思い出作るために生きてピラルクの赤い鱗
2月2日9時39分、雲ひとつない晴天、無風、湿度十六。
応答せよ、応答せよ。キリキリっという雑音が混じった青い声が鳴っている。
ポスターの陰で砂埃を被った無線機、その傍らには血溜まり、首元には ....
ウェルダンは丸焦げとは違います
路地裏の朝顔が綺麗なのは
それに丹精を込めた人の息遣いや想いを
一緒に重ねてしまうから
そういった情緒を
たっぷり吸い込んだ花だから
アパートの洗濯物なんかにそれぞれの家族構成やら
....
彼女に贈る
ハミングでも
花束でもなく
心の唄を
そっと 送る
マッドな図面に描いた 三角柱
スッと 空へ向けて 放った 箒星
今 音符が 一瞬で 出て来なかったでしょう?
....
初めて会ったきみはあどけない顔の
いたずら好きな中学生だった
母子家庭の一人っ子だったきみは
わたしの中に父を見たのか
以来様々な報告をしてくれたが…
自分をコントロールできない意志の弱さと ....
なにもない
なにもないからって
なにもない
と書かずにいられない
なにもない頭の中は
欲望も萎えている
干からびているというよりも
深い沼に沈んでいるような
わたしは言わざるをえな ....
雪原の笹が体をふり
両手を振り
またなって片手を振って
やがて居眠りでも始めた様に埋もれた その後に
カラカラとスキーリフトに乗って虫達が上がって来る
白銀に立つその姿に
....
子育ては子どもの頃の復習だ
幼い我が子に
昔の自分を重ねる
ああだったこうだった
言いながら
あの頃見えなかったものが
少しずつ見えてくる
あの頃見えていたものが
少しずつ ....
人は
たくさんの事柄を
忘れながら
生きています
朝起きてみれば
隣の空き地は
白く覆われて
ただひとつの足跡もない
とてつもなくやわらかい
真新しい道に思われました
その ....
風が匂うは梅見月
口を閉ざした木々の芽は
浴びる陽ざし待ちわびて
うずく枝先たおやかに
ふくらみ帯びて君を ....
世界はわたしを愛してはくれなかった
わたしの愛は拡散して
ついに世界を愛するようになりました
世界はわたしをなぐさめなかった
わたしの中のかなしみは
がらんどうの宇宙にぽっかりと ....
あなたのほしいものは
手を伸ばしても
決して手に入らない
それでも
手を伸ばすという
それでも
と
簡単に
あなたはいう
そこに
決意なんてない
そこには
薄っ ....
この路線はもう天国へ連れていってくれないのだろうけど
わりとひらけた停留所で緑色の傘が落ちているのを見た
空き缶一つ見当たらない不自然な砦で
小銭の音が響いているだけ
七年ぶりにハチ公のた ....
ヨドバシカメラの中で
老人たちは 液晶テレビを見ている
だけど その映像は ブルーレイであれば可能かもしれない
自主放送の映像であっても 可能かもしれない
ただ 見るものといえば DVDな ....
アスファルトの歩道の隅から
コンクリートの無骨な電信柱が
びゅーんと垂直に伸びていて
アスファルトとコンクリの
わずかなすき間の土から
緑の草がどーんと伸びている
この伸び方は尋常でな ....
「不用品なんでも買い取ります」
そんな張り紙のある煤けた店で
残っていたわずかなやさしさを売った
音 ....
ドゥン
ドゥン
ドゥンドゥン
ドゥー―――――――――――――――――――ん
振り子時計が
朝の
六時を
音 ....
ぶつからないように
ぶつかって
絡まないように
絡ませてしまう
濁らないように
やっぱり濁りの中に浸かり込んだ
傷つかないように
傷つき泣いて
傷つけないよ ....
溶けたプラスティックみたいな血が
身体の中をゆっくりと流れている
その血が見せる幻覚は加工物臭く
張りつめっぱなしのジャズ・ドラマーのカウントのように
軒先からの雨垂れが地面を ....
どちらが先かはわからない
あなたの手のひらにおさまるようなかたちだったか
あなたの手のひらのかたちにくぼんでいったのか
どちらが先かはわからない
どちらにせよあなたの手のひらのかた ....
あまいパンはやわらかい
やわらかい朝は白く
白い夜は夜
いつものように
ばかな嘘を見破って
空へ穴をあけてください
空へ穴をあけて
飛べなかった鳥が
最後の一羽まで
逃げ ....
バナナの皮をリンゴのように包丁でギュルギュルと剥いたら
きっと綺麗なひまわりの花が病室の床で咲くのだろう
酢豚へパイナップルの代わりにバナナを入れたら
あなた浮気したわねって
....
{画像=130128134754.jpg}
気楽なのです
しょせん死は
一つの潰えです
誰も泣かず
誰も泣かさない
手向けはどうぞ
孤独以外に
....
四角い団地が建ち並ぶ
その中には四角いドアが並んでいて
ドアの向こうには四角い部屋が連なっているのだが
暮らしているのは どこか
丸みを帯びた人間だ
四角い暮らしに疲れてくると
人は ....
ときどきすごく
喉が渇いているとおもうときがある
言葉がのみこみにくかったり
うまくでてこなかったり
もういいやってあきらめたり
そんなとき喉はからからだ
あわてて喉をうるおすけれど
....
わが子が泣くので
わたしはそっと抱きあげる
生まれたばかりの
からだを包む
そして
なるべく平易な言葉をかけて
わが子の視線の先を見る
ときに
わが子は泣きやまない ....
王様はホーケイだ!
ば、馬鹿っ
王様に対して
何てことを言うんだ
いや、ちょっと待てよ
よく見てみろ
確かに
先端が巾着みたいになってるぞ
あれは皮じゃないのか
やっぱり、きみに ....
カラーリングの話をしていた
オシャレなセレクトではなくて
まるっきし 白髪染めですよ
なんて言いながら
うふふ と 笑える 淑女に なりたい
心だけでも
黒色を 手放した髪は
....
たゆたう春の輝きのなかにも
かの冬から
秋から
夏から続いてきた
いや 太古の昔より続いてきた
乙女の川くだり
老若問わずの乙女の川くだり
それは誰にも止められず
海を 目指す
女性 ....
2433 2434 2435 2436 2437 2438 2439 2440 2441 2442 2443 2444 2445 2446 2447 2448 2449 2450 2451 2452 2453 2454 2455 2456 2457 2458 2459 2460 2461 2462 2463 2464 2465 2466 2467 2468 2469 2470 2471 2472 2473
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.55sec.