まるでま(とま)るはなしはまるでおわる


思ったことを口にする
それは失言になることが多い
けれどそんな人に憧れる

思ったこととは裏腹なこと
しか口にしていないから
意識を裏切りながら生きているから

それでも最近は脳神経が ....
東の際に光が触れる
神の指先であるかのような
白く燃え立つ黄金だ

すると慄く暗黒の軍勢は
ぞよめきながら西方へ退却を始める

明け渡された海底の虚は
水圧の頚木を解かれ
藍から青へ ....
家にはないが
(ないから)
ホットケーキにはメイプルシロップ!
樹液!樹液!
髪と髪の狭間に青く
釉薬を塗り重ねたような闇
古寂びた寺院の奥に
水を湛えた器

紙と紙の狭間に深く
ひらいた掌のような蓮
連理呼吸さえ白く凍る
夜の淵で濁っては落ちる

夢より覚 ....
私が道路を歩いているはずだけど
私は同じ場所で足踏みしていて
道路が私を歩いているように感じる

私が世間を歩いているはずだけど
私は同じ場所で足踏みしていて
世間が私を歩いているように感 ....
一つのものをじっと視ると 
目が熟してゆく 

机上に置かれた 
何の変哲もないコップに宿る 
一つの目が、こちらを視ている 
目の前にまっさらな木の板がある。 
ペンを持つ手があらわれ 
中心に名前を書いていった 

それは一つの遠い約束。 

生まれるよりずっと昔から 
何者かに記されていた 
あなたの名前 ....
ときどきとんでもないエラーをおこす
ちょっとの故障は外野に任せて
ひみつの処理がしたいときはマスクをかぶらせる
ねえ、指を立ててカーブでお願い、って言ったのに
マウンドから放たれたのはただの悪 ....
地下鉄のホームに 
吹き抜ける風の方に 
貼られたカラー写真の新聞から 
「オリンピックメダリスト・銀座でパレード」に 
押し寄せた人波の歓声が聴こえてきた 

夜明けと共に、眠い目をこす ....
帰省時に バスに乗った
タクシーでも 良かったし
母の 車を 借りても 良かった

地元に 密着していた頃は
気付かなかった
外から 来た場合の 道を
撮影してみたい と 思い立ち

 ....
一日に関して
使用される時間の箔は
旅人の首筋に降りかかり
その歩みを止める

魅惑される獲得は
馬の口への旅
正しく終了した
多くの古代文明


海岸
通過

クモの ....
空のオフィスで
雲をつくる
風をつくる

空のオフィスで
日とともに
月とともに

居場所がない僕を
空が中に
受け入れてくれる

現世現場所現時間
いつでもどこでも
 ....
「月光魚」
                 木の若芽


鳥と木と宇宙を愛しながら
魚のように生きるのもいいな

ああ
今夜月の光をあびたい

月明りの森を泳ぐ魚になって

 ....
「散歩」
               木の若芽


秋の清冽な青空に
高い木のてっぺんが
威儀を正して並んだ
あそこへ行こう

セコイアだった
大好きなやわらかい緑はすっかりなく ....
「祈りの作法」
                木の若芽


たとえせまくて四角くても
空を見上げることは大切

たとえ都会で居心地悪そうにしている街路樹にでも
そっと心で話しかけるこ ....
…それは母音だけでいい
かきくけこ )と
(さしすせそをもぎ取り
ありふれたモノの中から
たちつてと )と
(なにぬねのを選びだせ
男たちから錆び付いた二文字を取り除き ....
下校途中のスクールバスに
突如乗り込んできた男達
怯える少女達に男が
「どの子がマララ・ユスフザイか?」と訊いた
まだ愛くるしさの残るきれいな瞳を持つ少女が指差された
次の瞬間彼女の頭と肩 ....
白い旗がなびき
黒い旗がなびき
光は君の下へ
君は笑う

世界は凍る
果ての奥で
始まりは終わりを知らせる鐘音
終わりとは君の別名

女神は僕に口づけして
既にこの世を去った
 ....
きみは一度も言わなかったから 夜の道を
あの人のような街灯を
見ていた
白線の
ぼやけた先の終着駅へ
白い獣が
のそのそ
歩いてゆく

光が途切れるとき
黒い獣に襲われて
あのブチは
シロからクロへ変わった ....
夢で大人にお辞儀する子ども
互いに正座している
どこの子だろうか
黙ったままうつむいている
何のために向きあっているかもわからない
目覚めが近づいて
シルエットがゆれだす

夢の白い網 ....
赤ちゃんがいると
赤ちゃん言葉をしゃべりたくなるのは
ちょっとだけ
赤ちゃんになると
楽しくなるから

みんな赤ちゃんの頃があったのに
記憶はないから
二度目の赤ちゃん役をやってみる
 ....
燕が飛ぶを 見られない町

群れ飛ぶトンボは どこだ

ただドス赤い 夕焼けの

ビルの隙間の 底の闇

嵌り込んでいるのは 何?

コンクリートで厚化粧した

お ....
月は夜の命醒めた情熱が空に浮かんでいる

張り出した枝の先に引っかかってなにを思う

そらが墜ちてくるまであそぼうか

朝のひかりを待たずに逝ってしまう
幾千のしじまの響きをたずさえて
 ....
すべての、そもそもの始りは夢だった

今でも夢は続いていて

夢だった(原始、夢はなんと呼ばれていただろう、最初の人々に、最初の言葉で)

もう、失われてしまった神話の
もう、忘れられた ....
なにもかもだよ。なにもかもが奪っていくんだよ。
平凡な日常とか、幸せそうな毎日とか
なければ生きていけないような
些細な幸せさえも、全て奪われていくんだよ。
残された物でやりくりするしかない。 ....
ずっと働いている

ずっと

寝たら取れるかな

寝たら

肩の筋肉をうえに

ぐっと

背中のを真ん中に

ぐっと


影が話し掛けてくる

勇気を振り絞って
 ....
人は
何のために祈るのだろう

自分のため
家族のため
社会
世界
宇宙
それから

私たちは知っている
幸せは
すべての人にはこないこと

多分に
相対的であり
他人 ....
当たり前のことを

当たり前にやってきた


そう

息をするように

当たり前のことを

当たり前にやってきた


けれど

いつも思うのだ


みんな

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
阿ト理恵10*12/10/16 0:25
迂闊な発言しかできないkauzak9*12/10/15 23:39
夜明けsalco4*12/10/15 23:36
朝からクワガタ吉岡孝次412/10/15 22:38
エッシャー瀬崎 虎彦112/10/15 22:22
足踏みだけが人生だイオン0*12/10/15 22:12
ものの目 服部 剛312/10/15 20:24
名前312/10/15 20:20
ステファンカマキリ312/10/15 20:15
聖火 服部 剛212/10/15 20:14
武将の如く藤鈴呼8*12/10/15 19:05
和田カマリ3*12/10/15 17:48
空の中シホ.N212/10/15 17:15
月光魚木の若芽412/10/15 15:47
散歩312/10/15 15:46
祈りの作法412/10/15 15:45
月と哭け (序文)アラガイs5*12/10/15 14:35
今宵は4つの瞳のために祈ろう夏美かをる16+*12/10/15 13:53
天空と一緒にyamada...112/10/15 10:22
ぼくが離婚しようと想ったささやかな理由は16年間『ありがとう ...HAL2*12/10/15 9:25
宇宙列車うみこ5*12/10/15 9:12
夢の続き殿岡秀秋712/10/15 8:39
ばいばいそらの珊瑚15+12/10/15 8:29
窒息空間ドクダミ五十...312/10/15 8:12
鳥獣戯画梅昆布茶1412/10/15 5:25
すべての、そもそもの始りは夢だったrabbit...212/10/15 3:19
fixed子役大好き312/10/15 0:54
仕事はダメだから吉岡ペペロ512/10/15 0:47
負けるもんかuminek...14*12/10/14 23:45
いつも思うのだreo112/10/14 22:29

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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