一週間ほど、産卵床を守り続けていた雌鮭が
力尽きて、下流へ流されていった
鮭の婚活が終わった
命から命へ
そのために、生まれてきたかのように
産卵した雌鮭は、100%、死 ....
羞恥心と
顕示欲が
屋根裏部屋で
痴話喧嘩
悲鳴と
吐息と
自分の業が
転がってって
床がきしんで
いのちがいまに
抜け落ちそう
瞳を ....
誰かが悪い訳じゃないが
行き違う人達の
手が
ささくれていただけの事。
俺が責められた訳じゃないが
少し哀しくて
すぼめた唇から
息を吐いたけど
口笛は鳴らない
歯並 ....
「コルセットを巻くのは、抱き締められる事が無いから。。」
走りながら呼吸を止めて
無心になるのを待つ。。
泣キ出シテカラデハ/何モカモヲ/壊シテシマイソウデ
「背中に、両腕を ....
なにがほんとうか分からなくなっていた
夢のなかで見たことなのか
現実に起こっていることなのか
ぼくはおかしくなっていた
たぶん夢のなかでの出来事だった
それを現実の出来事 ....
タマンキと弟子たちは
聖都ジュックシーンの南にある
水都カナリヴァのはずれの
荒んだ町カワサッキに赴き
売春宿のおんなたちひとりひとりの
手を取り優しくこう説かれた
「貴女は汚れてはいるが ....
道の駅で白菜を買う
むいた白菜から虫がでてきた
さすがに新鮮なのはちがうねと
そうおもわなかったのは私のだめなところ
水に浮かぶ虫の姿を
ぼんやりみながら畑を想う
命のやりとりはあ ....
きょうレインボーブリッジを2度とおった
ゴールデンゲイトブリッジは世界有数の橋だが
カリフォルニアの海風は太平洋を渡ってきっと
お台場の空を見ているにちがいない
つかの間サンフランシス ....
テレビは 肉感で溢れ
リアルも迫ってくる声やアピール ハイヒール
ルージュに ネイルに フレグランス
もう視線は逃げ場が無いくらいだよ
汚い空気で 息を吸う場も見つからないから
指定 ....
西日が窓枠の影を作っておおげさに見えてくるころ
ひっそりした教室で息を止めていた
均等に並べられた机の一つに腰掛けて
線の薄い魔物と向かい合っている
吹奏楽部のチューニングがだんだん大 ....
コンドームに
夢を一杯
オッパイパイ
父の財布にしまってあった
Mサイズのコンドームを
ひとつ失敬して
父から見れば孫にあたる
僕のドリー•ファンクに被せたとき
初めて ....
セルフィッシュな心臓が
トマトゼリーの海を泳ぐ
すべての貝類は甘い味で
海亀は快速の血流に驚く
高濃度の脂肪が溶け出す
海底の静脈瘤の大噴火だ
一度 潜りたい 凱旋門
頂 立ちたい エッフェル塔等
糖の如くに 積み上げる夢
マロニーの ときめき
ニョッキは 手作り 出来るから
にんまり 笑って こねてみる
ビスケットなら 経験 ....
きみに言っておきたいことがある
確かにボランティアは立派なことだ
ただしボランティアが楽しくなったら
その時点ですぐに辞めなさい
ボランティアは楽しいことではない
楽しくあってはならないこと ....
もうとっくに満ちていると思ったら
まだ正面を向いていなかったのね
でも魂を物質化した細胞は 光を反応させてたわ
付き合いが長いのに 何も知らなく
ただ焦がれるしかない自由ロマン
....
歌いたくても歌えないよる
うたうたいは血と指で絵を描く
石のうえに
詠みたくても詠めないよる
詩人は枝をうちならす
懐かしいリズムで
描きたくても描けないよる
絵かきは文字を ....
くだり坂を転がりながら
ミートボールたちは言いあっている
きみの家を焼いたとしても、そうだな
つめたいパスタはおいしくないね
依然として玉ねぎは
玉ねぎをやめようとしない ....
夜を渡ってくる
飛行機のために
夜毎、灯りがともされる
ここへ舞い降りよと
目印となって誘導する
人はなぜ
夜を渡りたがるのだろう
知る訳ないだろう。
君の語る永遠なんてさ。
熱心に説いている愛なんてさ。
知る訳ないだろう。
君の心をすべて理解しろだなんて。
君の全てを見てくれだなんて。
知る訳ないだろうな。
....
白い馬が
眼をとじて横たわっている
柔らかな草の緑
露薫る朝につつまれ
あなたの夢の頁は
遠くからの風にはらり捲れる
はじまりから終わりまで ....
痣のある朝に
カーテンをゆらし
重たい気持ちに
重たいからだがぶら下がっている
開封されない手紙の束が
いまにも崩れ落ちそうで
崩れ落ちない
ずっと
眠れない夜が
あるよね
あなたを
もとめている
ふざけていないの
眠れない夜がある
明日に
何も 考えてはいない
見ているものは美しい気がする
夢を そして 見るだろう
故郷の土を脳裏に感じさせられながら
疲れたよ
って
ソファーに
ストンと座る
ぐてーっと
もたれかかって
90度回転
コロンとすると
美味しいご飯を
作っ ....
殴打する中空に指を二本立てたら銀河の果てまですべてはピースだから、水中眼鏡かけて、太陽の目を潰して、苦くて冷めきったブラックコーヒーで夜を水没させる肉体労働をしようよ。喫水線がシンデレラの膝下にとど ....
言葉を書くのが苦しいと
そんなことを書いてみた
手紙のいちばん最後の行を
破るときっと詩になるんですね
もう青色を絞り出せないガラス玉は
止まった時間を幽閉している
そしてガラス玉 ....
霧の中に
忍び込ませる
スプレイ
たいせつなもの
傷つけないように
そっとひかる
薬指
夜は遠く
行き来する
吐息のような
それでいて
濡れたような
....
真夜中に降る
明るい雨
君のいのちを引き継ぐもの
真夜中に降る
明るい雨
君が育む 小さな鼓動
帰れない
という
幸せがある
夜のとばりが
光に変わる
....
領土をめぐる中国人たちのデモ
私の国の街宣カーたちのデモ
私の国の原発廃止論者たちのデモ
私の国の原発推進派たちはデモをしない
ひとつの考え方を
排除するような時にし ....
病気になろうと
ひとに見向きもされなくても
酸性雨に降られても
誰かに傷つけられようと
セシウムを撒かれても
ひとびとに伐採されようと
木はただ木だ
文句 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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