くるの、
きたの、
わかる
とてもつよく
わたしは、
いいんだよ、
いいんだよ、と
いう、
夜にむかって
いいんだよ、
いいんだよ、と
いう
夜があんまりつよまると
底が ....
本当に今必要なのは
『私は何者なのか』という自分探しの問いかけではなく
『私は何者になりたいのか』という未来へと繋がる答えだ
かえる場所をさがす
証明写真をとるために
切りそろえた前髪
と一緒に、どこかに
忘れてきてしまった
きみの帰る場所は」
(ささくれた右手の
親指から流れる赤は
泥水のような珈琲 ....
「花のように開き
ナメクジのようにヌメる」
笛吹きクレイと呼ばれた女
カリスマデリヘル嬢みゆきは
横須賀のホテル街を
軽快なステップで
ヒットアンドアウェイしていく
俺はあいつの ....
雪がひらひら
揺れ落ちて溶けていく
残るは冷たい水滴
雪の中の思い出
夢のように
過去の残骸に埋もれていく
雪はポロポロ
涙のように
それはあの日を思い出しているの?
雪 ....
ねえ
大人たちはみんな
「幸せは長続きしない」
なんて脅かすけど
私たちの
やっと掴んだ今この幸せ
世界中の誰よりも
きっと長く続いていくよね
けん ....
広がるとね、薄くなるんだよ。だからこれでいいんだ
ひとつの言葉で変われないひとは万の言葉でも変われないんだ、今すぐにはね
たんじゅんなことはじつはむずかしくて
ふくざつなこともほんとうは ....
秋の海は幻想的だから・・と
男が女に誘いをかける
秋の海は思い出が振り返す・・と
女が男を拒絶する
男と女が言い争う
互いに引く気もなく
男と女の口喧嘩が終わったみたい ....
目を見て
と言われる
視覚優位の
人体の脳
脳の統制は
ある種の幻想
見るためには
もはや目を開かない
涙のためにだけ
目を開閉する
耳で聞 ....
いなくなったあの子
背中を向ける細い体
人工的な色をのせた唇は動かない
2012年10月30日 満月
かぼちゃ色の光が浮かぶ
ハローウィンにはフライング
あの子と私は同い年
闇色 ....
空はまだ薄暗く、街はまだ起きていない。
風は身体の熱を根こそぎ奪い去っていき、知らん振りしながらどこかへ流れていく。
ポケットに入れておいた、カイロの役割を持った缶コーヒーは熱を失いかけていた。
....
鏡の中で紅潮した私がこちらを窺っている
小柄な体から伸びる肢体は
年に見合わずに隆々と天地に抗う
風を切る快さ
山の心地よさと厳しさ
教えてくれたのは父だった
いつかの黄ばんで ....
JK
それは儚い夢
叶わぬ恋
JK
きみを十把一絡げにしてしまう
僕を許して
JK
きみに比べれば
ダラスで頭撃ち抜かれたあいつなんて
J”Fuckin”Kなんだよ
きみのほう ....
小説家の故郷には沼があった。小説家は人間を造形するために、いくつもの可能性の澱に沈まなければいけなかった。小説家にとって、過去は未定であり、未来は既定である。そして、沼からさざ波のように広がっていく故 ....
121102
本番までに修正するので
ばんばん注文してくださいねと
軽やかな笑顔で湯がいているので
1対0で破れた口惜しさは分からない
若い頃は新人歌 ....
思い出の中に君の顔を探してみるよ。
それは遠い日の記憶
君はいつも笑っていた。
くだらない冗談でふざけあって
些細なことでもおかしくて
君から僕が目をそ ....
正しいことを
そのまま正しいと言うことが
なかなかに難しい世の中なのは知っている。
本音とたてまえとを使い分け
上手に立ち回らなければ
生き延びるのは難しい。
そ ....
その男は、孤独から目をそらして
刺激的なことや、快楽的なことばかりを追いかけて
空虚を笑いで満たそうとしてきた。
さみしそうなパルフェタムール。
冷めきったこころを麻痺させては
....
白い風の中
ふわりふわりと舞う
青い天空の下
ふわりふわりと舞う
ゆくりもなく行く当てもなくそれは
世界の上を飛んでゆく
ふわりふわりと
と、それは突然僕の鼻先に落ち
僕はそれを慌てて ....
世界の共鳴へと繋がる
ひとくさりのメロディー
乾いた午後が奏でる
干し草の時間
君は全ての電脳を嫌って
自らの脳内世界に飛び込む
そこは観念と観念が溶け合って
幼獣が鎮座している一つ ....
大切なことは
やっぱり言わなくちゃわからないし
だきついただけじゃ
誤解されるかもしれない
わかったような顔で
うなづいたりうなづかれたりして
それで続く道は
ちょっとあやうい
....
近所の野良猫が仔猫を六匹生んだ
ふわふわグレーきれい毛並の仔猫と
左右の目の色が違うオットアイの白猫と
真っ黒けの黒猫と
背中から耳まで黒っぽいトラ縞でお腹は白い仔猫二匹と
最後の一匹はどん ....
射し込む光に
身体を向けて
同じタイミングで
息を吸う、
ただそれだけの
仕草がやさしい
また目を瞑る
絡めていたのは指ではなくて
互いの古傷だったと思う
知らなくていいことを
....
引越しの朝は
言い換えれば
旅立ちの朝
窓を開ければ梨畑が広がる小さな部屋であった
季節が巡れば白い花が再び咲くことだろう
春の雪のように
ほんの仮住まいといえ
思い返せば数年の愛着 ....
無造作に切られたような心が
例えば 何か そこに投げ出された散らばりが
僕は好きだった気がするのだ 庭の
手入れの行き届いた 花よりも
街は作為に満ちていた気がする そこに
目を ....
山が色づき始めた
少し
ゆっくりと歩きながら
両手
手のひらを軽く閉じると
生命の鼓動
どんぐりがひとつずつあるようだ
丸くて暖かい
するとちくりちくり ....
サンダルを履いた踵は
うっすらと紅く
右手のビニール袋からは
ネギの緑がとびだしている
歩くたびにガサゴソと
にぎやかなさびしげな
....
ひとりずつちがう場所から始まり
ひとりひとり同じ場所で歩いて行く
みんなが持っている決まった何かを持たないで
みんなが持てない不要なものを 抱えていた
子供のように怖がって
いつも私をこ ....
秋の海が荒々しく呼吸する
うねる波 遠く水平線の少し上に
厚く濃く垂れこめた雲また雲
ただ一人歩く砂浜は
自らの心象を行くよう
波に打ちあげられた貝殻や
流木のような言葉を拾いあげては ....
誰が知っただろう
わたしがあの日 おふろ場で
声をころして 泣いたこと
誰が知っただろう
わたしがあの日 公園で
宙ぶらりんに なったこと
誰が知っただ ....
2438 2439 2440 2441 2442 2443 2444 2445 2446 2447 2448 2449 2450 2451 2452 2453 2454 2455 2456 2457 2458 2459 2460 2461 2462 2463 2464 2465 2466 2467 2468 2469 2470 2471 2472 2473 2474 2475 2476 2477 2478
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.66sec.