昼下がりの公園
子どもたちが四、五人集まって
わいわいやっている
何だろうかと覗きこんだら
身体が一番でかい男の子が
カマキリを手に持っている
青い立派なカマキリだ
「今から、このカ ....
わたしから、
誰もがみんな目を叛ける
見える人には見えてしまうのか
わたしの眩しいくらいの死線が
わたしはい ....
今日死んでしまいたい
明日生きていたい
月の断頭台で
綺麗に首を刎ねてね
あとは夜に突き落として
なんて無様な一人三文芝居
世界は広すぎる
私は怯えている
言葉はいつも過剰に饒舌で ....
イマージュ
炸裂する冥府
あなたのいない墓地
境界はない
どこにも
真っ暗な夢のなかに堕ちていき
それでもどこか赤い
夢の規約を切り取った
微笑は切り取 ....
鏡像のように
ひびく睡蓮
あなたの瞼から
瞼へ
五時のサイレン
夢の瞼が剥がれ落ちる
記憶の海から疎外されて
現実に戻る
まだ
....
食べ物は余すところなく
全部食べると
アンチエイジングになるらしいけど
柿をまるごと食ったとして
種はそのまんま出て来るでしょう
出て来た種を探して
また食わないとダメなら
それはアンチ ....
人がありったけの思いを込めようとも
富士はそこにあるばかり
謡い、描き、愛でようとも
我関せず
富士はそこにあるばかり
憧れは尽きぬ
見果てぬ夢の如き姿
それはまさ ....
芸術として発表する排泄物は
あなたを貫通するための
最も大きな低い詩だろう
修練の場所なので
対話無用で無作法な
厳しい力を必要とする
これらの顕著な工場は
文学の不正確な生成で
不正 ....
咲きつづく花となった左手を
冬へ冬へかざしながら
森の上から去らぬ影を見る
同じ翳り 同じ霧
こだまのように立ち並ぶ
漂いは追い
追いは漂う
空が空をくぐるのを
....
「恵み」
木の若芽
草紅葉の土手に腰掛けて
草の中 空の下 花のそば 川の横
この風景は
小っぽけなやせっぽちの しょうもないぱっとしない
わたしだ ....
「この声を」
木の若芽
毎晩の眠りを
和やかな瞑想と等しくさせたい
かろやかになって
秋から冬へ
いのちと宇宙の調和を守りたい
わたしだけしか ....
「幸いの色」
木の若芽
心の宇宙に耳をすます生活を
島の人のように
山の人のように
湖の人のように
森の人のように
川の人のように
心の宇宙を通って大 ....
さよなら
と言いながらつむじ風
くるりと巻いて
さよなら
ともう一度
こんにちは
とは言わないで
何度も
何度も
さよなら
止まらない銀河鉄道
開かない窓からアンドロ ....
玄関に靴を並べて
朝日を当てる
猫に餌をやって
ミルクをやる
顎の先を少しなでて
それから座る
座って朝日を顔に当てる
それから この身の全てに
夜の間に
オニがやって来て
....
季節が
ずい分かわってしまって
空はかなしい
部屋のなかには
あなたにあげられなかったものばかり
散らばって
真ん中に
あなたのかたちの不在がのこる
扉のむこうはひかっ ....
「アンニュイ」と言う
横文字を
怠惰的と理解してる
窓辺に肘をついて
叶わぬ恋を思う
それはアンニュイ
俺は馬鹿だが馬鹿じゃ無い
きちんと「物憂い」を理解している
馬鹿 ....
マリッジ・ブルーとは昔は
国家の為政者や志を抱いた人間が
分岐点で選んでしまった
いま進みつつある途が
本当に正しいのだろうかと
ふと立ち止まって沈思・熟考する
その程度が低いだけであ ....
今年も行った サーモンデー・フェスティバル
鮭が地元の川に戻ってきたことを祝う
アメリカ・ワシントン州イサクアという町で
毎年行われているフェスティバル
お祭りといっても
焼きそばやお好 ....
春に生まれた掌が
今 燃えている
血管に赤い血をめぐらせて
秋の沸点はとても低い
燃え尽きたあと
何もつかめないまま
地に落ちる たったひとつの
例外もなく
執着もなく
燃え ....
121109
見かけない顔ねと
とりあえず声を掛けられたのですが・・、
触るやいなや鳳仙花のように種が弾けて飛んで行ってしまうのではないかとその目 ....
月と地球は仲良しで
いつも一緒にぐるぐるしてる
でもでも月と地球には
悩みが1つありました
喧嘩をしても離れない
月と地球は悩んでね
「ずっと一緒じゃ迷惑かける!」
....
見上げると木の葉はもう染まっている
風もずいぶんと冷たい
そうして
風で葉が落ちているのを
何も考えずに眺めていると
いつのまにか私が大切にしてきたことも
こうして ....
かつて在ったはずのものは
遠い波のむこうへ 一握の砂のなかへ
ああ 路は腸のようにうねる
私にすることは無く ただ座っていました
減った靴底をみて 涙もでない
いっぱい有りすぎて涙も出ないのさ
彼女に子供ができてでも僕に仕事が無いこと
あるいは仕事はあってもやつらとうまくやれないこと
詩の題材ならいいが現実は
どこにでも有る歌の通りだ
ぼく ....
僕は 詩を
どんな風に書けばいい
書くと 疲れた
だからその絵を見ていた
運動は 僕に
疲れを与え
睡眠は 僕に
死を近づけてくる
死体が落ちていた
道ばたの角の ....
おねがいだからと子どもみたいな目をしていたよ
なつかしい気持ちがいいよって
身体が車を動かして外を走らせたから
ありがとうねありがとうねと
なんどもお礼の言葉をくれた
気にし ....
僕が神から離れていく
マナーモードなのに大きな音で震えている
ダークのような暗闇だ
息子から電話が掛かってきた
切羽詰まった感じだった
友達が飼っている猿を
妊娠させてしまったという
話だった
慰謝料を要求されているという
ことだった
すぐに必要だと言った
用立てて欲 ....
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