信号機が一つ増えただけだった
それが妙に腹立たしくて
この道を使うわたしはエゴイスト
狭い
直角に曲がることの
繰り返し 運転は苦手
3つ目の突き当たりで気 ....
ボーダー色の帽子をかぶって
空との距離を遠くする
この頭
ぼさぼさのぼさぼさ
そのリズムのなかで
ふくれる黒髪が
つぎつぎにつぎつぎと
はえ、はえ、はえ
はい、いま、引用しました
し ....
僕の前に
道はない
僕の後ろにも
道などできない
たどたどしい足跡が
泥んこの中
消されていく
生きた証しを
残したいとは
おごりおおい
自己顕示の欲
なにも ....
眠れない夜にはふらり
外に出てあてなく歩く
優しくて淋しげな
秋の夜の風の涼しさ
虫の音が
まあいいじゃん
と囁いているようだ
ふと目を閉じて
....
ネットで遠いってどこだろうね
豆つくって歩かないでいい
地下鉄の出口を探さなくていい
バス停の地図をみなくていい
ホームまでいそいでいかなくていい
ひとさし指がとまる
最後のキーが ....
そろそろ悲しくなってきて
隣の世界へ行きたいのに小銭しか持っていなかった
ホームに張り巡らされた電飾からは
コンビニで手に入る情報しかなかったのだが
それだけでなんとなく満ち足りるような気 ....
返信! しづらい!
お前からのメールの前で俺は立ち往生する
返信! しなきゃいけないのに
返信! してお前を助けなきゃいけないのに
俺はメールが打てない お前を助ける有効な対策が打てない
お ....
バスタブに水を張って
女の手のひらを投げこむ
まだ、
切り落とされたばかりの
まるい骨ののぞく
その切りくちにも似た
鮮やかな真夜中
....
蒼い光りに照らされてさまよう
帰る場所のない人たち
一様におし黙って
立ちならぶ電柱の合間を
ぼんやりした駅のホームを
一定の歩調で脚をひきずるように
歩く
....
最新のマッサージチェアに住職
読みかけの本の
開いたページのすぐ横に
わたしを置き忘れてしまった
駅に着く頃
あ、しまったと気付くが
頭はどうしてもあの電車に乗りたがる
今日は座れた
昨日は座れなかったからね
....
泣きたいだけ泣きなさい
涙はそのためにあるんだから
ひとりで泣いても佳いし
だれかの胸で泣いても佳いから
それは弱いことではないし
情けないことでもないから
意地なんて張ること ....
とても
大きな夕暮れの
前に
ただ
泣き崩れてしまった
嗚咽を
もらしながら
ことばに
出来ないことは
こんなにも
苦しく愛おしいものだと
知った
瞬間だった
....
賞賛はパッチワークだけによって実現されます。それは管理されますが新しいものがありません、引用の洪水です。
屈曲オペレーションを可能にした、宇宙船の画期的な地平線番号は、2040年に見つけることを ....
静かな夜には
聴こえない声に
耳を澄ませて
実らない夢なんか
虚空に放り投げる
ずっと
心の砂漠を彷徨ってきた
スタンドを消して
遠い町に住む
あなたにオヤスミをいう
暗 ....
ねむいよ
ねむいの?
ねむいの
なんでねむいの?
ねむいからねむいの
ねむくないの?
ねむいよ
ねむいの?
ねむいの
みどりの馬のたてがみに
シーソーつくってあ ....
ガビョウ、に刺された指先から
鉄の、意志の、味がする
魂の番人からは逃げられない
こんなちっぽけな日向の、ベランダでさえ
パンツ一丁で感じるこの
現実と思っている中での
非現実的な感覚を身 ....
不安なのは
明日がわからないから
今が 苦しいから
みんなとおなじでないから
つきでていないから
月をみたか と君はきいた
毎日みていたのに
昨日はみなかった
ほらね 肝心 ....
教会に行く小径で
野ぶどうを摘んだ
手のひら
いっぱいにのせた
紫色の小さな実
食べるわけではないのに
文句も言わずに摘まれる優しい実
あの頃の
わたしの宝物だった
欲張りな少女 ....
僕はコールタールでできてる
秋になったから
イチョウや赤とんぼをモチーフにした雑貨を探してたんだけど
何故か桜に蜜蜂のモチーフの雑貨を見つけてしまった。
いや、「しまった」とかじゃないけど。
来年の春 ....
宇宙を売っ払って 天国にしのびこんでいよう
それはあっという間の出来事
はなびらがお金の代わり なけなしの花で
小麦粉を買ってこようか
ホワイトホールの入り口付近
なぜだか粉々
押 ....
指の腹にまち針を刺します。
痛いでしょうざまあみろ。それもそのはず生きていますざまあみろ。
体調悪い
山羊の頭のスープ、二、三杯ぶちまけて
俺のベッドはゴキゲンな調子に粘っこい
イエスタディズ・ペーパーが届いた日よりずっと昔に出ていった女が
天窓から覗き込んでヴゥードゥーの呪文を ....
そちらの情にも 唱えたい
城なら行きたい あと僅か
レールの上に 飛び乗って
滑車を待って 走り出す
風を切るなら 扇子でね
キミの センスが モノをいう
ボクなら 春に 団扇餅
....
国々は歴史というエスカレーターに乗って
ゆっくり 未来へ向かって登って行く
いつまでも いつまでも
赦すことのできない憎い後ろ姿が見える
煩わしい声に ふと 振り返ると
遠い過去から ....
コーヒー飲んだって
飲み屋に行ったって
言葉にならなことが
言葉にしたいことで
言葉にできないから
詩を書いたりするんだよ。
誰に ではなく
誰か に。
人生に放火して黒焦げになった
うつろな影をひっつけてずるずる歩く
酸いも甘いもあいまいだ
夢も希望もあいまいだ
焦げた歴史がべりべりと剥がれ落ち
心の暗黒だけが確固として ....
明日の天気について調べている
明日の日が不安だ
そういう君にかける言葉がなくて
ごめんね もなんかちがう
指を動かしている
心が逃げそうだから
メールの光がちかちか
応援され ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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