苦々しい限りの“本音”を
彼女は黙って受け止める

そして、私をまっすぐ見つめて笑った

「まったく、口が悪いんだから!」

私も意地の悪い顔でふふんと鼻を鳴らし
「お互い様でしょ ....
帰り道のパン屋で
硝子越しに覗いては 
ランプに照らされていた 
こんがり丸い窯焼きパンを買い 
紙袋に入れてもらう 
今日は、給料日。 

10回の高級料理と 
たった1個の窯焼きパ ....
この湖の水面に移る世界はキラキラ輝いていて素敵

真っ暗な世界も心も照らしてくれる
神秘的な明かり

あの月へ行けないのかな、なんて
そっと裸足になって水面に足を付けてみるけど
いつ ....
銀行ATMの画面に映る 
貯金残高の、底が見えた時 

日雇いの如き自分に 
歯軋りをしながら  
この手を額にあてて、考える 

一日の労働を終えて 
家に帰れば迎えてくれる 
妻 ....
要するに、ダメなんですよ
バツ0点と言ったものです、
君がいない世界は
僕にとって0点なんです
他の人に
点がないわけではないのですが
君がいることで
丸付けが始められるのです
君がい ....
水溜りに
青空が写って
育つ若葉

古い切手を貼って
あなたに送りたい
分っていても 痛くない
かすかな 眩暈

ニンジンを食べて
兔はとびはね
月にまで飛んだ

月を見 ....
気付いたっけ
俺はもう定年までのあと少しば
注射針と一緒に歩いていて
今日も空は青く暑くて
ヘルメットの下で
やんだぐなると
溜息を吐いた、
んで、見上げたとき、ヘルメットの庇を少しだけ ....
何歳になっても
かわらないこと

かわいい人に
愛されて

太陽がぽかぽかする
川辺で

目を閉じて太陽を
見つめてごらん

ってささやきながら
抱き合って

せせらぎの ....
ベイビー わたしがおかあさんよ
一生使う事の無い言葉はあるのだ
禁断の果実をひとりで食べた
そばには蛇がいてつぶやいた
            お気の毒だね

ベイビー わたしがおかあさん ....


寝床の視線の先の廊下に
猫のたたずまい
こちらに顔を向け
黒猫の視線の先の寝床に
飼主のたたずまい
顔を猫に向けた飼い主の胡乱な視線

あくび一つ

寝床の頭上の先に
開 ....
その
日没に名前はない

幾重にも
さまよう翼が
無効を告げられるだけ

次々と
帰されるだけ


名もなき標は
明々と燃えながら
あまりに
静謐で

無数の火の粉 ....
明日 言おう を 出来るだけ
今日 伝えたい と 思った日から

素直に表現して来た 言葉のつもりが 
そうでないことも 有るけれど、

伝えないよりは 良い と 信じたいんだ。
今、アタシにできること

夢を追いかけること

君の一番近くにいること
そして、支えるあと楽しい思い出をつくる
{画像=120814011903.jpg}



喫茶店を出て目を上げるとポプラ並木が

今日も朝の熱気が
夏の日の予感を感じさせる
今日も暑い一日が始まるよ

朝一番のぼくはとて ....
田舎はかびくさい
亡くなった人のバイクが道筋に置かれたまま
それになにも言わずに暮らし続ける
庭の木は森のよう

思い出の中にもどされ
教室の落書きみたいに
なぞられる
そんな存在にな ....
ぎりぎりと
脳を直角に収める
線画された血痕が
私の空っぽな下腹部を
ちくりちくりと
舐めずる

半円形の
ねじに
押さえ込まれた
私の
U・F・O

足跡が
導火線を
 ....
追憶の
夏は幾重に
折りたたまん


遠花火
ひとつふたつと
過去があり


朱に染まり
空を制覇す
きみとぼく


抜け殻が
抜け殻を生み
夢さめぬ


この ....
みつめているだけで幸せになれるの

あの日あなたからもらったサクランボの木

実のなるときには春の便りも途絶え

わたしもきっとそこにはいないのね 。






 ....
死ぬとか言うな









言う必要が無いだろ











 ....
君に
詩は
何を
伝える
 みんな好きよ
 みんな愛しているの
 ただ あなた達がわたしを
 愛さないだけで

 いつだって愛しているの
 わたしを通り抜ける目を
 わたしをすり抜ける体を
 愛されなくても ....
風信子鉱
ジルコン
ヒヤシンス色ってたくさんある

電気石
トルマリン
スパークしてる
パチパチ拍手

トパーズ
シェリー酒越しの曙光
黄玉

ルチルは
金紅石
ちるちる ....
絶望のなかで戦うのはいい
自分がはがれていく
その感覚は
異国の弾薬数を思わせる

明日の文化を披露しあう若者を心配し
下生えの中で眠る
まだ曇り空

少し前に雨が降って地面は濡れている

綺麗に洗われた石畳の道を歩き

色艶溢れて髷結う人々が行き交いそうな

長い石段をゆっくり登っていると

小さな蛙がよこから
 ....
  

  八月、湿り気に膨らんだ夕暮れどき
  片田舎の駅に停まった盆の列車は
  沢山の人いきれと垢の臭いと
  目には見えない透明な虫とを一緒くたに載せて
  間もなく動き出そうとし ....
シャンパン・グラスには
シャンパンを注ぐ底に
見えない小さな傷がついている

その傷があるために
シャンパンは長く美しい泡を
出しつづけるんだけれど

きみはそれは何かに似ていると ....
いろんな事情があるのだ

いろんな切実があるのだ

賞味期限ぎれの調味料にも

フローリングのペットの毛にも

散らばったコンビニの袋にも

飲みかけの缶ビールにも


やさ ....
いつまでも咳が出る
のどにつまった小骨のせいだ

はやく、はやくとせかされる
あほう、あほうとわらわれる
うかうかすると
小骨から
芽が出て
つるが伸び
ぼくのいのちをのっとりにくる ....
ふざけるな。と一言残して去った男は、わたしの頬を殴った男は、いつもウイスキーの水割りばかり飲んでいた。
「馬鹿が一人減ったわ。」
ひとり呟いて頬をさする。
ああ、もうひとりの馬鹿はわたしだ。
 ....
 わたしの居場所
 わたしの部屋
 わたしの寝息


ここなんだ
この位置なんだ!

今はっきりと判った
ほかとは全く違う 感覚


ぴったりと
わたし、置き物になったみたい ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ティータイムのお時間です三奈1412/8/13 22:34
幸いの味 服部 剛2*12/8/13 21:56
月の王子と切ない夜空乙ノ羽 凛3*12/8/13 21:53
空を見る服部 剛312/8/13 21:44
バツ0点なきり312/8/13 20:21
雨の後いてゆう112/8/13 20:01
professionalブルーベリー2*12/8/13 19:51
川辺でセックスするよ七尾きよし012/8/13 19:33
ついに見なかった子供へいぬぐす2*12/8/13 18:18
ねどこの朝……とある蛙6*12/8/13 12:42
くれない綴り千波 一也8*12/8/13 11:43
今日 伝えたい藤鈴呼5*12/8/13 9:54
できることスマイル?012/8/13 8:48
8月の空とポプラ並木beebee1812/8/13 7:44
帰省中朧月712/8/13 7:20
快感由比良 倖012/8/13 7:18
空の淵より、五七五yo-yo612/8/13 6:20
サクランボの木アラガイs4*12/8/13 4:29
荒海物語TAT112/8/13 2:26
ノートの隅に番田 012/8/13 2:23
ラブ・ジャングル霙小町012/8/13 1:51
小石の中の声を聴く小池房枝312/8/13 1:12
Let's talk turkeymizuno...112/8/13 0:53
雨のち曇り時々蛙灰泥軽茶8*12/8/13 0:34
盆の列車草野春心412/8/12 23:28
HAL5*12/8/12 23:17
いろんな切実吉岡ペペロ412/8/12 21:48
たくらむ小骨そらの珊瑚1012/8/12 21:31
馬鹿田園3*12/8/12 20:10
白ユリの如く佐和112/8/12 16:55

Home 戻る 最新へ 次へ
2512 2513 2514 2515 2516 2517 2518 2519 2520 2521 2522 2523 2524 2525 2526 2527 2528 2529 2530 2531 2532 2533 2534 2535 2536 2537 2538 2539 2540 2541 2542 2543 2544 2545 2546 2547 2548 2549 2550 2551 2552 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.42sec.