野球でホームランを打つには
投手が投げた瞬間に
ボールがどこに来るか
知っている必要がある
あっちむいてホイに勝つには
相手の指がどこを差すか
知っている必要がある
脳から出た信 ....
ショルダーバッグの鈴が鳴ります
シュリリン
控えめな 優しい音色
金と銀がありました
三井寺で 手に取ったのは銀の水琴鈴
事なかれ主義の八方美人は嫌われる
か ....
雨が降ってきた。
それがどんな〆の雨なのか分からず、
わたしはただ空を見つめていた。
遠い、はるかに遠い場所に、
雨雲は鎮座していて、
わたしに声を聴かせようとするのだった。
雨の ....
集中力が強すぎて奇跡
すぐに身体こわす
ご飯も食べないで
すぐに死ぬだろう
空気も吸わないで
*
例えば承認欲求が強いから
時が経つのが速く感じる
好き ....
あんまり失敗とか思わない
目指すものは? 人間的完成とするならば
精神病の荒廃状態をも知り得た
弱者に寄り添いなお立ち続けるという意味で
それに雨風をしのげて寝る床がある
追い詰めら ....
金曜日のむかえ方は人それぞれだし
金木犀の香りも
咲き方も
同じ月を見ているなんて
朝晩の風と同じように
肌寒い感じがするから
同じ月が見ているって
それが特別でも
そうでなくても
呼んだ?
とか言ってみる
さびしい一人遊びのように
空耳に応えるように
混沌の渦に力動し
闇から立ち上がり
浮き上がる
変容し続ける光
凝視スル、
それはもう
無邪気じゃない
天然自然では無い
数多くの体験を経て
幾億もの歳月の許に
自らを ....
自称詩人が
腹を切り裂かれて
腎臓を取り出されて
殺される
爽やかな事件が
埼玉県で多発している
殺された自称詩人は
ほぼ毎日自称詩投稿サイトに
金太郎飴みたいな
自称詩を投稿してい ....
ばーろー
と空気に向かって
つぶやく
私の方が
ばーろー
のうみつな
緑の群れ
さやさや
揺れ
照り映えて
意識の視界は
眩しく輝き一点に凝集、
遠く深くザワメキの森を凝視し
ひとつ択ばせてあげる
そういわれたら
もし較べたとして
どちらも美しいのだから
ひとつは激しく輝き
ひとつは静かに乾いてゆく
涙に浮かべた想い
机にかさね肘をつい ....
田舎で見る星空
邪魔なく綺麗に見える
星の数だけ
出逢いや幸せがある
一つ一つが輝くように
ロマンチックな気分で
楽しく過ごせる夜
星の数だけ
それぞれの想いが
形になっ ....
僕らは彼方で会う
今此処で会うための身体に背いた僕らは
彼方で会う
今此処を縛る身体に縛られない僕らは
彼方で会う いつでも
いつまでも
僕らは互いに彼方のまま
何度でも会う
....
時間になると
犬が呼びに来る
首輪に紐を結びつけ
散歩へと連れ出す
私が立ち止まると
犬も立ち止まる
空似た他人とすれちがうとき
いいから行くよと
紐を引っ張る
雨の日は合羽を着込み ....
会社の敷地内に植わる樹々の緑
仰ぎ見る 折り重なったイチョウの葉っぱから
顔のぞかせている黄色味がかった実
「今年、実が大きいですよ!」
詰所の更衣室で先輩へ報告する朝
「そ ....
自称詩人の
負け犬感が
大キライ
絶対負け組だもんな
俺は勝ち組だって奴いたら
名乗り出てみろよ、ホラッ
何が勝ちで何が負けかは
自分の胸に手を当てて
考えりゃ分かるだろうよ
大体頭 ....
白く細く
仄かな感触
青の輝き
うっすらと
緑の膜に包まれ
浮き上がる
このしなやかな輪郭は何?
)ひそやか闇と光を抱え(
この仄白き像は誰?
呑まれ沈み
明る ....
曙光が閃く、落日の近付き
流れるもの、只 流れるままにし
水平線、能動的に描き
垂直に、開く鮮烈な像
光の蝶 舞う
遠去かる
宙の縁に触れ 燃えあがり
忽然と消え また ....
戦争や紛争なんてありきたりの情報なんてつまらない。
家のが、「ゴキが一匹しんどったわ」といった。
どうせ借金でもあったんちゃうやろか…
水素の反物質がちきゅうの重力で落下したらし ....
ばくてりやがズルズルしてゐる
海はつめたい
人魚も星のやうに震へる
そして都会には温度がない
人々はコゴエもしない
あいかはらず海はつめたい
先カンブリア紀の地層もつめたい
....
ティーポット、熱湯の中心で 草の根からしみ出てくる成分が
私という容れ物に落ちれば そこでもまた精神作用をしみ出させる
陶磁器は地中海のような白さと 中東のように丸みを帯びている
知らされて ....
洗濯槽の水底
左折する
何もない身体
空っぽのタクシーが
隙間に落ちていく
昨日会った男は
鼠色の袋を
大事そうに抱えていた
都市の壁を
そのための朝を
〈間奏〉
貫く植 ....
一緒に行くはずだったこの景色を、
病床の君に見せたかった
写真を1000枚撮って、君に見せた
1000枚目を手にとって、君は息をひきとった
悲しみ超特急が
目の ....
雪景色の原野から遠吠えがひびく
とおく聞こえる海鳴りにまじって声がする
原野は燃えた灰でなく
荒野に降り積む朽ちた身体
かつて狩ったシシのまわり
散らばるたくさんのあばら
お前たち ....
結局のところ、残されたのはがらんどうの部屋のみだった。北に空いた窓から、曇りがちな今日の午後の光が遠慮がちに忍び込んでいるだけだった。気づかなかったけれど、午前中には少しの間雨が降ったらしい。窓か ....
生きていかれないくらいの
清潔さのなかで
注がれる水たちの不自由
汚れようとして冷えていく
煮えるような劣等
奥深く行く生く
意識の明度、
あくまで保たれ保ち
より明るみ明るませ
映るモノ 待つ
沸き立つ
思考という力動
今、静かさに
意識の微睡みの覚醒にて
感情を生き直観に捉えられ ....
貴女の靴紐を結ぶために
僕は走ってやって来た
だけど貴女は逃げちゃった
僕より速く走り去り
貴女はまた逃げちゃった
いよいよ大気は冷たくなり
いよいよ明るみは褪せ始め
刻むリズム ....
春の水蒸気は何処に行つたのか
この空は{ルビ禊=みそ}ぎするものの色
永訣の色
地上は百色さんざめき
めざましくもゆたかである
いちめんの輝かしき生存
疾風は田園の暮色をよ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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