心は目には見えない
心は耳でも聴こえない
心は手では触れられない
思考でもない 記憶でもない
ただ感情というだけではない
心って いったいなんだろう?
見えない存在 心の在り処
....
色を知った男は
女に恋い焦がれる
金に酔った男は
金と堕落する
(ほんとうのきみはそんなじゃなかったのに)
人間は四角い箱にはおさまらない
育つ度に何かを捨て何かを ....
広大と続く草原に
人ひとり
他は見えない
高い標高なのか
霧がたくさん舞う
木の檻に閉じ込められた男
放たれ
背に入れ墨を施され
泥の上にて殺し合う奴隷たちを静かに
見物す
....
背中から目を生やして
臍や膝から絶叫する
ドス黒い塊に押し潰されてしまいそうだから
誰かを呼んでる
助けを呼んでる
「いつかの秋川」
木の若芽
なめらかな岩肌のすじをたどり
緑の水がゆっくりとゆっくり流れてゆくすじを見つめ
虫の鳴く草は生い
鳥の鳴く木々は色づき
わたしは ....
「歌いつづければ」
木の若芽
台風が何事もなく過ぎた朝
日が昇り 一掃された世界に光がしみこむと
歌い出す いのちの声
「歌いつづけなさい
書きつ ....
天気雨で起きた朝寝坊の日曜日 カーテンを翻している風
ごきげんな空模様に思わず あくびをした
モノクロの虹をおもいだして くちずさむ唄
夢見がちなあの子はありったけの想いで あ ....
怒りの冷めた頃の 台風の目からの360度
怒りは肉体のミキサーのふもとで 乱れを垂れ流す
血が黒に変わりそうだ
闇などないと光を感じながら
味方の時間で黒から赤へ 呼び戻す
....
今日みたいな 閏日は
不思議な出来事が 起こっても
不思議では 無いのでしょう
普段 無かった筈の雪が 関東平野に 降り積もり
普段 有る筈の 雪が 新潟からは 姿を消し
なんて ....
例えば春先に洗濯物を干しているときに不意に吸い込んだ胞子とかが夏の間に私の内々で静かに菌糸を伸ばしてやがて皮膚を突き破るようにして現れたらいいのに茸とか
まああの子だからねと固有名詞が理由になるほど ....
チタンのように平坦な夜
音ばかりが暗がりを分けて
羽ばたく
一秒ごとにかたちを変えながら
身ごもる月 流産する月
苦しみを丸く閉じて流星を包む
理路の極北にひっそりと息ひそめて
まば ....
膝を折って
床の上に散らばった
数枚の紙の、種類をかぞえていた
たえがたい白さは
閉じたドアを容易くすりぬけ
光へと落ちぶれ
痩せた手の甲に ....
泣き疲れた夜に
窓から零れる銀河の小石を
硝子瓶に詰めて抱いた
おもてでは大人たちが
ぱりぱりと均等な音をたてている
かすかに聞こえる密やかな声は
何を話しているのか知れない
....
曲がり角を曲がらない、繰り返された言葉の、まだきみは、身体をゆらし、はじめない、否定されたなにものかの、深夜に、テレビが途絶えた後のあの、否定されたなにものかが、きみはまだ早い、カーヴを歩く、電信柱 ....
僕の心には
小さな宝箱がある
その小さな箱には
すごく大きなものが
しまってあって
開けるとピカピカ
笑顔が弾けるよ
それはすごくすごく
大切なもので
すごくすごく
かけが ....
つんと重い土の匂い
くっきりと黄色い
ガザニアの花
が目にとびこむと
くらくらまわる
からだのうら側
脳天のおくに
かゆみのような
眠けをもちつつ
乖離してしまった
うちと ....
わたしはなにをしているのか
なにを食べているのか
草むしりを
ポリバケツを漁り
なにを見つけたのか
夜明け前にぶらさがる
君がいま前転をするから
僕は応援をする
....
追いかけない
ようにしている
飛行機雲の
確かな痕跡も
 
やがて
風にまぎれるように
あれほど確かめた
かすかな
鼓動も
もう
とど ....
満ちていったのは目が覚めるほどかすかなもの
心肺機能でふと知った気配から
あなたは学んだ
初期化された土嚢の丘で
それとなく聞きだした秘密は
もう眠ったのかもしれない
ときおりつま ....
路地裏を歩いていく
詩の言葉を浮かべながら
どうやら 流れていた
ひとりぼっちで
かわいい子供が
僕の隣を過ぎていった
*
雲が流れた
....
透明な盆栽を両手で包み込みましたが、それは
嘘です。御免なさい。
いつも頭に被ってるのはなにか
考えてみると
渦巻きの中を吸い込まれて
問い詰める問題は君 ....
わたしたちの
毎日乗る
電車
の
車内の
どこかに
溢れ出す前の
青い
空
愛や憎しみは力でも原子でもなかったという驚き
あらゆる原子の内に秘められた精神
なにもかも包み込むような恐怖が
優しさの毛布によって包まれている
そう
すべて
とか
最後のと ....
ねえ
君は元気にしてるかな?
私はね
新しいことを始めたんだ
まだわからないことだらけ
でも毎日楽しいんだ
つらくなったときはね
いつも聴いてるよ
君が教え ....
寄り添う水辺に浸る足
、に滴る息の音は
夏を告げながら秋に向かう
しぃんと耳をつんざく
その水達は
形成されることを恐れて
最後まで泳ぎ続ける、けれど
蛇口を捻れば、汚染され ....
夢が形を失って、私は脚を組み直す。膝に止まった小さな虫を、人差し指で弾き飛ばし。
幻想を欠くと、恋人が現れて、「まだ目覚めの時では無い」と言って、子守唄をうたう。
....
妻が孫の顔を見に泊まりに行った晩
ぼくは真夜中に目覚めた
喉が渇いているわけではない
トイレに行きたいわけでもない
なんで目覚めたのだろう
ふと隣を見た
そうなのか
きみがいないから ....
精一杯
わらい疲れたあとはさ、
窓際にいってごらん?
夜を徹して
つみあげられた花が
ひとときに燃やされてゆくからさ
空のはじっこに
....
平均余命が一桁となった
老耄にとって
それは それは 想いがなごむものだ
住宅街を素通りしたとき
たまたま耳にした
おさなごの弾んだ
金切声の基調演説 ....
リベンジをするのに
無理に 同じ存在を 選ぶ必要は
無いのかも 知れない
こだわりの 理由は
忘れるため
走り出すため
色々 あるけれど
別の方法で 置き換えて行けるなら
それ ....
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