕たちは死んで行くだろう
あれほど楽しかった思い出も
あれほど悲しかった思い出も みんな
自分の見につかなかった 誰か
他人の経験のように感じながら
みんなが ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
団子の詩 服部 剛412/8/3 23:09
ことりっこ阿ト理恵3*12/8/3 22:58
クィック・ライフ信天翁412/8/3 20:33
言葉に足し算するおまじない中山 マキ212/8/3 16:58
詩を書く人……とある蛙7*12/8/3 15:06
とるにたらない人間の戯言れもん312/8/3 14:00
真夏おばちゃん[group]花形新次112/8/3 13:02
僕です。飯沼ふるい5+12/8/3 12:37
魂への修辞高原漣2*12/8/3 11:51
満月吉岡ペペロ412/8/3 9:56
ウテルスから黒ヱ112/8/3 7:04
それでも人は空を飛びたいかsubaru...18*12/8/3 5:58
感覚の番田 012/8/3 2:43
足し算---a hidden curriculum befo ...N.K.6*12/8/3 2:39
怪しい料理教室梅昆布茶2012/8/3 2:01
蒼い月月乃 姫花5*12/8/3 1:49
小川麻由美1*12/8/2 23:57
おさむとかなめsalco3*12/8/2 23:47
冬しか知らないAquAri...0*12/8/2 23:38
おさかなカマキリ4+12/8/2 23:14
HAL3*12/8/2 22:52
八月のクッション御笠川マコト012/8/2 22:33
イレギュラー・バット・トゥルーホロウ・シカ...1*12/8/2 22:18
_十二支蝶212/8/2 22:04
石の夜草野春心712/8/2 21:17
着信森の猫17*12/8/2 21:04
ポケットの中に小池房枝10*12/8/2 19:57
都会図鑑5たもつ512/8/2 19:13
海の底商店街Seia312/8/2 19:01
霊魂の愚痴yamada...212/8/2 18:23

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