夜の和室で レコードをかけて
明るい部屋の 怒鳴り声も
針を落として 消してしまおう
明日になれたら きっとだいじょうぶ
....
ふわふわの毛布に
くるまって寝ると
夜の間に地球は冷えていき
私は
発熱する生き物になっていた
産み落とされた卵は
人生を優しく促されるように
あたためられ
私の ひよこは知る
....
ギムナジウムの罅割れた唇を
なぞる人差し指は青い血にまみれて
この細い裏路地の影のなかでわたしたちはやがて
交わさぬことの愛撫を識り零れていくのだろう
返される砂時計が凍えた額のうえに置かれ
....
何も自分に残すことなく、時は転がる。人間であることを否定するかのように、体は流れた。
喧噪から 離れて
天空に 来たような 感覚だった
見上げれば
組み込まれた
幾つもの 冷たい棒グラフが
赤い糸を 探して
押しくらまんじゅう しているんだ
天空の城
ああ ....
あまいシロップ飲み干したら
猿が金星でおどりだした
クリスタルガール
欲しいものは銀色のナイフで
愛の祈りをほざいても
リルカは哂うしかなかった
まっしろな贅沢で まさ ....
むらのだいぶつさんは
くさい
からだの全身に
うんこをちりばめたように
くさい
むらのだいぶつさんは
そばかすも
くさい
うんこがぎっしりつまっている
ようだ
むら ....
知らない世界へダイブ
貴方と恋したい
現実と理想を
行き交い
現実に引き戻される
宿題をセッセと解き
いつでもすぐ隣で
恋したい
Dream comes true!
信じてみよう ....
もう何回目になるだろう
小銭を取り出してからのおつりはいつものように素早かった。
三枚の十円玉が大きくみえたのは、意外にもおんなの手のひらが小さかったからだ 。
こんなオーバーな言い方も案 ....
おしまいの向こう側に
光なんか見つけて
ほんのすこしドキドキしても
そんなのはきっと残像
瞼の裏側にしか存在しない映像がある
って
前にも使ったことがある言い回し
だけど
それ ....
音が聞こえた
ぴいんとなる
見渡す限り白の世界
反響するのは音なのか、それとも自分?
ああ、なんてきれいな、哀しい旋律
どうかな?
きっと、それは、妖精のささやき
....
新しい一年の目標は 少しずつでも成長することだった
望まなかった
それなのに
流れゆく
移りゆく
包まれて身動きひとつ とれず
見えない力にただ苛立ち
こ ....
どうしてわらうの?
かなしいときに
いやなときに
どうしてなにもいわないの
そんな風にせめないで
あなたがわかってないなんて
いわないから
笑顔がくずせない
笑っていないと ....
うちこわしの時がきた
半径 ところどころ
直径 つきのわ くま
飲み込んだ夜 ゆれ
ツマンダ ページ 落ち
ふてくされて おひまなうぶ
せとものに つまようじ
焼かれていたよな
....
目の前で可愛がっていたくまさんが流されていって
お気に入りのピンクのクロックスは濁流でもう見えない
夢だ、
そう気づいた時には
もうそれは現実になっている
小さなお墓があって
小さ ....
夜の中心に置かれた
玻璃の器の中で
微光を放っているのは
誰にも問われることのなかった
ひとつの答えである
肛門センス
ノウ!
肛門センス
ノウ!
コウモンセンス
グッ!•••••••やっぱノウ!
♪コウモン、コ ....
秋のひかりと血潮の影に
私のゆびさきが染まっている
雲がきれいだ
貴女のようだ
秋と私は漢字が似ている
水色の匂いだ
貴女の匂いだ
秋のひかりと血潮の影に
....
君の前で
ショーツをするすると
脱げるようになってから
隠すべきところと隠さざる
べきところがわかるようになった気がした
雨が降って
傘を忘れていったことを考えていたときだった
....
動画を添えた電子メールを送ってくれてありがとう。
Riekoがトロントで愉快に過ごすのを見ることができて、非常に嬉しい。
彼女への理解を本当にありがとう。
太陽系滞在プログラムが直ちに終了された ....
猿山の
一番見えやすい位置に
子猿を抱えた
母猿が座っていて
まるで「うちの子可愛いでしょ?」
と言っているみたいで
親ばかは
人間だけじゃないのかもしれないと
わらった
私 ....
鳥取砂丘を見ると
頭の中でハミングしてしまう曲がある
{引用=月の沙漠をはるばると
旅のらくだが行きました}
異国の世界を唄った
この童謡が小さい時から好きだった
よく「月の砂漠 ....
旅の途中で
人間という乗り物を選んだ時
わたしは
翼を捨てた
翔ぶ力を失うことと引き換えに
それに見合うだろうと
思える力を
もらったはずだった
後悔はしてないが
時々背中に ....
片足で立っていればぐらぐらする
次の一歩が決まらないから
足の下の景色を
ちゃんとみようとおもった
むかってゆく方向に
風がふけばいいのに
どうしていつも前からふくのだろう
試されて ....
とおくからバスがやってくる
まっすぐなみち
ひたむきに
とおくからバスがやってくる
あめ色のひかり
にじま ....
詩を書いた
それを読み直していた
季節が過ぎる
公園のポプラの木も窓の外で揺れている
水上バスが波を立たせてドックへと向かう
隅田川が流れる
今日から僕は 失業者 茅場町で
....
指でなぞる雲
指先から放たれる感覚は
自由自在に空を飛ぶ鳥のよう
ひゅいと懐かしい風が吹く
雲をなぞったように眉毛をなぞり
瞼を閉じれば暖かい光が
残像を呼び起こし ....
ああ、休日なのにすることがない。
なんて事だ。24時間の内、既に数時間は経過している。
もったいない。非常にもったいない。
ああ、だか何をするにもやる気が起きない。
なぜだ ....
窓から覗くこころ
静謐と違えるような濃紺の夜空に
規則正しい月の呼吸音
今ここにあった形はもうここに無く
冴えた輪郭は残像でしかない
バスルームにたゆたう湯気
水面の上下で冷た ....
遠い坂道
えっちらおっちら
道に迷って
あっちだこっちだ
先は行止まり
がっかりがっくり
重い足どり
ゆっくりじっくり
電車の足音
がったんごっとん
時計のささやき
....
2460 2461 2462 2463 2464 2465 2466 2467 2468 2469 2470 2471 2472 2473 2474 2475 2476 2477 2478 2479 2480 2481 2482 2483 2484 2485 2486 2487 2488 2489 2490 2491 2492 2493 2494 2495 2496 2497 2498 2499 2500
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.3sec.