ダンスフロアで 泣きながら蹲る(うずくまる)
猫達が 何食わぬ顔で ただじっと見ている
はんなりと澄ました顔が 思い浮かんだ
「好きな人」に貴女は 何時の間になっていた
「もっと、殺伐 ....
部屋に閉じこもっていた
失業して まだ 間もないころのこと
理性を失えば人間なんてこうなるのは目に見えていた
思い描いた生活を だけど 送れてはいなかった
目が冴えて眠れなかったのだ ....
八年前から
八年が経ちました
八年
長いのか短いのかわからない
どこまでいってもおなじなのかもしれない
けれど、
わたしを支配しているものはもうすでに、
あきらめだけではなくなっ ....
生きているのは
はずかしいね
まいにち影が
伸びてゆく
生きていくのは
はずかしいね
手をつないでくれたら
一緒に死んであげる
ひとを殺さないことが
ふつうだとおもっていた
愛とか夢を
良きものだとおしえられて
ほんとうのことは
いつも
だれも
しれない
ひとを殺さないことが
ふつうだとおもってい ....
話が尽きたので口を噤んだのではないのです
呼びかけるべきもののために口を閉じたのです
話を中途で止めて口を噤んだのではないのです
これからむしろ新たに始めたいのです
話が取りとめもなくなったの ....
暖かい陽にあたっていると
不思議なのは
不似合いな哀しみに包まれることだ
何もまちがってはいない
いないのに
ただただ
まっすぐに
包まれていただけなのに。
賑やかな街 ....
{注ヒッポ=カバ} ヒッポ ヒッポ
ヒッポのしっぽ つかまえて
重力に逆らって ぐるぐる回されたい
ヒッポ ヒッポ ヒッポ
ヒッポの おっきな口に りんご一切れ
焦る ....
今日で十月もおわる
今日は楽しい日らしい
でも 災難のさなかでもあるらしい
どこかのだれかが泣いて
どこかのだれかが笑う
それでつりあいがとれるなんておもわない
どうして右と左があるの ....
「一寸先は闇」なんて言うけれど
これは必ずしも「悪い」未来を暗示した言葉ではない。
闇=不明瞭・不測
つまり、「わからない」と言っているのだ。
現状がどうで ....
朝。
寒い。
ひたすらに寒い。
朝焼けの街がくっきりはっきり
オレンジ色をおび
生活のささやきがあちらこちらに
聞き取れる頃。
....
君が悲しい時は僕も悲しい。
君が苦しい時は僕も苦しい。
君が嬉しい時は僕も嬉しい。
君が楽しい時は僕も楽しい。
そうして二人
気持ちを一つに出来ることが
....
邪魔だ
じゃまだ
じゃまっ
どけよ
どけ
どけったら
ウワーッ
縦列してる
ウワーッ
俺にもやってくれ
ウワーッ
たら
たら
たらちゃん
いくらちゃん
ぎ ....
これまでの これからの 人生のうち どれだけの時間 瞬間
わたしたちは この日本で 幸せを感じられるのだろか
拳はなぜできる
人を殴るためなら
いらない
拳たけじゃない頭の上から氷のような言葉誰か助けて
年末へ走る 暖かい太陽とのお別れ
待たなくとも瞬く間に走って来る 最大の節目の結び目
ほどくことの出来ない 毎時耽る刹那の積み重ね
年末に走る 雪が土に馴染むホットココア色
待ちに待た ....
始まりは海
すべては海から生まれたの
この世界も
この世界に疲れてしまったあなたも
あなたが流す涙も
涙を洗い流す雨も
すべては海
だから
海へお帰り
さあ、海へ
って、ドラム ....
君とは砂場で出会った
人見知りの激しかった僕が どんなきっかけで
初対面の君と口を利くようになったのかは
よく覚えていないけれど
とにかく君と 日が暮れるまでそこで遊んだ
別れる時に ....
こころがとどまってるね。
カーテンのそばで
くちを結んでいる。
ちがう。
ちがうのよ。
もっとひらいてみてごらんなさい。
だいじょうぶだから空気をぬいて。
どうしてそんなにかたま ....
撃ち殺された夜に
撃ち殺される直前まで
夢を見ていた
おまえと笑っている夢だった
おまえの顔を見て笑っている夢だった
よくよく思い出してみると
おまえは笑っていなかった
おまえは笑え ....
ネコマニア
さようなら いつの間にか居なくなった友達へ
悲しいけれど すぐに忘れてしまうかもしれない
お墓を建てよう 冷たい地面の上じゃなくて
まだ暖かい 心のずっと奥の方に
い ....
晴れた日に口紅を買う
いろいろ遠回りをしたけれど
やっと自分に似合う色をみつけた
女はもともと紅い口紅をつけて
生まれてきたのに
日々の雑事に追われて
いつのまにか
それは色あせ ....
「The first place」
いつも、夜が明けるころに口を噤む、僕の詩。
(囀りを見失ったまま発音記号のない文脈を游ぐ雛鳥、)
いつも、夜が明けるころに口を紡ぐ、僕の詩。
二 ....
陽射しを浴び
並木道は影に染まる
暗がりは
木々の存在の証明だ
存在とは、結局
何者かに照射されて初めて
浮かび上ってくるものなのかもしれない
いったん木々に ....
仮に/きみの腰の括れが好きなんだとか言ってみる 。
きみはすぐに誰を基準に言ってるのかと不信に思うだろ?
いいじゃないか誰だって
括れであることに違いはないんだから
Sein…日々変 ....
叡知の海で僕は空腹だった
水平線にうわ唇をあてて
南極を氷菓子のように食らった
腹を下った一隻の客船が
座礁して人々を吐きだした
光のとどかぬ海底に
沈んだ宝飾が失明した
叡知の ....
曲がり角で今と同じ自転車をこいでいた
10年前の 何も知らない僕が浮かんだ
芸術を理解することに あの頃は 必死だった
そのくだらなさを知るのも 時間の問題だった
僕は中央線の中でど ....
彫刻の道化が
舞台の上に佇んでいる
暗闇のなかで
誰かが固唾を呑む音がする
彫刻が 手を振り出した先に
三振りの剣が現れた
剣は 次々に道化を離れ
宙高く飛び上がっては
ま ....
冬の終わるところへ一緒に行きませんか
さやかな声に振り返れば茶色い子
翼がふるえている
寒さにふるえている
融けないままの樹氷の絵がみえる
、いつの間にかここは冬の国
もとっか ....
酔った勢いでなんか
I love you は言えない
雲の切れ間から
現れた満月が濡れ始めても
僕は言葉にはしない
起った勢いでなんか
I love you は居えない
蜘蛛が吐き出 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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