約束してないから
昨日という忘れ物を探して僕は行く先を見失ってしまった 。
みつからない理由が思い出されるのは砂浜かも知れないと海へ向かう 。
干からびた岩場の上に白い鷺は羽を休め、若い母と子が浜辺で ....
まいにち、テレパシーをとばしている
とどいたのかなぁ
今日は雨だけど ・・・
れんちゃんにとって
六月はもう、真夏とおなじだった
朝から暑くてたまらないみたい
ひんやりつめたい ....
緑の角柱
ビルの屋根
聳える街の
ショー・ウインドー
マネキンガールの姿には
なんとなく
緑の角柱のように
細い姿が浮かんだ
川の流れの水色に
澄んだ水が
ショー・ウィンドーの ....
この世界の音からのりおくれて
はたして世界に音はあるのだろうか
残らない記憶には意味がない
そう賢者はいった
みてわからんもんは きいてもわからん
厳格な祖父の口癖は
酔えばサイフの中 ....
出かけるのなら
帽子を被ってお行きなさい
いざという時には
バケツになるから
出かけるのなら
傘を持ってお行きなさい
空から降ってくるのは
優しい雨だけと限らないにしても
出か ....
無限のなかでいきるから 頭のなかが満たされないんだ
青い空が晴れているように みえないように翳してみたけれど
青い空がおちていくように 翳してみたけれど
青い空が天にあるのに 高い音が切り裂いて ....
強烈な腐敗臭がする
淀んだ汚いドブの水に
長い間 私は浮かんでいた
そこから見える空は
暗雲に隠れて 鈍い光を放つ
偽者の太陽だった――
這い出そうとすれば
誰かが足を引っ張って ....
やっと今日の仕事が終わった
選び間違えた 水の様なアイスコーヒーを飲み干して外へ出る
工場の騒音のなかで暮らしていると帰る頃には
虫の音なのか 耳鳴りなのか全く区別がつか ....
雨の日はビー玉に
世界を映して覗き見た。
このビー玉をくれたのは知らないおじさんで
両手に溢れるほどの色とりどりのビー玉をくれた。
雨の日は透明。
夕暮れは橙 ....
愛しなさい
ただひたむきに
引き換えるものなど待ってはいけない
見返りを求めた途端
それは愛ではなくなるから
今日も風に吹かれながら歩いていく
思うことが人に伝わったならと思っている、
流行がやってきては過ぎていくこの街で、
どこに向かうというわけでもない
毎日のように牛丼を胃に流し込む生活だ ....
願うよりも 探してしまうアルタイル
ハクチョウはキレイに羽をみせている
スター・ダストなんてダストは
ないのですよ
どれ一つに目を凝らしても
ただ、またたくばかりで
....
最近 うまく寝つけないことがある
寝つけないときは
寝る前から寝つけないだろうなってわかる
眼精疲労っていうのかな
目の奥とか眉間だったりが"ぴんとしている"とき
....
特別養護老人ホームで
夜勤のアルバイトをしている
夜勤明けに施設の門を潜ると
男子高校生が
度胸試しに
施設から出たゴミ袋
すなわち
うんこ山盛り袋にタッチしていた
元気な俺な ....
そう多分必然とそうなってしまうんだからそう思うのは私が休む間も無く歩き続けている最中だから関係性が焦れて塵になればよいのにと両手を伸ばして空に考えている記憶を媒体を変えて未来中に描いている現在を通過中 ....
カネさえあれば何とかなるって世界も
イヤだな。
少しずつでも貯金しなさいよ、なんて
他人に説教しといて考えている
ハイジみたいに暮らしたかったのに
パンプス履いて小走りで
山からどんどん離 ....
最近、本を読みすぎて、
多分、多分なんだけど、
オナニーしたら、
ザーメンに混じって、
文字があふれるはず。
そうだなあ、
「詩」とか「わたし」とか「語り手」とか、
そんな文字たちがあふ ....
元々ある それ
「今、ここ」 に 現れる
喜び
悲しみ
皆それぞれに、真実の命
嬉しいことを分かち合う命
辛いことを分かち合う命
希望を覆う命
絶望を増幅さ ....
考え過ぎると
知恵熱が 出ると
知った
冷たい汗を
拭う瞬間に ばかり
ゾクッとした
感触が
ぬるり
張り付いて
離れない
いつから
瞬間接着剤に ....
先が明るいから
感謝するような人生ではなく
感謝に満ちているから
先が明るいと思える人生がいい
そうしたら後悔や嫉妬や疑念
そんなものもなくなるのだろう
秋の光 ....
飛び散った灰と「何となく」
湿り気を帯びて地面はすでにそのままの模様
そんなつもりじゃなくて、どちらでもよかったのに
形になったら焦った
一瞬も ....
雨粒を指先で弾くと
光が砕けた
それは夜を背景に
風の中に散っていった
相席した男がふかす
煙草の煙を呑むと
しなびた思いが伝わってきた
今のこの悲しさも
明日には忘れているの ....
制服は重かった
着る理由も教えられないまま
私たちはだれもが脱げなかった
なにかというと並ばされた
振り向いて
目があうことがこわくて
ホントウノコトがほしくてたまらなかった
大 ....
バラバラにした
バラバラにした
夫のことを
鬱陶しかった
みんなの家が
明るくなった
たった一人
浮いた夫
役立たずで
文句ばかり
言うもんだから
腹が立った
バラバラ ....
車窓を流れ去る町々に物憂げな視線を送る
焦点は景色の向こうで結ばれているようだ
トンネルに入ると車内が暗がりに浮かんだ
どこかの窓が開いていて走行音が反響する
彼女の瞳が一瞬だ ....
なにに於いても高尚なものだけが
ひとのこころを救い癒すものではない
能動さを求められず受動さだけで
なにも考えずいられる下らないものにも
背負う生の重さを軽くしてくれる力があることを
....
隣人に余計な気を使ってもらいたくないから
なんて気を使いひとり忍んで居酒屋に逃げ込んで来たというのに
こちらも気を使ってかまって来てくれるのマスターのやさしさ実は暑苦しく鬱陶しい
でもその気遣い ....
窓をあけて空気の入れかえ
皮膚が鳴り鳴りさざめく鳥肌
気持ち良い季節の始まり
けれどもすぐ隣が
美味しくて評判の中華屋さんだから
新鮮な空気と一緒に
香ばしい匂いも ....
わたしが嫌いなもの
むやみに相手のせいにして
自分は何をやっても許されるという考え
右も左も関係ない
何かというと
「日本の軍国主義化」などと言われるが
第二次世界大戦の頃の日本に ....
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