遠浅の浜辺で
貝をならべ
貝をならべ
貝をならべ
髪はふかれるままに
ワンピースの裾はなびくままに
白い貝をならべ
白い貝をならべ
白い貝をならべ
日 ....
リーフ・ストランデッドは夜明けを待っていた
世界は大きな海と森
速度計の無いマシーンで
鋼のイルカを追いかけてゆく
草原を駆けぬける
大切な命のカーニヴァル
ここではありと ....
これほどまでに ミニスカートが似合う
ブロイラーに出会ったのは初めてだ
きっと あの脚が魅力的なんだ
彼女達は ギュウギュウづめ
不満の表情を浮かべているようには見えない
彼女達は早朝か ....
おれは駅の改札を通った。
周りには汚い小娘やスーツの老人、けしからんほど短いスカートを履いた猿なんかがひしめいていて本当に嫌になる。最近腰が痛むんだ。
電車は驚くほど空いていて、あの人混み ....
あたたかい場所で生まれた君
里から街へ手帳を埋めて
愛に潜り込んで鍵を渡して
拾ったものは忘れてしまう
ためらいの扉
完全をめざす計画と
雲ひとつない青空の頂点
硬直した博士の指
....
堕天使眩惑眼球標本、熾天使血統位階論、ああ「無辜」
草木図譜観察記録、修道院箱庭遺伝論、ああ「有罪」
悪魔答弁系統発生学、軍天使鉄鑓甲冑論、ああ「無実」
動物図鑑絶滅目録、孤島北端的進化 ....
浴衣で待ってて
言えなかった
散歩するため
浴衣で待ってて
愛するひととのすれ違い
こどもの肌に三角の目
暗闇には光などなかった
浴衣で待ってて
....
死ぬのを拒否すること
生きながら死ぬのを
拒否すること
おかしを食べること
あなたを想うこと
様々なものに出会い、感じ
そして何かを表現すること
生きながら死んでいる亡者達を
拒否する ....
明るく朗らかに
生きようではないか
内に辛酸の限りを舐めた
本物の痛みを抱いて
明るく朗らかに
笑ってやろうではないか
それで偽物の明るさを
ぶっ飛ばしてやろうではないか
明る ....
駅前の歩道を歩く
僕の目線の先で
吹いた突風に
電信柱に寄りかかっていた
自転車はがしゃん、と倒れた
半袖のYシャツのを着た
すずしい顔した中学生等は
「直すとボク ....
私は転がる団子です
長い間
日のひかりを食べ
雨を食べ
風に包まれながら
何故かのぼりの坂道を
ごろごろのぼってきたのです
ごろごろ転がっているうちに
だんだん大きくな ....
ふたりなくて
ひとりなくて
ことりなくて
〈こ〉と、なく
て
のなく方へ
〈ことりっこ〉
さ
しあげましょう
そういえば二十数年も前のことだったかなぁ
三輪車に夢中だった孫の
遊び相手をしながら
公園の勾配がある芝生の上に腰をおろし
それは それは 楽しいひととき と
ためらはずにお ....
それは指きりに似ていて
元旦に引くおみくじのように
瞬間的な高揚感に近い
謎というほど難しくはなく
誰でも同じように持っているのに
ひとつとして同じものはない
君と僕に ....
場末の神話から時間と空間を引っ張り出して
自分の居場所を作ってはみたたものの
他に追随するものはなく、いつも独りぽっちで、
もちろん光りは射さない
自分のフィールド ....
遠くで歓声や笑い声が聴こえる
輪に加われない
何時だって 私は唯の傍観者
影のように
ひっそり誰かの後ろについて歩く
存在自体消えてしまえばいいのに
眩しすぎて目を開けていられなか ....
風は熱風
陽射しは猛烈
誰を誘っているのか
おばちゃんは
下半身を
さらしさらされ
ついでに
まわしまわされ
遠くの世界へイッてしまう
真夏おばちゃんのお店は
ネオンが眩しい
....
母が
乳房を膨らませる過程で
ほろほろと
無くしたもの
父が
涙を忘れ去る過程で
ほろほろと
無くしたもの
それは僕です。
光と量子とのけし粒が揺らめく
生暖かい感 ....
名を持たない者たちに{ルビ識別コード=なまえ}を与えよ
壜のなかはくすぶった魂でいっぱいだ
すし詰めといってもいい。
あたかも{ルビ薬室=チャンバー}のように
圧力が上がってい ....
トントントン
トントントン
カタカタカタ
カタカタカタ
ベリベリベリ
ベリベリベリ
トントントン
トントントン
カタカタカタ
カタカタカタ
....
細かく斑にして 千切れ千切れに
ひとつ ひとつ 思い出しては 消してゆく
それでも (分かっているのだけれども!) 忘れられない
枯れても なお
愛されて 愛している
....
ウェルテルの背中が小さくなっていく
愛せなくなることに怯えて
幾度と無く人は追い求めて
人は空を捨てきれず
荒れ野の空を
靴も履かずに
裸足で駆け抜けて
心の空が
家族の溜息を ....
誰でもない
時に
迷うとき
僕は見ている
何を?
僕は そこに
何を
感じ取るのか
夕食前に
好きなウィンナーでもいい
好きそうで好きではないチョコバナナでもいい
夏だからアイスがいいのか
まず最初に7本 さらに2本食べることになっている
ぜんぶでいくつ?
夕食前 ....
僕の冷蔵庫ではつぎつぎとものが腐ってゆく
賞味期限は半月前は当たり前野菜は黴としなびで
使い切れないぞ独身奇族
そこで整理もかねて古い野菜をかたっぱしから検閲し
余命少ないあるいはアンチエ ....
今夜も蒼い月に導かれ
夜の世界に飛び込む
昼間とは違った空間
物静かで、そして不安で
ただ蒼い月が導いてくれる
知らない世界
魔法使いがやってきた
蒼い月が昇 ....
君に頼みたいことがあるのさ
忘れ去っておくれ
君に頼みたいことがあるのさ
軽くなっておくれ
聞いてくれているのか 君は
聞こえているのか 君には
実際のところどうでもいいのさ
す ....
よく行く空き地の向かい
おさむとかなめの家はくぼ地にあって
ペンキの剥げた木造平屋だった
変な名前!とからかっていた
一学年上のかなめは面白くて
運動神経抜群だった
兄のおさむは頑丈な体つ ....
そんな話がしたいわけではないんだ
        ロングスカートが
    ....
銀紙の庭にときどきおりてくる
いつも窓辺に張り付いて僕はそれを朝まで剥がしている
境界線上になった手のひらの上で
それはいろいろな季節だった
たしか遠くまで見ていた
ぼやけた山の頂上で
....
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