近所の野良猫が仔猫を六匹生んだ
ふわふわグレーきれい毛並の仔猫と
左右の目の色が違うオットアイの白猫と
真っ黒けの黒猫と
背中から耳まで黒っぽいトラ縞でお腹は白い仔猫二匹と
最後の一匹はどん ....
射し込む光に
身体を向けて
同じタイミングで
息を吸う、
ただそれだけの
仕草がやさしい
また目を瞑る

絡めていたのは指ではなくて
互いの古傷だったと思う
知らなくていいことを
 ....
引越しの朝は
言い換えれば
旅立ちの朝

窓を開ければ梨畑が広がる小さな部屋であった
季節が巡れば白い花が再び咲くことだろう
春の雪のように
ほんの仮住まいといえ
思い返せば数年の愛着 ....
無造作に切られたような心が
例えば 何か そこに投げ出された散らばりが
僕は好きだった気がするのだ 庭の
手入れの行き届いた 花よりも


街は作為に満ちていた気がする そこに
目を ....
山が色づき始めた

少し

ゆっくりと歩きながら

両手

手のひらを軽く閉じると

生命の鼓動

どんぐりがひとつずつあるようだ

丸くて暖かい

するとちくりちくり ....
    サンダルを履いた踵は
    うっすらと紅く
    右手のビニール袋からは
    ネギの緑がとびだしている
    歩くたびにガサゴソと
    にぎやかなさびしげな
     ....
ひとりずつちがう場所から始まり
ひとりひとり同じ場所で歩いて行く
みんなが持っている決まった何かを持たないで
みんなが持てない不要なものを 抱えていた

子供のように怖がって
いつも私をこ ....
秋の海が荒々しく呼吸する
うねる波 遠く水平線の少し上に
厚く濃く垂れこめた雲また雲

ただ一人歩く砂浜は
自らの心象を行くよう
波に打ちあげられた貝殻や
流木のような言葉を拾いあげては ....
誰が知っただろう

わたしがあの日 おふろ場で

声をころして 泣いたこと


誰が知っただろう

わたしがあの日 公園で

宙ぶらりんに なったこと


誰が知っただ ....
朝は早く
まどろみを書き換えて
日を浴びる

支度は淀みなく
早鐘を鳴らしつつ過ぎ
今日の事を巡らし
自転車にはや乗る

景色の緑は鮮やかに
秋の中の一日は
何か
妙に思い出を ....
カレンダーひらり
後 二枚

やっとやっとすぎる
一日の重なりがたった二枚に記されて
明日はどんな日なんだろう

後悔もちょっぴり
それ以前に
思い出せないときの流れがせつない

 ....
ちかごろ
山田さんの夢をよくみる
夢のなかで
僕達は花畑にいた
赤 黄 橙
名付けられることのない花々が
溢れるほどに敷かれ
香りはない
感触もない
ああそうか、  ....
みつつぶほおばる
あまやかな約束


ほほの裏側を
なでる、そんざい


そうだよね
でも


舌先でころがす
甘味
きみは
ひとばんのうちにおとなになって
かあさんは
ひらがなしかよめなくなった
もうひとばんたてば
かあさんは
きみにおんぶされる

かあさんはなくよ
かなしくて
なさけなくて
 ....
手を伸ばして
求める先に
貴方がいてくれればいいのに

でも距離はほど遠くて

寂しいなんて
思ったところで

貴方が寄り添ってくれるわけでもない
貴方が私を好きになってくれるわけ ....
観覧車があるところを飛び渡っていると
大気圏を越すような速さになっていった
ある惑星の文明の話を聞いて
自分の描く空は記号だらけになった

届かなくて引っ掻いた
金色の生え際に月が似合うよ ....
赤字国債という名の鳥
誰かの晩餐のフルコースが
過剰に国家予算に計上され何かを詐取してゆく

零細な階層があるとすればかつての巨大な墳墓の地下
王が黄泉の国でも安穏に暮らせるよう生きながら埋 ....
アクマで悪書を好んで読むわ
雨が降るみたいに 身体が溶けて流れ出しそうよ
中央線新宿駅の立川方面行きプラットホームの
真ん中の柱に寄りかかって死んだ目をしていても
悪魔なんかじゃないわ こんな ....
{画像=121101180427.jpg}


*これはポーク・カットレットだ

とんかつでは無い*


そう言えば細かい事に敏感な

物知りに対抗出来るだろうか

ステレオタ ....

方法
通信社
会合
7番目のピーク
ライン
都市
テーブル
打撃

エリア
パワー・バランス
システム
職業
目標とメインの中
巡航
遵守
共同作業
自由
 ....
肉肉肉肉、肉肉肉
魚魚魚魚魚、
ピーマンピーマンピーマンピーマン、
肉魚肉魚肉ピーマン
ゴーヤと鶏肉 オリーブオイル
塩塩塩塩塩塩塩塩。
塩塩塩塩と塩と塩。
塩っ塩っ塩っ塩っペッパー
 ....
「寒くなったら
あなたに会いに行くわ」

そう言って消えた
夏の日

あたし
その言葉信じて
この身体
維持してきたのに

あなたの住所も
電話番号も
メールアドレスも
み ....
それは2012年11月1日横須賀市にあるアメリカンバーで
在日米軍のお抱えストリッパー京美(仮名)が
今日は昼から強いアルコールを飲みたいわと思っていたときのことだった
京美は米兵のヘンリー・ブ ....
もう何処まで来てしまったんだろう
振り返ればもう出発点は視えはしない
視界に映るのは遠い後悔か 懐かしい悲しみか
幻だったかのように過ぎ去った愛するひととの日々

振り返れば道は一本だけ
 ....
雨の朝
小学校に向かう道
長靴で水たまりに入って
退屈をけとばす

一瞬
水滴が空にむかって
飛んだのを見た
気がした

一緒に何かが
地上の繋ぎを解かれた
風船のように
ぼ ....
 *
短詩が感覚的に合う。一切の説明は不要。そこにある存在を描写し配置することで無を表現できる。もともとそういうふうに存在を見ているのだから。読者の思い込みに付き合う気はないが、思い込みの底に届 ....
  (春の午後)

 日曜日と自転車一台をここに置いておきます。
 あとはお任せします。
 

  (シーン3 路上)

「・・・・・」
「・・・・・・」
   月明かり 猫二匹
 ....
長男を名乗る男から
NTTを名乗る電話会社の回線を通じて連絡があった
長男を名乗る男は交通事故を名乗る破壊行為を起こし
被害者を名乗る男に全治6ヶ月を名乗る怪我を負わせたらしい
示談金を名乗る ....
{画像=121101052500.jpg}

一皮剥いても不毛な大地を他所に

厚い皮を渡り歩いて生きなければ

あんたの代わりに鋼鉄の腕が動き

破壊と新たなる上っ面を創造する

 ....
ダンスフロアで 泣きながら蹲る(うずくまる)
猫達が 何食わぬ顔で ただじっと見ている
はんなりと澄ました顔が 思い浮かんだ
「好きな人」に貴女は 何時の間になっていた

「もっと、殺伐 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
【 事件 】泡沫恋歌9*12/11/2 9:11
かたちのないものAquAri...3*12/11/2 9:05
つばめよ、つばめそらの珊瑚17*12/11/2 8:26
飾りの無いもの番田 312/11/2 2:47
手のひら灰泥軽茶5*12/11/2 2:45
薄紅いに染まりし夕暮れ石田とわ6*12/11/2 2:24
下級のプライド加藤212/11/2 0:18
それもまたただのみきや19*12/11/1 23:34
誰が知っただろう川上凌6*12/11/1 23:26
うたたねkannki3*12/11/1 23:03
いちにち朧月212/11/1 22:37
うつくしい山田さんとりかご012/11/1 22:28
甘味鵜飼千代子9*12/11/1 21:44
かあさんのこども小原あき5*12/11/1 20:46
星に願いを柊 蒼衣412/11/1 20:34
そんな回ってるとバターになっちゃうよカマキリ612/11/1 20:15
教訓2013梅昆布茶712/11/1 19:35
悪魔の悪書[group]るるりら7*12/11/1 19:28
ノンと言うドクダミ五十...2+*12/11/1 18:24
dexiamu和田カマリ0*12/11/1 18:04
ペシミズム料理(三分半ver.)弁天TV012/11/1 17:39
あたし、や・せ・ま・す花形新次012/11/1 17:34
ディスカバリーチャンネル 衝撃の大賛辞スペシャル1012/11/1 14:52
旅人への歌HAL11*12/11/1 10:03
水たまり殿岡秀秋512/11/1 8:29
詩法にかかわる断片空丸ゆらぎ1012/11/1 8:24
春の三部作912/11/1 8:03
長男を名乗る男花形新次212/11/1 6:53
RPGドクダミ五十...212/11/1 5:26
紅で尖る 暗闇の跳躍黒ヱ1*12/11/1 4:16

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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