ああ 雨 降ったんだ、
窓開き外界臨めば
仄か熱せられた水群の匂い
街道向こうに光る水溜まり
向かい家に橙の明かり変わらず灯り
車 過ぎる、次々 過ぎる、
速度ゆっくり規定 ....
微かな宙の青み、
見えますか?
(みえるときもあればみえないときもあり、
きこえるときもあればきこえないときもあり、)
微かな声の震え、
無限の波打ち際に立ち
火を放ちながら、 ....
たつまいてるぅ?
自称詩人が京急東神奈川駅の
歩道橋で自称詩を叫んでいたとき
トルネード投法で
自称詩人の頭部に
ビーンボールを投げて
腰を引かせてやろうと思ったが
思いの外回転が良 ....
白描の渦に巻かれたら
柔らかな死を死になさい
意識の一点に
柔らかな死を宿す
白い光の海の、
次第に広がり意識を呑み込み無限の波打ち
〈何処までも生ける〉意志の力動し貫かれ
....
かつて昭和記念公園でわたしは森忠明と歩いていた
夏のあじけない夜でしかなかった
わたしは師匠と話しながら
東京都市の暑さのなかで
これからの人生についてみじかい詩句をひねりだ ....
いくら親がセレブだって
二十歳そこそことかそれ以下とかで
有名ブランドのバックとかジュエリーとか身に着けるのって
どうなの?
アンバサダーだかなんだか知らないけどさ、
あなた ....
時には旅へ出よう
かわいい子には旅をさせろってほんとうだ
旅して見て改めて
自分の今の状況がよく見えてくる
旅ってまたすばらしい出会いがある
風景との出会い
人との出会い
自分との出 ....
あなたを愛することこそ
わたしの全てだから
あなたを愛せなくなったら
わたしの全ては音をたてて崩れ去る・・・
そうもあろうと
わたしは あなたを完璧にコピーした
AIを作った ....
広島では二十歳を過ぎると自分のことを(わし)という。これは三十を過ぎても六十を過ぎても変わらない。
(わし)の僕は僕という時期を過ぎても俺という呼び方が少し足らなかったような気がする。
俺、な ....
しびれるほど愛しても
あなたは
どこ吹く風で
どうしょもない
あなた
やっぱり
ちぎれるほど拒んだから
わたしはせわしなく去ったの
もう
どうにもこうにも
ならない ....
地下鉄の代理人
話をする
針葉樹の先にある
白墨が
フェンスを越えて
生活は届く
少し痩せた体の
影踏み
わたしが書く手帳には
青い空ばかりが
広がっていて
その高さにい ....
背の髙き草々揺れ動く
この街道沿い植生し次々
走り去る車ヘッドライトに
浮き上がる緑、鮮やか
柔らか照り映える生動
なんて懐かしいんだろう…
凝視する私の内から沸き上がる
今の昔 ....
バロック的色彩像に
グロテスクな大仰に
飛び交い穿たれた無数の眼、
アナタは何想う?
時間はわたしを変え
増殖する白髪
私を置き去りにし、
わたしは決して
時間を追えない
....
平成二十七年三月エディオンアリーナ大阪
椅子席S八千八百円のシートに
午前十時前から座っていた
切落とし牛肉と玉子焼き、コールスローサラダで作った
焼き肉弁当を黙々と食べなが ....
ゆたかな木
夏の雲みたいにわきおこる
しずかに立っているようで
たくさんの声をもつ
ゆたかな木
鳥たちの翼を夜からまもり
どんな風も受けとめ
星のひかりに運ば ....
ふるえるとき、
泣いている、がたがた、さみしくて
ふるえている。
そのとき、
なかみのまま、
外にでていけない。
なかみのとき、
いるとき、
いるように見えて、
いないとき。 ....
生きることを
どうしても
選んだ
勇気に
乾杯!
泥が多いほど
大きな大仏を作られる。
とお坊さんが
教えてくれた
迷いなければ悟りなしとも
限(きり)が無い
命 ....
優しい崩壊がはじまっていた
あまりにも優しいので
感じるべき痛みを
感じることができない
あまりにも無垢な幻想が
あまりにも無垢なまま
此処を通りすぎることはできず
幾重にも折り畳ん ....
わたしとて流血したとて
かまわぬから
さあ わたしと
勝負をおし
なぜに刀をださない?
わたしの命令ぞ
そなた
わたしへの忠誠心を忘れたか!!
ふとどきもの者めが!
成敗して ....
なぜつらいときも君は黙っていなきゃいけないの
なぜ忘れたい思い出ばかりがたまっていくの
なぜ僕らの遊園地には雨が降るの
なぜため息ばかりが簡単に人を殺すの
なぜ人間は平等だなんて言えるの
....
夜のごみ捨てへ
袋を抱えて
白い壁にヤモリ
張り付いて くねらせて 這って
電灯に抱えた半透明な袋が白く光り
しわが艶めかしく
「ゴミはその日の朝に捨てましょう」
....
カーソルが点滅するのを見つめている
その子供は堕ろされなかった
まつ毛は左右にゆれ
妊娠検査薬千二百円
ドゥーテスト2回用はわずかににじんだが
それはあなたの足跡ではなかった
ここはどこ? ....
僕は
潮さいの町を
ゆっくりどこまでも歩いていきたい
繰り返すさざ波だけを聞きながら
ゆっくりどこまでも歩いていきたい
沖を通る貨物船を眺めながら
ゆっくりどこまでも歩いていきたい ....
手を上げてしまったからあの子はこの子になったんだね
そこにいくつもの不幸が僕を耳障りにしている
馬とかよくわからない芸能人が僕を蔑む
あなた頭怒ってて、あなたはあなたで あの日僕によくしてくれた ....
六十を境に
雨の降り頻る、
麗しき哀しき歓びの
毒、
透明に 顔 押し付けて
貴女という至高の思考の織物、
眼差す私の瞳・意識
ひたすら白描、
ヒカリ
....
意識の舞台で踊る音群、
笑い溢れ毒づき涙流す
そのヒビキにて
純白否定を力動貫徹し躍り
荒涼として輝キの原野へ至る。
さみしさがどうにもならないとき、口のなかで爆発する薄荷飴を数えて、
ひとつの動作から、もうひとつの動作へと移ろう、おれは孤立者
いままであったことのぜんぶ、経験のぜんぶを蔑すだけで、
た ....
ああ、風は吹き続けて
ああ、草花は咲き乱れて
ああ、今輝雲に亀裂の入り
溢れ出す陽、陽の光 私に降り注ぎ
保持していた意識の燃え上がる炎、
燃え上がる炎に聳え立つ氷柱、
時間の瞬間 ....
禁呪草
複雑な
毒の糸口
見えぬまま
まだ大丈夫と
熱にうなされる
ポジティブな人
城壁の草よ
心のオアシスを
そしり採られて
打ち砕けてろ
人の身体は
天然の ....
砂、で
こどもは城をつくる
世界に果てはなく
時間は無限にあり
はやくとしをとりたい、とすら願う
十年後に彼等はすべてが有限だとしるが
いまは有限という言葉の意味すらしらない
こども ....
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